関東地区ピアノ科有志の指導者による
第18回研究科全課程卒業生コンサートが、今年も開催されました。
音響関係のエンジニアとして活躍中の卒業生による独奏 研究科全課程卒業生コンサートが、9月22日(木・祝)に品川駅前のきゅりあん小ホールで第18回コンサートとして、開催されました。31人の研究科全課程卒業生たちが、日頃の研鑽ぶりを発揮しました。ここでは、3名の参加者からの感想と聴き手からの感想を紹介しましょう。
八本理恵子さん
初回から参加させていただいています。コンサートも早いもので18年となりました。コンサートの後の恒例の打ち上げ会で、たくさんのピアノを弾く仲間たちと親睦を深めることができるのが嬉しいです。これからも参加させていただきたいです。
吉田麻衣さん
昔のように納得いくまで練習する贅沢はできなくなりましたが、今年も参加できたことを嬉しく思います。ここでできた友人も増え、年々輪が広がっていくのを感じています。
Y.Kさん
ピアノ仲間と触れ合う機会を作ってくださっている先生方に感謝しつつ、演奏を楽しんでいます。
研究科全課程卒業生のコンサートを聴いて
東京南ブロック 森 敬恵
三人の子育てをしながら、18回連続出演の卒業生による連弾 初めて「研究科全課程卒業生のコンサート」を聴かせていただき、私は驚き、感動し、それはいつしか希望の光を見たような気持ちになりました。
鈴木鎮一先生を失って以来、長く閉ざされたところに、私は新しいパワーと道を見出した気持ちでした。折しも早野新会長の活発な路線に期待し始めた今こそ、これらの若い卒業生を、スズキの先生として生かしていく道を切り開いていくべきではないでしょうか。
もちろん、スズキとして音楽的基礎素養や資質などをクリアしてからではありましょうが、音楽院への入学なしでも、続けていけば先生になれる道を示せば、生徒の意欲は非常に高まり、社会的広がりも確かなものになると思います。
弁護士が、電気技師が、近所の子どもたちを教え、スズキの心を持った健やかな成長を促していけば、日本の大きなパワーを生み出すのではないかと、心に強く響く何かを感じるのです。
関東地区ピアノ科有志の指導者による「研究科全課程卒業生コンサート」を
振り返ってみました。
2006年9月17日に北とぴあ つつじホールで開催された第8回卒業生コンサート 1999年に出演者12名で始まった研究科全課程卒業生コンサートは、専門の道へは進まないものの、こよなくピアノを愛し、楽しんでいる皆さんが出演されるコンサートです。クラスの上手なお兄さん、お姉さんで終わるのではなく、学生、社会人、そして家庭を持ち、子育て真っ最中と環境が変わっても、ピアノを弾く喜びや感激を共有できる仲間の会として、歴史を重ねてきました。
これまでに、164名の生徒と、60名のピアノ科指導者が参加しました。18回連続出演生徒も2名、10回以上出演の生徒も10名います。
出演者たちの手応えは十分で、次のような感想が寄せられています。
・忙しい毎日の中で、少しでも弾く時間を作り、好きな曲をどんどん弾いていきたい。
・毎年参加することで友だちも増え、次のコンサートに出るのが楽しみです。
・2回目の参加になります。「ピアノって素敵!」と大学生になって強く感じます。今回はスクリャービンの曲を2曲演奏させていただきます。生まれて初めて弾く作曲家で、ワクワクしています。
・次男がピアノを始めて1年半。弾ける曲も増え、7月の発表会では初の6手連弾もしました。最近、得意になって、すぐに親に追いつくつもりでいます。まだまだ先は長いぞ〜。
・今年は、大学受験に向けての勉強で忙しい毎日ですが、合間を縫って練習に取り組んできました。その成果が発揮できるよう、がんばりたいと思います。
第10回記念の記念誌には、演奏された人気曲が発表されました。ランキングを見ると次のようになりました。
今回のプログラムです■人気作曲家
①ショパン
②ベートーヴェン
③リスト
④ブラームス
⑤メンデルスゾーン
■たくさん演奏された曲
①ショパン:幻想即興曲
①ショパン:バラード 第1番
②ショパン:スケルツォ 第2番
③メンデルスゾーン:ロンド・カプリチオーソ
④ベートーヴェン:ソナタ「テンペスト」第3楽章
⑤ベートーヴェン:ソナタ 第3番 第4楽章
第15回の時には、卒業課題曲をその年の卒業生に演奏してもらい、”幼い頃の自分を懐かしみましょう”というコーナーも作られたそうです。
その研究科全課程卒業生コンサートが、9月22日(木・祝)に品川駅前のきゅりあん小ホールで第18回コンサートとして、開催されます。開演は12時30分。31人の研究科全課程卒業生たちが、日頃の研鑽ぶりを発揮します。入場料は無料です。
《問》関東地区ピアノ科 河野京子 tel.03-3750-5751