写真で見る第55回グランドコンサート

 
 3月27日(金)に終わったばかりの第55回グランドコンサートの様子をたくさんの写真で速報します。開演前の様子、竹澤恭子先生と東誠三先生のスペシャル・パフォーマンスに始まり、200人の「メンコン」、各科の演奏、400人の「ジュピター」、そしてフィナーレに到達した2,000人(海外からの参加者37人を含む)の「キラキラ星変奏曲」の様子など、それぞれのシーンをお楽しみください。
 
①開演前の様子
 
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②特別演奏 タイスの瞑想曲
 
 第55回グランドコンサートの幕開けは、竹澤恭子先生のヴァイオリンと東誠三先生のピアノによる「タイスの瞑想曲」からでした。「ヴァイオリンという楽器の音色の魅力、そして表現の幅の広さが存分に発揮される作品ですので、皆様にその美しさをお伝えすることができたら、そしてヴァイオリンという楽器の魅力を味わってもらえたらと選曲しました」とプログラムの曲目解説に書かれた竹澤恭子先生。その演奏は、3,100人を越す聴衆を、秒速で魅了したのです。
 
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③ヴァイオリン科 メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲第3楽章
 
 200人による「メンコン」。スズキならではの斉奏の魅力をまざまざと見せつけてくださいました。1月からの3回にわたる練習を丁寧に、わかりやすく、レッスンをしてくださった印田千裕さんは、プログラムにこう書かれました。「私がこの曲を録音したのは9歳の時でした。意図せず身体に染み付くまで大家の演奏を聴き、名曲を弾き続けて育ち、音楽人生の半ばに差し掛かった今、その景色は一層豊かになったことを感じます。想像を超える大人数で奏でる壮大な”メンコン”を通して、さまざまな心の景色と一体感を感じていただければ幸いです」。この日のメンコンは、まさに壮大で、終盤に向かっての高揚したテンポ感、一体となった斉奏ならではの醍醐味をいかんなく発揮していました。
 
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④フルート科・チェロ科・ピアノ科演奏
 

 各科の斉奏曲では、ダイナミックに、繊細に、その曲の世界を大勢が一つになって演奏を繰り広げました。
 
 フルート科は宮前丈明先生の指揮で「歌の翼に」「道化のセレナーデ」など6曲、チェロ科は佐藤満先生の合図で「フランス民謡」や「白鳥」「2つのチェロのための協奏曲ト短調第1楽章」など7曲、さらにピアノ科はグランドピアノ4台を使い、東 誠三先生の合図で「動物の謝肉祭からフィナーレ」など3曲を演奏しました。
 
 いずれの演奏も、日頃の練習の成果をいかんなく発揮。大舞台でも心を一つにして堂々とした演奏が続きました。
 
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⑤オーケストラ演奏 モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」第4楽章
 
 まさに「圧巻」だった400人の奏者たちによるモーツァルトの「ジュピター」。この第4楽章は、精緻な対位法、とりわけ終結部の壮大なフーガによって知られ、一人ひとりの奏者の自立した音楽性と全体としての高度な統一感が同時に求められる極めて難度の高い作品です。それを400人という大編成でまとめ上げたことは、単なる規模の拡大にとどまらない、音楽的必然性と緻密な統率がなければ成立し得ない挑戦でした。
 
 佐藤明先生の深いスコア研究と、巧みでユーモアも併せ持った指揮によって、奏者たちの潜在エネルギーを見事に引き出されていく感覚は、ドライブ感たっぷりのドラマを見ているかのよう。事前練習会での課題発見、問題解決のためのアプローチなど、さまざまな局面を経てのこの日。当日の配置や音響の調整など奏者たちが安心して演奏に集中できる環境づくりなど、スタッフの緻密な支えも大きな効果を生み出しました。
 
 とりわけ重要なのは、この経験が奏者たちに与えた影響です。大規模なアンサンブルの中で自らの音を担い、全体の響きの中に位置づける体験は、単なる技術の習得を超え、音楽に向き合う姿勢そのものを育てます。達成の喜びとともに得られた自信は、今後の一人ひとりの成長への大きな礎となってゆくでしょう。さらにスズキ・メソードで育ったもの同士の連帯感、仲間意識も重要なファクターとなりました。そして、このオーケストラに今回は参加できなかったものの、「次回は僕も、私も」と願う大量の候補者たちを生み出したのです。
 
 今回のグランドコンサートは、未曾有のコロナ禍を経て再び集うことの意味を問い直し、その答えをこの明快な音楽によって示した、といっても過言ではありません。400人が一つのフーガを織り上げるという壮大な営みは、「どの子も育つ」という理念のもとに培われてきたスズキ・メソードの力を、まさに音として証明した瞬間になりました。
 
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⑤ヴァイオリン科斉奏
 

 休憩を挟んで後半は、ヴァイオリン科の斉奏からスタートしました。まずは、印田礼二先生の指揮で、エックレスの「ソナタ」、フィオッコの「アレグロ」を演奏。エックレスの第1楽章は情感たっぷりに、そして第2楽章の躍動感に満ちた演奏はとても魅力的でした。曲ごとに生徒が四方から登場し、人数がどんどん増えていきました。さらに、青木博幸先生の指揮にバトンタッチされたバッハの「ドッペル」では、約1,000名に人数も拡大。会場に整列していく間には、頭上の「センターハングビジョン」に過去の全国大会の懐かしい、そしてとても新鮮な動画が映し出され、お客様はもとより、会場に並ぶ奏者の皆さんにとっても、興味深く歴史を知るシーンになりました。80周年を振り返るのに、ぴったりな動画上映です。

 演奏曲は、さらにヴィヴァルディの「a-moll」、ドヴォルザークの「ユーモレスク」と続き、ヴァイオリン奏者たちの数がどんどん増えていきました。会場のレイアウトがどんどん変化し、拡張していくこの様子自体を見守るのも、グラコンならではの魅力です。
 
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⑥生徒さんにインタビュー
 
 ヴァイオリン科、チェロ科、フルート科、ピアノ科の全科による大合奏の時間になりました。いよいよフロア全面にこの日の参加者たち総勢2,000名が並びました。その中には、36名の海外からの参加者たちも含まれています。
 
 山口健太郎先生からの問いかけで、それぞれの科の中から一組ずつ、お話を伺いました。ちょっとダイジェストで再録してみましょう。
 
池田清花さん(高校2年・ヴァイオリン科):グランドコンサートへの参加は2回目です。今回の参加曲で一番印象深いのは、オーケストラで演奏した「ジュピター」です。
 
内田雅也さん(6歳・チェロ科):チェロが大好きです。好きな曲は「五月の歌」です。
 
水島隼さん(社会人・フルート科):今回は一緒にフルートを学ぶ母と参加しました。音楽が人と人とつなぐ力を持つことをすごく感じられて、今はそれで胸がいっぱいな気持ちです。
 
水島真由美さん(隼さんの母・フルート科):フルート歴が短いので、なかなか息子と合わせることが少ないですが、今度「花のワルツ」を一緒に演奏したいです。このグランドコンサートは、スズキで育った皆さん一人ひとりが、素晴らしいパワーをお持ちで、本日は2,000人もの素晴らしい音楽家が集まって観客の皆様に音楽をお届けできることが素敵です。その場面に私も参加できたことを嬉しく思います。
 
成川岳洋さん(小学5年・ヴァイオリン科):僕も今日演奏した「ジュピター」がお気に入りです。今日は母と一緒に演奏できて嬉しかったです。
 
成川明子さん(岳洋さんの母・ヴァイオリン科OB):息子が弾いているのをみて、私も参加したくなり、登録しました。もう一人の娘もヴァイオリンを学んできましたが、2人がヴァイオリンをやりたくない日や辞めたくなった日もありました。でも一生懸命続けてくれたことで、今日、こうして3人で参加できたことで、子どもたちに感謝したいと思います。
 
水田凪南さん(高校1年・ピアノ科):今日は、なかなか経験のできない4台のピアノでこういう会場で演奏することができ、嬉しかったです。4台で弾くことは、環境や楽器によって毎回違いますので、お互いの音を聴き合いながら演奏するところが難しいところでしたが、楽しかったです。
 
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⑥全科による合奏〜フィナーレへ
 
 インタビューの後は、いよいよ全科の生徒さん、OB・OGの皆様、そして海外の生徒さんたちによる大合奏です。
 
 インタビュアーを務めた山口健太郎先生の指揮で、「二人のてき弾兵」、「狩人の合唱」、「メヌエット第2番」、「アレグロ」と続きました。フルート科は合奏用のオブリガート譜を、チェロ科は伝統的な伴奏譜を使って、全科のお馴染みの曲が並びました。
 
 そして、次の「ちょうちょう」からは、竹澤恭子先生、印田千裕さん、宮前丈明先生も舞台中央に勢揃い。会場内での写真・動画撮影もオープンとなり、いっせいに各席からの保護者の皆様、観客の皆様が撮影を始めていました。
 
 最後に用意されたのは鈴木鎮一先生の「キラキラ星変奏曲」。ピアノ科の生徒6人と東 誠三先生も加わり、この時点で、2,000名の奏者たちによる一大パフォーマンスとなりました。
 
 東先生からは、日本語と英語でのご挨拶もありました。「すごい光景ですね。私はこの光景をとても心待ちにしておりました。これから最後のキラキラ星変奏曲を皆さんと一緒に演奏します。スズキのトレードマークの曲で、みなさんと一緒に演奏できることをとても楽しみにしています。この会場の素晴らしい響きを楽しみましょう」。今回は、東先生自ら、新しい伴奏バージョンを書き下ろしてくださいました。プログラムの曲目解説にも「この壮大な“星の瞬き”をお楽しみください」と書かれているほど、素敵なバージョンとなって、全科での演奏の締めくくりを壮大にまとめてくださいました。最後のお辞儀もスペシャルバージョンとなりました。
 
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