チェロ科若手指導者たちが企画・推進するチェロ・キャンプ!
昨年以上に、確かな手応えがありました。
9月14日(日)〜15日(月・祝)、札幌市真駒内の保養センター駒岡で「第2回チェロキャンプ」が開催されました。夏の日差しの2日間、思いっきりのチェロ三昧。初めて会うお友だちや、昨年知り合った友だちと素敵な音に包まれました。6名の指導者を代表して、地元札幌の山田慶一先生に全体概要を、そして参加された皆様から、「楽しかったぁ」の声がたくさん届きました。
一つ屋根の下で、レッスンもお楽しみも共有。
音がみるみる変わった2日間のチェロ・キャンプ
9月14日(日)~9月15日(月・祝)にかけて、第2回スズキ・チェロ・キャンプを札幌で開催しました。チェロ・キャンプは昨年の4月(東京開催)以来約1年半ぶりで、前回の興奮が覚めやらぬ中、もう一度開催地を変えて…という指導者たちの願いが今回の開催に繋がった形です。キャンプには道外からの生徒8名と北海道の生徒たち、若手の指導者(喜多川悠先生、鈴木佳都紗先生、鈴木真柚子先生、塚尾桃子先生、原力海先生、私)の6名が結集しました。
今キャンプも前回と同様に全体でのグループレッスン、上級生のチェロアンサンブル、レクリエーションがプログラミングされましたが、前回との違いは、最大3グループだった教室別レッスンが、今回は最大4グループになったこと、マスタークラスの時間を設けたこと、そして一番の違いは全員が一緒になってキャンプ会場に宿泊できた、ということでした。
レッスンでは6人の指導者それぞれの個性が現れた指導が繰り広げられ、時間が経つごとに生徒たちの音がみるみる変わっていきます。マスタークラスでは4名の指導者がそれぞれ、4名の生徒に対してマンツーマンでレッスンを行ない、演奏しない生徒と保護者様はその様子を見学することで、各指導者の指導の仕方やアプローチを知ることができる、とても貴重な機会となりました。
アンサンブルではグリーグの「ホルベルク組曲」第1楽章を1時間のレッスン×2コマで纏めあげ、最初に初めて合わせた音楽とはまるで別物の素晴らしいできの演奏に、2日目最後の成果発表では大きな拍手が沸き起こりました。
生徒にとっては、レッスンだけではなく、お楽しみも大切な時間です。レクリエーションや花火をはじめ、一つ屋根の下で同じ時間を過ごせたことは、生徒たちのみならず保護者様たちの交流も大いに図ることができ、大変充実した2日間を過ごすことができました。
今キャンプで得たもの(良かった点、反省点など)を胸に、次回はさらに素晴らしいチェロ・キャンプとなるように、指導者一同、さらに一歩ずつ前に進んでいけたらと思っております。
最後に今キャンプに携わってくださったすべての皆様に、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
参加した皆様の感想
・各先生方の指導方法がとても刺激的で良かった。特に基礎的なこと(姿勢、弓の使い方、1音1音の重要性)を重視していただいたこと。(小4女子生徒の父親)
・みんなと仲良くできて、嬉しいし、いろいろな先生の指導があってとてもよかったです。また来年も参加したいです。ありがとうございました。(小4女子生徒)
・息子が1番に言っていたのは「キャベッジダウンをみんなで弾けたことが楽しかった」です。道外から来てくれた生徒さんたちと弾けたことがとても楽しかったそうです。そして、替え歌を歌いながらチェロを弾くくらい替え歌が印象に残っているようです。
かずさ先生の教室では、チェロを足で挟んでいないと北海道土産にされることが楽しかったみたいで、次の日も取られないように気をつけておりました。足で挟む力が弱いことが気になっていたので、これを機に私も注意しやすくなりました!
どの先生のご指導にも、親が注意したい内容を子どもに伝わりやすく、子どもがスッと聞き入れやすい表現で注意されており、私も勉強になりました。親子だと衝突しやすくなってしまう自宅練習ですが、思い出とともに注意ができる環境はキャンプに参加させていただいたから得たものだと思います。1回目のキャンプに参加させていただいた事も覚えてくださった先生もいらっしゃって、嬉しく思いました。
普段のレッスンでお忙しいところ、キャンプを計画・開催してくださいまして、本当にありがとうございました。(小3男子生徒の母親)
・6人の指導者の方に指導していただける貴重な機会をありがとうございました。先生方の温かいご指導で自分のペースで進んでいいのだと改めて思えるきっかけとなりました。短い間でしたがありがとうございました。(高3男子生徒)
・「喜多川先生のレッスン見てみぃ!魔法だよ!」第1回のチェロキャンプを終えて息子はそう言っていました。第2回目となる今年、初日・最初のグループレッスンはその喜多川先生の担当。「リゴードン」を弾いている時に、あるフレーズを替え歌で歌うという場面がありました。(替え歌自体は佐藤明先生の作だそうです)するとどうでしょう! 歌う前とはガラッと音が変わりました!
「夏期学校の魔法」という言葉があります。息子が初めて参加したのが2016年ですので、もう10年近く前になりますが、そこで体験したことの再現があったのだろうなと感じられる瞬間でした。
夏期学校ではグループレッスンを含めて習えた先生は4人。チェロキャンプでは6人の先生から教えを受けることができました。また、夏期学校では他クラスの生徒さんと交流の機会がありますが寝食はともにしません。今回のキャンプは相部屋で寝起きしたので、子どもたちもとても楽しそうでした。もちろん、期間も規模も夏期学校とは全然違いますが、内容的にはかなり濃いものを受け取ったことと思います。
そうそう、ヴァイオリン科の山同直樹先生が、わざわざ差し入れを持って見学にこられていました。レッスン中、ウチの子どもも含めてアンサンブルクラスでお世話になったメンバーはピリっとなっていて良かったです(笑)
いただいたお酒を飲みながら、先生たちとお話しできたのも良い思い出です。貴重な機会を作っていただき、とても感謝しております。(高3男子生徒の父親)
・今回のチェロキャンプはすごく楽しく、友だちができて、いろいろな人と交流ができました。レッスンでは、音を長すぎず短すぎず、ちょうど良い長さにすることや、ポッキーのように音を出すことなど、いろいろなことがわかりました。ありがとうございました。(小4男子生徒)
・チェロキャンプが札幌で開催され、他の教室の先生、生徒さん、保護者さんが来てくださり大変ありがたかったです。夜の懇親会では同じ年頃の子どもを持つ保護者の方となかなか練習しない子どもの「あるある」の話をしたりして、皆同じ悩みを抱えながらがんばってサポートしていらっしゃるんだなと日頃のモヤモヤが少し晴れた気がしました。
レッスンでは、いつもと違う緊張感の中、先生からチェロや練習への向き合い方を教えていただき、子どもが真剣にチェロに向き合う姿を見て、改めて「どの子も育つ 育て方ひとつ」を実感しました。
キャンプを通して、日常ではなかなか得がたい経験をさせていただき、先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。また機会があれば参加させていただき、親子ともども成長できればと思います。ありがとうございました。(小4男子生徒の母親)
・チェロキャンプには、昨年、東京での第1回にも参加して楽しかったので、とても楽しみにしていました!他の教室のお友だちとの全体レッスンは、いつもとは違う雰囲気で、集中して弾けました。
初めてアンサンブルに入れてもらったけど、2回のレッスンの中で、みんなの音が気持ち良く合わさっていく感じがして、とてもワクワクしました。曲も楽しかったです。
クラス別レッスンでは、自分の演奏曲(白鳥、エックレス)も勉強になったけど、まだ自分が弾けない上級生の曲(エレジー)のレッスンの様子を見ていて、今まで曲自体はCDで聴いて知ってはいたけれど、すごく素敵な曲だなと思いました。早く自分でも弾いてみたいです。またいつかの、次のキャンプが楽しみです!(小3女子生徒)
・今年は7月~8月の夏期学校に初めて参加したのですが、そのときお友だちになった生徒さん、保護者の方との再会が嬉しかったです。年齢幅広く集まった生徒さんに、それぞれ魅力あふれる先生方のご指導、とても充実した2日間でした。娘も、アンサンブルやマスタークラスを受講させていただき、多くの学びをいただきました。
企画から実施に至るまで、先生方の労力は大変なものだったと思いますが、このような貴重な機会を設けていただき感謝しております。ありがとうございました。(小3女子生徒の母親)
・チェロキャンプで複数の先生の指導を受けることができ、先生による指導の違いなどがわかり、大変興味深かったです。いろいろな地域から来た生徒同士が短期間で仲良くなるのは、とてもほほえましかったです。今回は宿泊という形式で、レクリエーションや夜の花火、子ども同士で同じ部屋に寝泊まりなどもあったので、よりいっそう仲良くなれたのだと思います。初めて会った同士ですぐに仲良くなれる子どもたちの柔軟性の素晴らしさを感じました。(中2男子生徒の父親)
・教室で習い始めて一年足らず、母子3人で初めてのチェロキャンプに参加させていただきました。グループレッスンで疲れてきた子どもたちの気持ちを上手に盛り上げつつ、的確にご指導くださり、できない原因をすぐに見抜いて、わかりやすい例やお手本で導いてくださいました。その姿に、ただただ感嘆しきりでした。娘はお友だちともすっかり打ち解け、とても楽しそうに過ごしていました。
夜の懇親会では、保護者同士で経験を共有したり、先生方から真摯なアドバイスをいただいたりして、とても前向きな気持ちになることができました。
2日目の成果発表では、前日をはるかに超える演奏をみんなが披露し、本当に感動しました。今もその余韻に浸っています。娘は「次回のキャンプではもっとたくさんの曲を一緒に弾きたい」と意気込んで、今日から自主練に励んでいます。
みっちり濃い2日間、親子そろって貴重な体験をさせていただけたことに、心から感謝しています。(小5女子生徒、5歳生徒の母親)
・みんな一緒にチェロを弾いて楽しかったし、新しい友だちができて、うれしかったです。あとは、夜に友だちと寝ながらしゃべったりして、朝はみんなでサッカーをしました。(小3男子生徒)
・チェロキャンプ、とても楽しかったです。3つ驚かされたことがあります。一つ目は全員が楽譜なしで練習していました。二つ目は全員がビブラートをかけていたこと。三つ目がマスタークラスの生徒が小学生であったことです。スズキ・メソードの強みが良く分かりました。天候にも恵まれて、スッキリ爽快な2日間でした。来年のチェロキャンプはどこで開催されるのでしょうか、楽しみにしております。(東京からの大人の生徒)
・チェロキャンプでは、いつもとは違う先生のレッスン、また「初めまして」のお友だちと一緒に並んでレッスンを受け、とても充実した2日間でした。帰りの飛行機で息子と数え、「キャンプでは10時間も弾いたね!」と目をキラキラさせて話している姿が印象的でした。お友だちと一緒ならどれだけでも練習できました。
たくさんチェロを弾き、休憩時間はお友だちと笑って遊んで楽しそうでした。少し肌寒い中での夜の花火も大喜びでした。ただ遊ぶだけでなく、真剣に取り組む時間があるからこそ、充実感で生き生きとしてくる子ども達の姿は親として嬉しい時間でした。ありがとうございました。(保護者)
・札幌という魅力的な場所でもチェロキャンプ、今回は普段多忙な「父と娘の旅行」という要素もプラスして参加させていただきました。小樽での観光、札幌でのコンサート鑑賞、そして自然豊かな合宿所でのチェロキャンプ、すべて合わせて大切な思い出になったようです。
帯同した主人は、「合奏練習で初めはバラバラだった子どもたちの演奏が、先生の声かけで自分の音、横から聴こえる音に耳を傾けるようになり、少しずつ調和の取れた音が聴こえてくるようになることが印象的だった」と話してくれました。「個別レッスンも、同じような課題に取り組んでいるお友だち同士での切磋琢磨も非常にありがたい機会で、時間的にタイトなキャンプとは承知だが、もっとゆっくり課題に向き合わせてあげたいと感じた」「普段の練習からやみくもに1人で弾くだけでなく、堤先生の音、自分の音を聴く習慣をつけることが大切と感じた。録音した自分の演奏と先生の演奏を聴き比べる練習をしてみてはどうか」と家でのお稽古での提案もしてくれました。
娘は、「自然の中でみんなで弾けたことが楽しかった!遠くのお友だちや先生にまた会えてすごく嬉しかった」と話してくれました。これからもたくさんの楽しい思い出とともに、音楽を楽しんでいって欲しいです。
主催していただいた先生方、細やかなご配慮をいただいた山田クラスのご父兄の皆さん、本当にありがとうございました。(保護者)
・他クラスとの交流があると刺激になるようですね。夜に部屋で自ら練習していました。(こんなことは初めて!) 前回と違い、宿泊もともにするところがまた良かったのだと思います。初対面でも全然すぐに仲良くなってしまうのが子どもの良いところ!また会えるのを楽しみにこれからも練習に励んでくれると思います!2日間ありがとうございました!(保護者)