仲良し二人のデュオ・リサイタル!
まずは、この写真から見ていただきましょう。
第8回テン・チルドレンツアー(海外演奏旅行 1972.9/29~11/5)に参加したメンバーたちです。前列の右から3番目が三浦章宏さん。その左にのちにNHK交響楽団で長く活躍された大林修子さん、チェロを持つのが野村朋亨さん、その左に東 誠三先生の若き姿が見られます。三浦さんの茶目っ気ぶりが伺える写真です。
そして、そのテン・チルドレンツアーで初めて経験したのが小学3年の時にアンコールとして練習したピアノトリオだったのです(写真)。ピアノは東 誠三先生、ヴァイオリンは三浦章宏さん、チェロは野村朋亨さん(元 本会指導者)という、今思えば豪華なトリオ。当時は腕白盛りの男の子3人で「ロンドンデリー」とブラームスの「ワルツ」を演奏したところ、大評判。次に5年生で参加した時には正式なプログラムとしてモーツァルトのピアノトリオ全楽章を演奏するまでになりました。その楽しさは格別で、アンサンブルが楽しいという気持ちを強烈に植えつけられたとのことです。そしてそれが忘れられずに、三浦さんも東先生も旧知だったN響首席奏者の藤森亮一さんをチェロに迎えてボアヴェール・トリオを結成し、今も精力的に活動しているほど。
会場となる三春交流館「まほらホール」は、開館20周年を迎え、今回のコンサートはその記念事業となります。第1回「三浦章宏&東誠三デュオ・リサイタル」では、お二人がフランクのヴァイオリンソナタを「まほら」で演奏され、ホールとピアノの抜群の相性の良さを証明しています。その後、2008年から2010年にかけての東 誠三先生によるベートーヴェン・ピアノソナタ全曲録音に続き、三浦章宏さんも現在、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集の全曲録音が進行中とあって、この「まほら」でのデュオ・リサイタルは帰ってくる場所だったわけだったのです。その意味からも、今回のベートーヴェンの2曲のヴァイオリンソナタ、そしてフランクの作品は、大注目です。
三春交流館「まほらホール」(福島県)
ヴァイオリン:三浦章宏、ピアノ:東 誠三
入場料 S席一般:3,000円(当日3,500円)、高校生以下:1,500円(当日2,000円)(全席指定)
プログラム
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ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第4番イ短調 Op.23
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ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」へ長調 Op.24
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フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 FWV.8
※曲目は変更になる場合があります。
※未就学児のご入場はご遠慮ください。
チケット:三春交流館「まほら」tel.0247-62-3837(月曜日休館)