0〜3歳児コースで、美しいものを求め続ける
「心の種」を植えつけていただきました。

谷しのさん・伊一郎さん親子の場合

 伊一郎が、2歳7ヵ月か8ヵ月の頃だったと思います。きっかけは、自宅に配布されたフリーペーパーに、スズキ・メソードの0~3歳児コースの説明会があるという記事を見て、所沢にもスズキ・メソードがあるということを知り、電話をしたことです。もともと、1971年に刊行されて以来、多くのお父さんお母さんに読み継がれてきた名著です。アマゾンで入手可能です。サンマーク文庫 617円ソニーを創業された井深大さんの著作「幼稚園では遅すぎる」でスズキ・メソードのことを知り、興味がありました。

 実際に参加してみますと、先生方の熱心さと人数がちょうど良いこと、そして眼の前で繰り広げてくださる生演奏の素晴らしさです。特に、指導されるスズキ・メソードの先生方のお人柄のあたたかい感じが教室全体にあって、とても居心地の良い場所だという印象が、心に強く残りました。

手前が伊一郎さん
 伊一郎は、もともと何かに集中する方ではありましたが、0~3歳児コースに参加したことで、ごあいさつや俳句カルタなど、集中すべき方向が決まって、集中しやすくなった感じがありました。あれもこれも、ではなく、集中する内容を限定したことが、伊一郎には合っていたようで、いきいきと集中するようになったと感じました。

 それで、下の子のあかり、みらいも0~3歳児コースに参加することにしました。伊一郎の時との違いは、母である私の気持ちに、圧倒的余裕があり、そこが一番違います。「今できなくても、続けていればそのうちできる」と思えることが、余裕につながっていると思います。もちろんこれは、伊一郎、あかり、みらい、と、3人の子どもたちを導いてくださっている教室の先生方のおかげなのですが。通い続けるに従って、教室の先生方を好きになり、お会いすることが楽しみになり、信頼するようになっていったことで、こうした余裕が生まれてきたのだと思っています。子どもたちは母親の気持ちに敏感なので、母親が楽しいと感じる場所は楽しかったに違いない、と(勝手に)思っています。
所沢教室のお友だちさんたちと記念撮影です

谷しのさん、あかりさん、そして後ろ姿は、次女のみらいさん「何の楽器をやりたいの?」と、3歳になっていた伊一郎に尋ねたところ、迷わずに「ヴァイオリン」と答えました。その後、何度尋ねても答えが変わらなかったので、「これはヴァイオリンだ」と思いました。私個人としては、フルートを吹く男子って素敵、と思っていましたので、フルートを…と、水を向けたりしてみましたが、本人の気持ちが動きませんでした。もちろん今は、ヴァイオリンにしてよかったと思っています。

一番下のみらいさんと手遊びをするお母さん。みらいさん、なにやら一生懸命ですね 0~3歳児コースでお世話になった武井玲子先生に、ヴァイオリンのご指導をいただいています。レッスンでも家でも、練習する時には常に、「それは立派な美しい音であるか」「それは立派な構えであるか」を意識するように、先生から言われ、そのことを最も強く意識するように、私も心がけています。

 過去5年間、そのことを言われ続けていた伊一郎が、この頃やっと、自分からそのことを意識するようになり出した、と感じられるのが、現在うれしく思うところです。レッスンでは、先生の指導を受けてその通りにすると、途端に良い音が出て、「うわあ、立派な音が出るなあ」と、私がびっくりすることがたびたびあります。おそらく、良い音だけを出すように、という先生の気魄に、伊一郎の心と体が同調するのでしょう。その音の記憶を家でも追いかけて、出そう、出させよう、というのが、家での練習です。

 0〜3歳児コースで、美しいものを求め続ける「心の種」を植えつけてもらったと思っています。美しい音を求めるヴァイオリンのおけいこに、0〜3歳児コースを経ずにいきなり入っていたら、親子ともに、ここまでやってこれたかどうか…と思っています。また、0〜3歳児コースの母親教室で聞いたり話したりしたいろいろなことが、私に影響を与え、そこから子どもたちに接する態度に変化が起きる、という流れがありました。

 伊一郎は、兄らしく仕切ったりゆずってやったり、あかりは、妹の面倒を見たり、兄に対して生意気な口を聞いたり、また反対に、兄が叱られるとかばったり、みらいは、上の二人を見て、楽しくて手を叩いたり叫び声を上げたり、逆に構って欲しくてアピール泣きをしたり。親が関わる時よりも、ずっと生の成長を見られるので、私は、物陰からそっと覗いて楽しんでいます。

 私自身の変化は、何につけても、今できなくても、続けて努力していればそのうちきっとできるようになるさ~、と思えるようになったことでしょうか。伊一郎が0〜3歳児コースを始めた当初は、すぐにできないことにピキッとして、どうしたらできるようになるか? ということばかりを強く考えていたように思います。

武井玲子先生のレッスンを受ける伊一郎さん 伊一郎のヴァイオリンのレッスンが始まってじきに、武井先生が「今日は、お母さんも口を出さずによくレッスンを受けられました」とおっしゃいました。その時初めて「あれ、私、口出しすぎていたのかな?」と思いました。その後、指導曲集第1巻の終わり頃になって初めて、伊一郎が「ヴァイオリンがいやだ。やりたくない」と言ったことがありました。そのことを先生に言いましたら、「いやだと言えるようになってよかった」とおっしゃいました。

 この時「伊一郎は今まで、いやと言えなかったのかな。私、抑えつけていたのかな?」と思いました。もちろん、二人目三人目が産まれて、いちいちピキッとしていられなくなったこともありますが、根底には、先生に気づかされたこれらの言葉がありました。

 このようにして、我が家ではスズキ・メソードの0〜3歳児コース、そしてそれに続くヴァイオリン教室でのレッスンの魅力を余すところなく感じています。
谷さん親子と武井玲子先生

→0〜3歳児コース所沢教室
→0〜3歳児コース所沢教室募集チラシ




おまけは、谷さん親子のおばあさまの素敵な話題です。

ポーランドで有名なサムライレディ! だそうですヨ。

 余談ですが、私の母は、ポーランド南部の国立公園内で、ペンションを営んでいます。ハルクローヴァというとても小さな村から、四輪駆動車でしか登れない急傾斜の山道を20分ほどの場所に、25年以上。当時は、母が一人目の居住者(入植者?)だったので、地名を付けてよいと役所に言われ、日本にいた頃住んでいた安曇野の「有明」という地名をつけました(いまだに、Ariakeに居住する人間は母一人なのですが…)。

 ポーランド国内では、女手一つで山道を切り開いてペンションを建てた「サムライレディ」として、何度もテレビや雑誌で紹介され、数年前には、ハルクローヴァ村の村長に・・という話も出て、すっかり地元にとけ込んでいる母です。最近は、日本の文化を地元のポーランド人に紹介することに熱意を燃やしていて、お金にならないんだけど・・と言いながらも、精力的にやっています。私の弟と妹も、それぞれポーランド人と結婚し、子どもをもうけ、あちらで暮らしています。そして私の姪(妹の娘)も、偶然にもポーランドのスズキでヴァイオリンを習っていて、3年前に家族でポーランドに行った際には、伊一郎と二人で合奏をしました。

お待たせしました! 津田沼でも教室が新しくスタートします!

3月18日(金)に無料体験&説明会を開催!

 各地区での、0~3歳児コースが好評を博している中、JR総武線津田沼駅近くに、新しく津田沼教室が誕生します。プログラムは、ご挨拶から始まり、生演奏、手遊び歌、リズム遊びに加え、記憶力・集中力を遊びの中で育てられる“一茶の俳句遊び”なども、子どもたちの大好きなものの一つです。 ベテラン指導者や先輩お母さんによる『お母さん教室』では、子育ての情報交換やヒントになるお話がたくさん聞けます。

 3月18日(金)に無料体験&説明会が開催されます。詳しくは、東京事務所にお問い合わせください。tel.03-3295-0270