スズキの子どもたちが、
大人気の東京チェロアンサンブルの本番前のステージリハーサルを鑑賞!
2026年5月16日(土)、スズキのチェロ科出身の3名様を含む、大人気の東京チェロアンサンブルの皆さんが、公演直前のステージリハーサルを鑑賞できるという大変特別な機会を作っていただき、スズキ・メソードの子どもたちなどをご招待いただきました。当日は、事前に申し込みをいただいたチェロ科をはじめ、ヴァイオリン科、ピアノ科の生徒さんと保護者の皆さんが指定時間に、杉並公会堂大ホールのホワイエに集合。その楽しみな時間をお待ちしました。
さぁ、予定時間になりました。静かに大ホールの中に歩みを進めます。ステージはリハーサルの休憩時間でしょう。メンバー10名様のくつろいだ様子が見てとれます。座席は1階の中央ブロック。とてもいい眺めです。
座席に招待された子どもたちと保護者が静かに座ると、東京チェロアンサンブルのリーダー、三宅依子さんから快活な歓迎のご挨拶をいただきました。一気に親しみが湧く瞬間です。
この時間のリハーサル曲は、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の童謡の4曲でした。「この道」「赤とんぼ」「待ちぼうけ」「からたちの花」の響きを、東京チェロアンサンブルの皆さんが順番に確認していきます。よく知られている曲だけに、思わず口ずさみたくなるのは、チェロが人の声に近い、といわれる所以とも関係がありそうです。チェリストの堀了介さんが客席からところどころアドバイスをされる様子など、曲を仕上げてゆく過程を垣間見る素敵な機会となりました。互いに意見を出し合いながら、曲をブラッシュアップしてゆく光景は、なかなか見られない機会ですので、子どもたちも興味津々、身を乗り出すように見ていました。
この童謡の4曲のリハーサル終了とともに、いったんホールの外に移動しました。ステージではこの日の他の曲のリハーサルがさらに続いている様子。1時間ほど待ってから、会場に残っていただいていたスズキの子どもたちと、東京チェロアンサンブルメンバーの中で、スズキでチェロを学んだ荒井結さん(故 参納純三先生クラス出身)、宮坂拡志さん(水島隆郎先生クラス出身)、宮田大さん(宮田豊先生クラス出身)の先輩3名様との写真撮影の時間になりました。ちょっと逆光の写真ですが、ご覧いただいているような写真になりました。得がたいチャンスでしたね。関係の皆様のご協力に感謝します。
子どもたち、大人の生徒さん、保護者から届いた声、そしてイラスト!
さっそく、この日の感想が届きましたので、紹介しましょう。
・ぼくは、「赤とんぼ」のチェロのあたたかい響きが、一番心に残りました。リハーサルではこうやってみんなで意見を出し合っているんだ、ということも初めて知りました。ぼくも早くあの音に近づけるようにがんばりたいと思います。(チェロ科 小6 星埜紘海)
・チェロだけとは思えない音色の豊かさで、日本民謡の温かさが伝わってきました。チェロ10台での演奏はとても迫力があり、通常のチェロの演奏とは違う魅力を感じました。(ヴァイオリン科 高1 星埜湊成)
・東京チェロアンサンブルのコンサートを初めて聴いた時の、迫力と感動は忘れられず、それ以来、何度も演奏会には足を運んでおり、今回もまたその感動を味わうことができました。音域が広いチェロだからこそできるアンサンブルの楽しさを感じるとともに、10人の素晴らしいプレイヤーの方々の息の合った演奏を堪能いたしました。演奏曲は、クラシックのみならず、日本の合唱曲も含めた幅広い楽曲から構成されており、またアンコールでのチック・コリアの「スペイン」はJazzyな感じで素晴らしかったです。また、今回は、スズキ・メソードの生徒用にゲネプロの特別公開が設けられていて、そちらに参加できたことも貴重な体験でした。この場をお借りして、スズキ・メソードの関係者の方々に御礼申し上げます。(チェロ科 大人 谷有子)
・チェロを習い始めて3年目になる息子と一緒に拝見しました。プロのチェリストの方々が本番直前に細部を仕上げていく姿を間近で見られるなんて、本当に贅沢で貴重な経験です。普段はステージの上で輝いている演奏家のみなさんの、真剣な表情や息遣いをこれほど身近に感じられ、一人のクラシックファンとしても胸が熱くなる瞬間が何度もありました。息子は「何をしているのかな?」と不思議そうに眺めていましたが、知っている曲が流れてきたときは一緒に歌いそうになりながら、楽しそうに聴いていました。今回はリハーサルという特別な姿を見せていただきましたが、今度はぜひ本番を聴きに行きたいと思います。このような貴重な機会をいただけたことに、心から感謝しております。(チェロ科 小1 皆川 幸太郎 母)
・とても近くで見られたことで、重厚で美しい音を肌で感じられたとともに、楽器の使い方の工夫を見ることができました。また、アンサンブルをする上で、楽譜をしっかりと読み込むことが本当に大切だということ、その上でメンバーと曲のイメージを共有して細かいところまで突き詰めていくことで、本当に一つの美しいメロディが生まれることを学びました。(チェロ科 中3 小笠原 響)
・宮田大さんをずっと見てた。動画とかで見る顔と違う顔が見られて楽しかった。(チェロ科 小1 金 弦)
・リハーサルを拝見すること自体、今回が初めての経験でした。本番直前の限られた時間の中で、演奏者の皆さまが細やかに意見を交わしながら、最後まで音楽を磨き上げていらっしゃる姿がとても印象的でした。リハーサルを拝見した後のレッスンでは、息子が休符の際に鼻呼吸を意識して演奏しており、間近で皆さまの息遣いや音楽への向き合い方を感じ取って、早速自分なりに取り入れてみたのだと思います。ほどよい緊張感の中で、最後の瞬間まで表現にこだわり続ける皆さまの姿勢に深く感銘を受けました。息子ともいつか本番の演奏もぜひ聴きに行きたいね、と話しております。(母)
・いつもはリズムを刻んでいる印象のチェロですが、今回はヴァイオリンと同じくらいの高音まで美しく響かせる、表情豊かな演奏が特に心に残りました。(ヴァイオリン科 高1 瀧川佳奈)
・今回初めて、プロの方の練習(ゲネプロ)を見ることができました。10コのチェロのまちぼうけは、歌詞がなくても「ごうかなまちぼうけ」でステキでした。日本の曲もいいなと、感じました。プロの方たちが、まちぼうけの「け」の部分を長く伸ばすとかいろいろこだわりを話して、そうやって決めていくんだなと思い、本番でどうなったのかも気になりました。私もピアノ科での発表会でまたチェロとアンサンブルがしたくなりました。(ピアノ科 小6 蜂須賀ゆら)
・みなさんが、はなしあいながらえんそうしていたのがおもしろかったです。チェロの音をちかくできいて、ピアノとはちがうなと思いました。(ピアノ科 小2 Y.F. イラストも)
みなさん、素敵な感想とイラストを寄せてくださり、ありがとうございました!
東京チェロアンサンブルのリーダー、三宅依子さんからお礼のメールです!
5月16日は、東京チェロアンサンブルの『GP見学会』に足を運んでいただき、本当にありがとうございました!
3歳から18歳まで、幅広い年代の皆さんがステージを見つめる真剣な眼差しや、音楽を楽しんでくれている様子が客席から伝わってきて、私たちメンバーも胸が熱くなりました。東京チェロアンサンブルとしては『GP見学会』は初めての試みでしたが、開催してよかったね!と、メンバー同士でも話しておりました。
同じチェロを愛する仲間として、皆さんとあの空間を共有できたことは、私たちにとってもかけがえのない喜びです。 音楽は、言葉を超えて人と人をつなぎ、心を豊かにしてくれる素晴らしいものです。今回の『GP見学会』が、皆さんのチェロや音楽への「大好き」という気持ちがさらに膨らむきっかけになっていれば、これほど嬉しいことはありません。
これからの皆さんの音楽の旅が、もっともっと楽しいものになりますように。またコンサートでお会いできる日を、心から楽しみにしています!
三宅依子
本公演のサブタイトル「RE:START」には、「新たな気持ちで歩みを進め、チェロ・アンサンブルのさらなる可能性を追求していこう」というメンバーの強い決意が込められていました。 2024年の記念公演の成功を経て、次のステージへ向かう節目の回として位置づけられている点も大注目でした。
今回のプログラムも実に多彩でした。モーツァルト《フィガロの結婚》序曲の華やかな幕開けに始まり、フィッツェンハーゲン《コンチェルト風ワルツ》、レスピーギ《リュートのための古風な舞曲とアリア》第3組曲、ポッパー《レクイエム》など、チェロ・アンサンブルの魅力を多角的に示す作品が並びました。さらにステージリハーサルを見ることができた山田耕作の歌曲作品。三善晃さんが見事に編曲したものを東京チェロアンサンブルを知り尽くしている小林幸太郎さんがチェロアンサンブル用にさらにトランススクリプション。日本的抒情の中に響きのグラデーションや色彩感をたっぷり出そうと、濃密な倍音が増幅されるような作品に仕上がっていました。
最後は、この日の目玉、バッハ《シャコンヌ》という壮大な構成が用意されていました。マンスリースズキ編集部は、昨年9月に荒井結さんとこの《シャコンヌ》でチェロアンサンブルをご一緒する機会がありましたので、余計に嬉しい選曲でした。
曲ごとのパートの入れ替え、曲目に合わせてのメンバー構成など、チェロアンサンブル特有のスタイルもお馴染みです。その組み合わせの妙が醸し出す響きを、一つひとつ堪能することができました。
アンコールには、ジョージアの作曲家、アザラシヴィリの名曲「無言歌」、そしてチック・コリアの「スペイン」。とくに「スペイン」は、ジャズ史に残る名曲で、ステージのみなさんも我々聴衆もシンクロするかのような後半のノリノリのリズムに、心底しびれました。
最後に、お約束の写真タイム。ステージ最前列に並んでのお客様へのご挨拶は、いつ見ても素敵な場面です。2階の右席から、何枚もシャッターを切りました。