第53回甲信地区大会を、10月29日(日)に開催しました。

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第53回甲信地区大会
2017年10月29日(日)13:30開演
カノラホール(岡谷市文化会館)

甲信地区大会を終えて

甲信地区大会実行委員長(ヴァイオリン科指導者) 野口 麻紀

 季節外れの台風22号の影響で、一日中雨降りでしたが、足元の悪い中を早野龍五会長を始めとして、豊田耕兒先生・鈴木裕子先生・髙橋利夫先生・末廣悦子先生の錚々たる来賓の先生方をお迎えして、甲信地区大会を行なうことができました(予定では、館ゆかり先生もいらっしゃることになっておりましたが、急遽お身体のお加減が悪くなり、ご欠席されました)。

 オ−プニングのメンデルスゾ−ン作曲「弦楽のためのシンフォニア」の緊張した中での一音目が会場の中に鳴り響き、コンサ−トがスタ−トしたことを実感しました。その後は、フル−ト科・チェロ科・ピアノ科の演奏に続き、初歩のごあいさつでは、32名の小さな生徒さんたちの可愛らしい初舞台に、会場からも温かい拍手をいただき、和やかな時間が流れました。

 その後の会長講演は、15分間と短い時間の中で、幼児教育の大切さなどを語っていただきました。

 後半のヴァイオリン科は、エックレスのソナタから始まり、終盤にさしかかった一茶の俳句唱和では、ごあいさつの生徒も含め、300名の生徒が一堂に会してステージを埋め尽くし、その後、ラストのキラキラ星変奏曲が会場一杯に鳴り響き、コンサ−トが終了しました。

 翌日の台風一過の晴れわたったお天気と逆でしたら、もっと大勢の生徒さんが参加できたと思いますが、遠くの長野市や山梨方面からも大勢参加していただき、充実したひと時をともにすることができ、良かったと思います。

 後から、豊田先生、末廣先生から「音がきれいでした」とお話しされていらしたとお聞きし、大変嬉しく光栄に思いました。

メンデルスゾーンの「弦楽のためのシンフォニア第8番」の指揮をして

甲信地区ヴァイオリン科指導者 臼井 紳二

 オープニングに演奏したこの曲は、メンデルスゾーンが13歳の時の作品ですが、その内容に自信を持ち、自ら管弦楽版に編曲しているほどの曲です。

 今回、事前のリハーサルを例年より多く、4回設定し、構成の緻密なこの作品に取り組んできました。掛け合いが僅かでもずれると曲が崩れてしまう怖さがありますが、上手くはまった時の楽しさは生徒も感じていて、リハーサルを重ねるごとに演奏の精度が上がり、本番への期待を抱かせてくれました。

 ゲネプロでは、ホールの響きの確認、多少のずれの修正などを行ないました。台風が近付いてきていて、朝から冷たい雨で、皆の気持ちが上がってくるまでに時間を要しましたが、リハーサルの最後では本番に近いテンションになり、良い演奏ができると感じました。

 本番では、初めの音がきれいにホールに響き、その瞬間、指揮者自身が演奏に引き込まれていきました。ニ短調の序奏からニ長調のアレグロになり、演奏している生徒の顔がだんだん明るく、楽しそうにニコニコ顔になってくるのが印象的でした。今回のメンバーはメンデルスゾーンがこの曲を作った歳と同世代の生徒が大半で、フレッシュで瑞々しい演奏ができたと感じます。少年メンデルスゾーンの生命感を感じ取って、素晴らしい演奏してくれた皆さんに感謝です。また、ヴィオラ、コントラバスでご協力いただいた諏訪交響楽団と、甲信地区指導者の皆様に感謝いたします。