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祝 才能教育研究会70周年
OB・OG会が第9回コンサートを開催。「生涯教育」を実践しました


当日のプログラム 2016年5月15日(日)、第21回アンサンブル・フェスティバルとスズキ・メソードOB・OG会第9回コンサートが国立オリンピック記念青少年総合センター大ホールで開催されました。

 今回は、「祝 才能教育研究会70周年」と銘打ち、アンサンブル・フェスティバルに出演したスズキの生徒たちとOB・OGたちが一緒になって、70周年のお祝いをしました。

 前半のスズキの子どもたちによるアンサンブル・フェステバルに続き、OB・OG会の演奏曲は、
・パッヘルベル:カノン
・シューベルト:弦楽四重奏曲第13番 イ短調 「ロザムンデ」 D. 804より第2楽章と第4楽章
・バッハ:「2つのヴァイオリンのための協奏曲」ニ短調 BWV 1043全楽章

 カノンに子どもたちが参加するスタイルは、故中嶋嶺雄会長が出演されていらした頃からのスタイルです。ロザムンデは、初挑戦曲でかなり難易度の高い曲。第4楽章には、弦楽器の奏法の一つ「リコシェ」も出てきました。そして、この日のメイン曲、バッハのドッペルです。

プログラムがダウンロードできます

 ソリストは、現役の弁護士であり、才能教育研究会業務執行理事であり、OB・OG会の木村眞一会長、元商社マンで今もオーケストラでの演奏や自身のリサイタルを開催する紿田俊哉OB・OG会副会長のお二人。また、指揮者には、ヴァイオリン奏者・指揮者であり、現役の医師でもある金森圭司さんが登場。この演奏の実現は、「生涯教育」としてのスズキ・メソードの姿を端的に表していると言えます。70歳と71歳のお二人による演奏は、随所に音の美しさと歌心が満載され、小さい頃の音楽体験がいかに重要であるか、大きなアピールになっていました。

 最後に、前半のアンサンブル・フェステバルに出演したスズキの子どもたちと、OB・OGたちの共演で、ヴィヴァルディの協奏曲イ短調(a-moll)第1楽章と鈴木先生のキラキラ星変奏曲を演奏。次の世代への懸け橋になることを願っての交流風景は、スズキ・メソードならではの姿となりました。

 会場のお客様からのお声を紹介しましょう。

・特に木村会長、紿田副会長の独奏は出色でした。お二人が互いを尊重し合い、素晴らしい音色を奏で、息もぴったりで素晴らしい。ブラボーの掛け声も十分に納得できました。

・訓練された音色に陶酔した。お二人の演奏は社会的立場の高いお仕事の中で、練習時間の捻出に苦労されたはずだが、素晴らしかった。

・ステージいっぱいに全員で同じ旋律を弾くのも圧巻ですね。よくできていました。初めて拝見したコンサートでしたが、十分に聴く価値あるものと認識しました。

・盛りだくさんな内容で、夕方からの予定をキャンセルしなければなりませんでしたが、十分のその価値がありました。

・通常の発表会をはるかに超えるレベルで、演奏することの楽しさが伝わってきました。

・年をとった人から小さい子どもまで、同じ舞台と同じ感動を共有するという世代を超えた交わりは、他にはなかなか見られないのではないでしょうか。「これこそスズキ」という感じがし、とても感動しました。

・鈴木先生から受け継がれた「音に命あり」を次世代にも引き継いで欲しい。OB・OG会の意義は、年をとっても楽しく演奏できること、新しい世代とつながっていけることと思うのです。スズキがただの習い事ではないことをアピールすることがいいのではないでしょうか。

・ますます会員が増えて、最高齢者が80歳、90歳になるまで継続して欲しい。

 また、前半のアンサンブル・フェスティバルに出演した子どもたちと共演した姿にも「これこそスズキだ!」「音楽を通じての異世代交流が感動的。演奏は迫力に満ち、壮観だった。将来を担う小さな音楽家たちの登場に頼もしさも」など。スズキの生徒たちとOB・OGが一堂に会してのこのスタイル。すっかり定着しました。

 70周年を記念する今年の夏期学校でも、8月2日には、夏期学校に参加する現役の生徒たちと申し込まれたOB・OGの皆さんとが共演する記念コンサートが、松本市総合体育館で開催されるだけに、こうした取り組みはますます重要となっていきます。