松本市美術館多目的ホールで、
才能教育研究会70周年記念写真パネル展を開催!
いつ訪れても文化の匂いの溢れる松本市美術館 満開の桜が、才能教育研究会70周年を祝うかのように咲き誇る中、松本市美術館で記念の写真パネル展を開催しました。美術館正面玄関脇にそびえる、松本市出身のアーティスト、草間彌生さんのモニュメント「幻の華」も春の陽光を一身に受けていました。
4月6日(水)〜10日(日)にかけ、大型バスで駆けつけられた海外からの団体客をはじめ、この季節に多く松本を訪ね歩く旅行者たちや、松本市民の皆さん、そして、かつてスズキで育った皆さんや関係者に、会場に展示された57点の写真や各種資料などをご覧いただきました。
日本を旅する途中に松本に寄られたこの女性。鈴木先生の笑顔に父親の笑顔がダブルそうです 「私の知り合いが写っているんですよ。ほら、この子なんです」と嬉しそうに語られた初老の紳士や、「市民会館で開催された最後の夏期学校に参加していました」と語る若い女性など、様々な人々に、楽しんでいただきました。
英国人の父と日本人の母の間に生まれた若い女性は、鈴木先生の笑顔で指導される写真を見て、「このハッピーな笑顔、私の父と同じ笑顔ですね」ととても嬉しそうな表情。こちらもそう伺うと嬉しくなりますね。なんでも、お父さんはアマチュアのヴァイオリン奏者だそうですが、弾いている時の表情が、写真の鈴木先生の笑顔にそっくりなんだそうです。
ご来場者からのメッセージ
紹介ビデオをご覧になる方もたくさんいらっしゃいました
「私とスズキ・メソード」というタイトルで、写真パネル展をご覧になられた皆さんからメッセージをいただきました。いくつかご紹介しましょう。
■77歳の男性(松本市)
昭和44年頃からでしたでしょうか。私が30歳の頃、3歳の子どもと一緒に、鳥羽尋子先生のもとで、ヴァイオリンを学ばせていただきました。1巻が終わらぬうちに、子どもに抜かれてしまい、私は断念しました。でも、今でも知っているメロディが自然と弾けるようになっていたことが、懐かしく思い出されました。松本音楽院第1期生の写真の中に、近所の娘さんが写っていて、さらに懐かしく思った次第です。
■81歳の女性(松本市)
とても懐かしく、戦後の混乱期に音楽教育という異色の運動にすごく関心があり、その後も才能教育についてのことを印刷物で拝見したりして、鈴木先生のご指導の源と多くの方々が学びの世界で生活されていらしたことが、現代につながっていて、素晴らしいと思います。やはり、「継続は力なり」ですね。本日は、短時間でしたけれど、過去を振り返る良い時間を過ごせましたこと、忘れられません。ありがとうございました。
■23歳の女性(松本市)
音楽によって、私の生活は大変充実したものになりましたが、その原点はすべてスズキ・メソードにあります。これからも、子どもたちの生活が豊かになるような教育の提供を期待しております。スズキ・メソードで学べたこと、ヴァイオリン科全課程を卒業できたことを誇りに思います。
■76歳の男性(松本市)
私の勤め先が、当時、裏町にありました松本音楽院の前でしたので、午後になると教室からレッスンの音楽が流れて、それは素晴らしい音色でした。いい思い出として心に残っています。
■男性
幼少時からの音楽教育は、もっと行なうべきです。学校でもっと音楽の時間(授業)を多く取るべきと思います。
鈴木先生直筆の色紙■男性
自筆書のコーナーを特に興味深く拝見させてもらいました。貴重な資料をありがとうございました。
■78歳の女性(松本市)
保育園時代に、現在54歳の息子がチェロを習い、大会にたくさん出演しました。今は病院や京都市内で仲間と楽しんで合奏をしています。孫たちも二人ともピアノを習い、とてもいい子に育っています。
■50代女性(東京都)
スズキの理念が一人でも多くの人に理解され、受け入れられるよう、この写真パネル展を見て、改めて願っております。今はお亡くなりになられた、懐かしいみなさんのお姿が写っていらして、とても嬉しく思いました。
■40代の女性(大阪府)
70周年のオープニングにふさわしい写真展を楽しく見せていただきました。松本は、音楽がいつも流れているというイメージです。これからも、スズキ・メソードのますますの発展をお祈りしています。私自身も、スズキの一員として微力ながら、がんばっていきます。