最新の年次活動報告書(2024年度版)をリリースしました!
公益社団法人才能教育研究会(スズキ・メソード)は2019年度より年次活動報告書を発行しています。7月20日に2024年4月~2025年3月の活動をまとめた2024年度版が発行されました。以下、今回の報告書の主要な部分をご紹介します。
<理事長・会長体制スタート>
今回の報告書の最大のハイライトは、東誠三先生の会長就任の報告とごあいさつです。ごあいさつは東会長が本報告書向けに書き下ろされたオリジナルのメッセージ。そして写真は編集デザイナーが「お顔だけの写真でなく上半身が映ってご活躍の様子が伝わるもの」という特別リクエスト。ピアノをバックに微笑む東会長のお姿がスタートにふさわしい新鮮な雰囲気を醸し出しています。早野理事長のごあいさつは裏表紙の東京大学との共同研究報告と呼応しており、報告書としての一貫性を保ち、創立100年を目指してスタートした理事長・会長制度の門出を祝っています。
<イベント紹介>
イベントの紹介では、例年の定番のイベントに加えて、指導者の先生方の自主的な動きを取り上げて紹介しています。写真からは気持ちのこもった手作りのイベントであることが参加した皆さんの笑顔や楽しそうな演奏姿から伝わってきます。このような自発的な新しい活動の報告が増えると、外部の皆様のスズキ・メソードへの応援とお力添えも一層充実したものになるでしょう。小さな芽が未来のスズキ・メソードの大輪の花に成長することを期待して今回は掲載いたしました。
<特集ページ「スズキの卒業制度」>
毎回中央に配置する特集ページには、2024年度を通して会員向け機関誌でもとりあげたスズキの卒業制度を紹介しています。読者の方にこのページを繰っていただこうと「解体新書」というインパクトのある題名をつけました。機関誌の内容をベースに、これまで公開されてこなかった内容も加え6ページに凝縮しました。この6ページで卒業制度がスズキ・メソード生徒の成長を支援し高い能力を育む教育体系の根幹であり、未来に向けて更に進化していることを知っていただけます。既に卒業制度を知っている会員の皆様にも「そうだったのか!」と新しい発見をしていただけることでしょう。楽器科特別講師全員の先生方の卒業録音審査に寄せるメッセージはエッセンスを2ページにまとめました。ヴァイオリンで始まった卒業制度ですが、フルート科全課程卒業の生徒さんの事例はスズキ・メソード卒業制度への取り組みが全楽器に浸透している素晴らしい事例だと思い機関誌の内容をアレンジして報告させていただきました。ご協力いただいたフルート科会員・指導者の皆様に感謝申し上げます。
<東京大学との共同研究>
Monthly Suzukiや機関誌で詳細が報告された共同研究第2弾を裏表紙で紹介しました。研究内容と結果を一般の方にも理解していただけるよう、本報告書用に酒井邦嘉先生がやさしい言葉でまとめた記事を寄稿してくださいました。これにより、スズキ・メソードの指導法・練習法の科学的理解と認知が一般の皆様にも広がることを期待しています。鈴木鎮一先生の「どの子も育つ」が80年の実践による経験則的な証明に加え、科学的に説明可能な生体反応として解明されたことは、スズキ・メソードを実践する我々にとって大きな支え礎を得たことになります。
(お問い合わせはtalent@suzukimethod.or.jp または0263-32-7171まで)
*会員の皆様には機関誌222号の冊子を希望された方々に、同梱してお届けしました。
