あらためて、スズキ・メソードと東京大学の共同研究の成果を
「毎日メディアカフェ」のステージで、語り合います。
マンスリースズキ 2022年1月号でも紹介した、スズキ・メソードと東京大学酒井邦嘉研究室との共同研究「脳科学が明らかにする言語と音楽の普遍性」について、今度は、毎日メディアカフェのステージで、才能教育研究会の早野龍五会長と、東京大学の酒井邦嘉先生が語り合います。
→マンスリースズキ1月号
今回のテーマは、「脳から見る音楽と言語の接点」。共同研究から分かった研究の成果とともに、情操教育の大切さを浮き彫りにします。
開催日時:2022年5月10日(火)18:30〜
開催場所:毎日新聞東京本社(竹橋:パレスサイドビル)B1「毎日ホール」
詳細:→こちらをご覧ください
予約応募:上記サイトから応募できます。
※定員40名とありますが、超えても大丈夫です。
歌が詩とメロディーからできているように、両者には密接なつながりがあるはずです。どちらも人間だけが持つ創造的な能力ですが、言葉に近いのは音楽のどの要素でしょうか。単語や音のまとまりはどのように生まれて構造ができるのでしょうか。私たちの5年にわたる共同研究では、音楽の4つの要素に注目して、脳がどのように反応するかを比較しました。さらに音楽経験の異なる中高生を対象とすることで、脳の活動パターンに違いが生じるかを調べました。その結果、聴覚野や言語野が音楽経験によらず特定の音楽判断に反応する一方で、幼少期から楽器を習得してきた中高生は、それぞれの音楽判断に対する脳活動が活発になることが分かりました。対談を通して、情操教育の大切さについて考えてみます。
早野龍五(はやの・りゅうご)
東京大学名誉教授、公益社団法人 才能教育研究会会長
1952 年、岐阜県大垣市生まれ。幼少期にスズキ・メソード創始者の鈴木鎮一に師事し、ヴァイオリンを学ぶ。1964 年 才能教育研究会第1回アメリカ演奏旅行(テン・チルドレン)に参加 。1979 年 東京大学大学院理学系研究科修了、理学博士 。高エネルギー物理学研究所助教授、東京大学教授を経て、2016年より現職。(株)ほぼ日サイエンスフェロー、放射線影響研究所評議員、国際物理オリンピック2013協会理事、などを兼務。反物質の研究により2008年仁科記念賞、第62回中日文化賞など受賞。近著に、『知ろうとすること。』(新潮文庫:糸井重里氏と共著)、『「科学的」は武器になる-世界を生き抜くための思考法』(新潮社)がある。
酒井邦嘉(さかい・くによし)
東京大学大学院総合文化研究科 教授
1964年、東京都生まれ。1992年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。1992年東京大学医学部 助手、1995年ハーバード大学 リサーチフェロー、1996年マサチューセッツ工科大学 客員研究員、1997年東京大学大学院総合文化研究科 助教授・准教授を経て、2012年より現職。同理学系研究科物理学専攻 教授を兼任。2002年第56回毎日出版文化賞、2005年第19回塚原仲晃記念賞など受賞。著書に『言語の脳科学』(中公新書)、『脳を創る読書』(実業之日本社)、『芸術を創る脳』(東京大学出版会)、『チョムスキーと言語脳科学』(インターナショナル新書)、『脳とAI』(中公選書)、『科学と芸術』(中央公論新社)など。