印田千裕さんが、テレワークでDuo演奏を精力的に配信、
そしてリアルな演奏活動もスタート。
スズキ・メソード出身のヴァイオリニスト、印田千裕さんが弟のチェリスト、印田陽介さんと継続されているDuo活動。コロナウィルス感染拡大の中でも、テレワークによる精力的な配信が続けられていました。ここでは、テレワーク活動への思いと、今月開催される二つの演奏会について、メッセージを寄せていただきましたので、紹介しましょう。公開されているテレワーク演奏動画にも曲ごとにリンクしていますので、それぞれの写真をクリックしてみてください。スズキの指導曲集から大河ドラマのオープニングテーマまで、様々な曲がラインナップされています。たっぷりとお楽しみください。
以下、印田千裕さんからのメッセージです。
不安な中、生活しているだろう方々に音楽を届けたい
新型コロナウィルスの感染拡大に伴って世間は自粛期間へと突入し、予定していた演奏会が次々と中止になってしまいました。
演奏の機会が一切なくなり、また4月に実家で同居していた祖母が他界し、悲しみとこの先どうなっていくのだろうという不安に暮れながらも、音楽を絶やしてはならないと思う気持ちだけが強くなっていきました。弟の陽介も同じような心境だったと思います。姉弟とはいえ別々に暮しているのですが、何か一緒にできないかという話になり、「不安な中、生活しているだろう方々にも音楽を届けたいね」と始めたのがこのテレワーク演奏配信でした。
選曲は、ホッとする曲、聴いて元気になれる曲を念頭に、必要があれば陽介が編曲しました。大抵は私が先に弾き、陽介がそれを聴きながら合わせる形で演奏しています。
今月、二つの演奏会に出演します
演奏会が再開しつつある今、共演者、聴衆の皆様と共有する、その場でしか生まれない「音楽」の尊さをあらためて感じています。その場に向けて足を運んでくださる方々、準備、演奏に関わってくださるすべての方に、感謝の気持ちで一杯です。素敵な時間をお届けできますよう、私たちも精一杯がんばりたいと思います。
11月29日のリサイタルで演奏するベートーヴェンですが、最後に演奏する二重奏曲第3番(WoO27 3つの二重奏曲より)は元々クラリネットとファゴットのために書かれています。ヴァイオリンとチェロでも演奏されることの多い作品ですが、今回併せて演奏する「二重奏曲(断章)」はベートーヴェンがヴァイオリンとチェロのために書いた大変貴重な作品です。
未完ゆえに演奏される機会はほとんどなく、あまり存在を知られていないのですが、私たちも過去に作品を演奏しているロンベルク従兄弟のために書かれたのではないかと推測されていることも期待を膨らませます。ベートーヴェンの生誕250年というこの記念の年に、ぜひ皆様にお聴きいただきたいと思い、プログラムに入れました。
チケットはそれぞれ下記よりお申込みいただけます。感染症防止対策を行なっての開催となります。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
11月3日
東京ユニバーサル管弦楽団チケットフォーム
11月3日、11月29日
印田千裕HPメールフォーム
または
(株)マリーコンツェルト tel.03-3983-2026