スズキ・メソード関西地区大会
〜500人の子どもたちによる大合奏
500人の素晴らしい音が結集した関西地区大会
生徒と指導者、聴衆が一体となって盛り上がった大合奏
4年ぶりとなる関西地区のコンサート、関西地区大会が、1月11日(月・祝)、兵庫県立芸術文化センターで開催されました。関西地区では、名曲に挑戦するスズキ・メソードコンサートin Kansaiと、今回のような大勢の生徒が出演する関西地区大会と、2種類のコンサートが2年ごとに開催されます。毎回、関西の有数のホールを使い、アイデアいっぱいの演出と選曲に、果敢に挑戦する生徒たちの演奏は、いずれも目を見張るものばかり。上級生による関西地区オーケストラがオーケストラピットで、舞台の生徒たちの演奏をしっかり支える姿が強く印象に残りました。
実行委員長を務められたピアノ科の西田加奈子先生は「今回のオーケストラは生徒を中心にOB・OGを交えて、この大会用に編成されたものでしたが、わずか4回の練習のうちにみるみる息が合い、音が整っていく様子に、スズキで育ったことのすごさをみた思いです。オーケストラメンバーとして参加したピアノ科は初体験の生徒も多く、また2台ピアノでは協奏曲のようにオーケストラとの共演でしたが、どちらもスズキならではの貴重な経験でした。斉奏の生徒は、本番で初めてオーケストラと合わせたものの、来場されたお客様から〝これだけの演奏は随分と練習されたのでしょう?〟とおっしゃっていただくほどで、これもまたスズキで勉強する子どもたちならではの力だと思います」と強い手応えを感じておられました。
オケピットで指揮を担当されたヴァイオリン科の江村孝哉先生は、「オーケストラメンバーの募集は、関西地区の公式サイトを使い、私や他の指導者が新たに作成した伴奏用のオリジナル楽譜の配信もネット上からできるようにしました。オーケストラだけで演奏する〝アンダーソンのフィードル・ファドル〟を間奏曲として、舞台転換に活用したり、閉幕後の鈴木先生の〝子どもの幸を〟も終わるまで聴衆の皆さんが聴いてくださったのは嬉しかったですね」と、やはり手応えを十分に感じられたそうです。
成人の日でもあったこの日。街に溢れかえった新成人たちの合間をぬって、楽器を持つ子どもたちと家族が楽しそうに家路につく姿がありました。この日のコンサートを通して、子どもたちは、また大きく成長したことでしょう。