大人の生徒のための
「第4回エトワールコンサート」を開催しました!
第4回エトワールコンサート
7月2日(日)13時30分開演
会場:くにたち市民芸術小ホール スタジオ →地図
クリックで拡大します 『大人だって楽しみたい!』という生徒さんの声に応え、2014年から始まった「エトワールコンサート」。ヴァイオリン、ピアノ、フルートを習う大人の生徒さんを持つ、関東地区の指導者有志の企画から実現しました。
第4回となる今年は、7月2日(日)、くにたち市民芸術小ホール スタジオで行なわれました。ヴァイオリン7名、ピアノ2名(うち1名はヴァイオリンも演奏)、フルート16名の総勢25名、担当指導者7名が参加しました。生徒さんの最高齢はフルートを吹かれる76歳の男性でしたが、いずれのみなさんも真剣に取り組まれているご様子が、とても印象に残りましたし、ヴァイオリン科よりもフルート科が倍以上参加されていたのもトピックスです。
今回は、ステージが用意されたホールでの初のコンサートとあって、当日朝のリハーサルでは、立ち位置の確認やピアノの移動の段取りなど、テキパキと準備が進められました。ユニークなのは、それぞれの生徒さんを元気付ける先生たちの応援です。「大丈夫ですよ〜」という掛け声がなんども聞かれ、温かい空気に包まれていました。
プログラムは独奏あり、連弾あり、フルートアンサンブルあり、最後には全員による合奏という充実した内容。それぞれの日頃の成果が披露されました。しかし、小さなステージとは言え、緊張感も半端ではありません。リハーサルではうまくいっていても、本番は別物。スズキの子どもたちなら、簡単に本番を終えるでしょうが、大人はなかなかそういうわけには行かず、いろいろと考えてしまいがちです。演奏中にヴァイオリンのペグが緩み、急遽先生がステージに駆けつけ、調弦する場面もありました。大人ならではのコンサート後の打ち上げでは、「いかにしてアガリを克服するか」についても、あれこれと意見交換がありました。「また、来年がんばります」と気を取り直して、自らを奮い立たせる姿も印象的でした。
合奏は、一昨年に続き、映画『サウンド・オブ・ミュージック』のハイライト版を演奏。リチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン二世の名コンビが1959年に発表した名曲です。半世紀を経た今も、あの映画の感動が蘇るような素敵なメロディのオンパレードでした。強弱やリタルダンドの確認、それぞれの曲の繋ぎの部分やパートごとに浮き立たせるところをしっかり演奏するなど、石戸寛子先生の的確な指揮で、無事に終えることができました。
幼児教育の色の強いスズキ・メソードですが、「大人のスズキ」ここにあり。大人も音楽を楽しむ「生涯教育」としての側面も注目を集めています。幼児の頃にスズキで学ばれた生徒さんが52年ぶりにヴァイオリンを復活。昨年から参加されるという快挙もありました。全国で楽器のある生活を楽しまれている大人の皆さんが、こうして共通の仲間たちとステージ体験をする、ということが、どんどん広まることを願ってやみません。ピアノ科やチェロ科の生徒さんの参加もお待ちしております。なお、9月17日(日)に武蔵野市民文化会館で開催される吉祥寺センター支部のチルドレンコンサートでも、大人の出演できる場面も作られるそうで、今回出演されたみなさんにもご紹介がありました。
それでは、実際に参加された大人の生徒さんからの声です。さらに「がんばりたい」と自らを鼓舞される姿は、素敵ですね。
参加された大人の生徒さんの声
藤井クラス 松尾浩之さん(ヴァイオリン)
松尾浩之さん 今日も楽しい一日を過ごせましたこと、感謝します。とにかく今年も緊張しました。特に一番バッターでしたから。
4歳半から10歳まで在籍していた当時の写真です。前列の縞柄が私です。1959年の全国大会にも参加しました でもベートーヴェンの「メヌエット ト長調」は、弾いているうちに、そしてYouTubeで数十人を数回ずつ聴いているうちに、どんどん好きになってしまいました。その「大好き感」だけは表現できたつもりです。
スズキ・メソードに復帰して1年が経ちました。昨年、52年ぶりに復帰。何回弾いても「キラキラ星」は素晴らしい。才能教育の発展を祈りつつ、少しでも貢献したいと思います。2018年4月4日に国技館で開催されるグランドコンサートにも出演したいと思っています。先生方、皆様方に感謝します。
宮地クラス 市川友理さん(フルート 姉)・市川磨理さん(フルート 妹)
市川友理さん(左)と磨理さん(右) 市川友理さん 「エトワールコンサート」にお誘いいただき、ありがとうございました。スズキを卒業して10年以上経ちますが、久しぶりのメンバーに会え、一緒にフルートアンサンブルができ、とても嬉しかったです。
これまでスズキは子どものイメージでしたが、大人の方が音楽を楽しんでいらっしゃる姿に感動しました!
市川磨理さん 昔のスズキの発表会とは雰囲気がまったく違い、「大人のためのコンサート」というコンセプト通りのものが感じられました。ノーミスで綺麗な音で吹くことも大切ですが、何より楽しむことが大切だと思うコンサートでした。
匿名希望さん(フルート)
みなさんの素晴らしい演奏を聴いて、とても楽しい一日でした。もう少し近くの会場ですと嬉しいですが、また1年、がんばろうという気持ちになりました。先生方、ありがとうございました。