関東地区ピアノ科湘南ブロックの秋の勉強会を11月4日に開催。
本会出身のピアニスト、高木洋子先生をお招きしました。 

 関東地区ピアノ科湘南ブロックでは、11月4日(月・祝)、戸塚区民文化センターさくらプラザ リハーサル室において「秋の勉強会~高木洋子先生をお迎えして~」を開催しました。

 当日は生徒、保護者、指導者併せて70名以上の方が参加してくださり、指導曲集第1巻の生徒と高木洋子先生の連弾コーナーから始まり、グラナドスやアルベニス、ラヴェル、ピアソラなどスペイン、フランス、中南米音楽を、お話と演奏を交互に、映像を織り混ぜながらしてくださいました。
 参加された方からは、
♪ 作曲された時代背景や風景を素敵な映像とともに、高木先生の素晴らしい演奏を聴くことができ、娘にとってもとても印象深かったと思います。
♪とても興味深いお話ばかりでした。スペインとブラジルの作曲家のピアノ曲は意識して聴いたことなかったのですが、映画やドラマ音楽のようで、とても引き込まれました。
♪演奏、いつもの独特に心にしみる“良い音”、“美しい心の音”でthe most relaxing timeでした。
などの声をいただき、大変有意義な時間となりました。

 プログラムは、以下のとおりです。
第1部 連弾コーナー(指導曲集第1巻)
第2部 
 ①♬ スペインのアンダルシアの音楽紀行〜映像とともに
   アルベニス (1860〜1909) Albeniz saac 
  『スペイン組曲』Op.47より、 No.1グラナダ、No.3セビリア 
  『スペインの歌』Op.232より、No.4コルドバ
   グラナドス (1867〜1916) Granados,Enrique 
  『スペイン舞曲集』Op37より
       第2番「オリエンタル」
       第5番「アンダルーサ」(指導曲集第6巻より)

 ②♬ 19世紀末、フランスはパリで華開いた芸術の異文化交流  
   ドビュッシー (1862〜1918) Debussy Claude Achille
     『ベルガマスク組曲』より「月の光」、「夢」
   ラヴェル (1875〜1937) Ravel Maurice
     「なき王女のためのパヴァーヌ」 

 ③♬ 世界は広い!中南米のブラジルやアルゼンチンの作曲家のピアノ作品紹介
   ナザレ (1863〜1934) Nazareth Ernest   
           ワルツ「打ち明け」 
   ヴィラ=ロボス (1887〜1959)Villa Lobos Heitor
          『赤ちゃんの一族』より「道化人形」(指導曲集第6巻より) 
   ピアソラ (1921〜1992) Piazzolla Astor
          『ブエノスアイレスの四季』より「夏」 

 ④♬ 編曲や即興、なんでもできる「楽器の王様 ピアノ」!  
  *きらきら星をスペインのフラメンコ風?
  *クラシックギターの名曲をピアノで奏でる  
   ターレガ (1852〜1909) Francisco Tárrega
        ギターの名曲「アランブラの想い出」 
   バリオス (1885〜1944) Agustín Barrios Mangoré
        「大聖堂」より、1、3楽章 

11月末、スペイン・イタリアを演奏旅行中の高木洋子先生から、この時のご感想を寄せていただきました。

 先日は湘南ブロックの勉強会にお招きいただき、スズキファミリーの皆さまとご一緒に過ごさせていただき、とても楽しく幸せな1日でした。お世話になりました先生方、ありがとうございました。

 今年3月の関東地区の卒業演奏会でもゲスト演奏させていただきましたが、こうして、再びスズキ・メソードの皆さんとともに交流できることは喜びです。

 まずはじめに、可愛い生徒の皆さんたちとの連弾コーナーでは、指導曲集第1巻の懐かしい曲を一緒に演奏できたのがとても嬉しいことでした。振り返れば、幸せなことに私も同じく小さな頃から両親はもちろん、たくさんの先生やいろいろな方に支えられてずっとピアノを続けてきました。誰もを心豊かにさせてくれる音楽の世界の道を歩んでこられたことに、改めて感謝するばかりです。

 今回は、私の大好きなスペイン、フランス、南米の作品や、ギターの名曲などをご紹介しました。特にアルベニスの「スペイン組曲」や、ドビュッシーの「月の光」などは、曲に合わせて作成した映像風景をプロジェクターに投影し、皆さまにご覧いただき、私自身も、改めてその映像を一緒に観ながら弾くことで、不思議なインスピレーションが湧きました。やはり音楽がもつ可能性は、無限大ですね。

ランチタイムを、ピアノ科の先生方とご一緒し、素敵な時間を過ごすことができました 最後の質問コーナーでお母様が話題にしてくださったことが印象に残りましたが、楽器の習得は途中で思うようにいかないことがあっても諦めずに続けるということ、何より楽しくということが大事なことだと思います。小さなお子さんたちの未来は計り知れないほど大きく、その中でも必ずや音楽が先の人生で素晴らしい力となってくれるに違いませんので、どうか優しく応援してあげてください。少しの上達でも、心から褒めてやる気を高めてあげるのがポイントです。私はかつての恩師、スズキ・メソードの梅津美世子先生に褒められて、嬉しかったことだけを憶えています。

 さて、今はスペインでの演奏会を終えて一段落したところで、数日後にイタリアへ向かいます。ナポリ近郊でのコンサートのほか、音楽学校の生徒さんたちのマスタークラスを任されています。音楽を通じての出逢いは、いつでも心温まるものです。

また皆さまに、お会いできる機会を楽しみにしています。

高木洋子
スペインにて 2019.11.26

秋の勉強会でのアンケートを集計させていただきましたので、ご紹介しましょう。

  1. お話と演奏について

・大変勉強になりました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。高木先生の用意してくださった映像もとても素敵で、今まで知っていた曲も映像や作曲家の背景を知ることで違う聴き方ができました。

・映像もあり、子どももちゃんと座って聴くことができました。先生のお話と演奏で音楽の楽しさを改めて感じることができました。子どもにもぜひ、この楽しさを感じて成長してもらいたいです。本日はありがとうございました。

・とても素敵な勉強会でした。映像を見せていただきながらの演奏は、またいつもと違って大変いいものでした。

・とても興味深いお話ばかりでした。スペインとブラジルの作曲家のピアノ曲は意識して聴いたことなかったのですが、映画やドラマ音楽のようでとても引き込まれました。娘は初めてプロのピアニストの方の演奏を間近で見て聴きました。とても感銘を受けたようなので今後の演奏に影響があるといいなと思いました。

・ステキな勉強会をありがとうございました。作曲された時代背景や風景を素敵な映像とともに素晴らしい演奏を聴くことができ、娘にとっても、とても印象深かったと思います。短い時間でしたが、世界旅行に出かけた気分になれました。音楽をテーマに実際に旅に出かけたくなりました。娘にもたくさん異文化にふれさせたいと思います。なかなか現代の作曲家のお話や背景を聴けるチャンスが少なかったので、とても勉強になりました。

・とても良い内容だったと思います。曲の作られた背景、作曲家、そこの土地や文化など学べる機会がなかなかなかったり、自分で調べきれない部分もあるので、曲をよく知る良い勉強会だったと思います。

・スペインの風景と一緒に素敵な生演奏を聴けて素晴らしい機会をありがとうございました。指使いも目の前で拝見でき、娘もじっくり見ていました。

・お話、アルトのやさしい声でアンダルシアやフランスや南米をご案してもらって映像、芸術!!美しくて夢みたい。演奏、いつもの独特に心にしみる良い音”“美しい心の音the most relaxing timeでした。ありがとうございました。

・とても良かったです。子どもは道化人形がよかったそうです。

・高木先生のスペインのお話、映像とともにとてもわかりやすく、行ったことのないスペインを思い、演奏を楽しむことができました。

・とても素敵な演奏でした。目の前で弾いているのがみられたのが良かったです。

・アルベニスやグラナドスがアンダルシア地方に憧れを抱いたように、私もとても興味深くお話を聞くことができました。演奏を聴くだけではなく、作曲家を知りながら曲を聴くのはまた一歩ふみ込んで理解できます。普段聴かないような曲、お話で視野が広がる有意義な時間でした。とても楽しかったです!!

・高木先生の素敵な演奏をきれいなスライドショーを見ながら聴くことができて、とてもぜいたくな時をすごすことができ、とても良かったです。先生の演奏はもちろんですが、先生の写真撮影(特になど)とてもきれいで感動しました。今年の勉強会、とても良かったです。ありがとうございました。