欧州発〜フルート科50周年記念動画!

 
 昨年、フルート科は創立50周年を迎え、さまざまなメモリアルイヤーにふさわしい活動を続けました。それらは、世界でスズキ・フルートを学ぶ皆様にとっても、大きな影響を与えました。
 その一つが、今回紹介する動画です。これは、ヨーロッパスズキ協会の会長で、国際スズキ協会(ISA)フルート科委員会委員長、フルート科ティーチャートレーナーのAnke van der Bijl先生が中心になられて、ESAに加盟する各国に働きかけて制作され、今年の2月に公開されたものです。各国の生徒さんや指導者の皆さんが出演されていて、とても素敵な動画に仕上がっています。
 タイトルの"From Mozart to Mary"は、動画で演奏されるモーツァルトのフルート協奏曲第2番から髙橋利夫先生作曲の「メリーさんの羊変奏曲」までを象徴的に表しています。この画像をクリックして、YouTube画像をご覧ください。
 

https://lnkd.in/ed3rVkqF
 
 早速、オランダのAnke先生に問い合わせをしましたところ、以下のようなエピソード満載のメッセージを寄せてくださいました。
 

これは大きなプロジェクトで、1年以上かかりました!

 

from Finland

 このアイデアは、私が毎日散歩しているときに、スズキ・フルートの50周年をできるだけ多くの地域の先生や生徒と一緒に祝うにはどうしたらいいかと考えていたときに思いつきました。スズキ・フルートは私たちの生活の中でとても大切なものなので、この機会を見逃すわけにはいかないと強く思いました。

from UK

 そこで、ESAのフルートの先生方とZoomを開催し、ESA諸国のスズキ・フルートグループの演奏時間の長さやお気に入りの曲について話し合いました。各国のグループは、リハーサルとレコーディングを開始しました。

 パンデミックのため、すべての国でのグループ演奏の手配ができるまでしばらく時間がかかりました。そのため、最終的な動画の完成が少し遅れてしまったのです。
 

from Netherland

 それぞれの動画が到着してから、すべての録音を組み合わせ、編集するというパズルが始まりました。ここでは、ニコラ・ショーランドが私たちの大切な専門家として大きな助けとなってくれました。イタリアのグループは「ヴェニスの謝肉祭」とチマローザ、ポーランドのグループはポロネーズを使うことにしました。しかし、キー、ピッチ、調性など、レパートリーの順番が合うように断片をカットして組み合わせるのは、難しいパズルだったのです!

from Belgium

 参加された先生方とZoomでスニークプレビューをした後(ワインとポップコーンも)、髙橋利夫先生の娘のYumiさんには、 髙橋先生の誕生日に一緒に見ようとプライベートリンクを送ったところ、快く引き受けていただき、髙橋先生からも素敵なお返事をいただきました。

from Italy

 その後、スズキ・フルート教室の生徒さんやそのご家族に楽しんでいただけるよう、動画を公開したところ...このように気づいていただけました!

 私たちの動画を見つけてくれて、本当にありがとうございます!日本語が読めないのが残念ですが......。
 
ご参考までに演奏曲をご紹介します。
レパートリー(演奏順):
オープニング:モーツァルト:フルート協奏曲第2番ニ長調、ドリゴ : セレナーデ、かごめ、ライヒェルト:ファンタジー・メランコリック、ウッダール : セレナーデ、わらべ唄:ほたる、バッハ:組曲第2番からメヌエット、アイルランド民謡:庭の千草、ギス:アマリリス。
 
バッハ:ソナタ第4番からメヌエット、ヘンデル:ソナタ 第3番からアレグロ+ブーレ、ジェナン:ベニスの謝肉祭、鈴木鎮一:キラキラ星変奏曲、チマローザ:2本のフルートのための協奏曲よりロンド、バッハ:マーチ、グルック:メヌエット、バッハ:組曲第2番からポロネーズ、バッハ:ソナタ第2番からシチリアーノ、滝廉太郎:荒城の月、かっこう、髙橋利夫:メリーさんの羊変奏曲
 

It was a huge project and took well over a year !

from Spain

The idea came during one of my daily walks, when reflecting how to celebrate 50 years Suzuki Flute with as many teachers and pupils from our region as possible. I strongly felt that since Suzuki Flute is such an important part of our lives, we could not let this occasion pass unnoticed

from Poland

So we arranged a Zoom with ESA flute teachers and discussed max. length and favorite pieces of Suzuki Flute groups in our ESA countries. The groups in every country started to rehearse and record.

from Germany

Due to the pandemic it took a while before the group performances in all countries could be arranged. Hence we were a little late finishing the end product.

Then the puzzle of combining all recordings and editing began. Here Nicola Shorland was our much valued expert help. We decided on using Carnaval of Venice  and Cimarosa concert performance by the Italian group and Polonaise by the Polish group. But cutting and combining snippets so that keys, pitches and tonalities in the chosen repertoire order would match was a difficult puzzle !
 

from Estonia

After we had our own “sneak preview” via Zoom with the participating teachers ( and wine, popcorn etc.) I sent the video as private link to Mr Takahashi.’s daughter  to viewed it with him on his birthday. Yumi S. Takahashi gladly accepted and we received a charming reply from Mr. Takahashi.

After this, the video was made public for all Suzuki flute students and their families to enjoy and … this is how you noticed !
 
How nice you found our film !
And what a nice colorful monthly, pity I cannot read Japanese (yet…?)
 
With kind regards,
Anke van der Bijl
Chair ESA
Chair ESA & ISA flute committees
 
Repertoire (in order of performance)
Opening : Mozart Concerto D major
R.Drigo : Serenade - Kagome - M.Reichert : Melancholic Fantasy - A.Woodall : Serenade - Fireflies - J.S. Bach b minor Minuet - Last Rose - Amaryllis -
J.S.Bach Menuetto from Sonata in C - G.F.Händel Allegro + Bourrée from Sonata in G - P.A.  Genin :  Carnaval de Venice - Twinkle - Cimarosa Rondo from Double Concerto - Bach : March - C.W. Gluck : Minuet - J.S. Bach Polonaise from B minor Suite + Siciliano from Eb Sonata - R.Taki : Moon - Cuckoo - Mary had little lamb (variations)
 


 この機会に、スズキ・メソードのフルート科誕生の奇跡のような物語、そして、その後の歩みを英語版と日本語版の両方でお楽しみください。そして、あらためてスズキ・フルートの世界を味わってください。
 
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