甘佐佳子（あまさよしこ）さん・美樹（みき）さん親子の場合

左が母親の佳子さん、美樹ちゃんの興味津々の様子が伝わってきます　0〜3歳児コースに参加するようになったのは、 美樹ちゃんが生後8ヵ月の頃でした。家で美樹ちゃんとできることを探していたら、お義母さんが紹介してくれました。ちなみに、お義母さんは、スズキ・メソードでピアノを教えている甘佐夏子です。

　0～3歳児コースに参加してみて、 繰り返し教えてあげることで言葉や行動を起こし、課題ができた時の美樹ちゃんの笑顔を見て、根気よく続けて良かったと思いました。子どもはわがままで、うまくできなくて当たり前であることをつい忘れ、怒ったり、イライラしてしまうことが多かったのですが、教室の先生からは「大人目線で決めつけないでくださいね」と諭されました。初めての子育てで迷うことが多かったので、話を聞いてくださり、美樹ちゃんの成長をともに喜んでくださるスタッフの存在や、母親教室などで、同じように悩みを抱えたお母さんたちと一緒に過ごした時間が勇気を与えてくれました。
元気に受け答えする美樹ちゃん　参加する前は、何も考えておらず気楽な気持ちで参加しました。月齢が０歳でしたので、できることはそう多くはありませんでした。参加期間中は0〜3歳児コースのお稽古を通じ、聞いたことや見たことを表現できるようになり、親子で喜びました。毎日、音楽を聴いていたせいか、リズム打ちは割と月齢の早いうちから上手に叩けていました。参加してからは、ハキハキと人前で発表できる子に成長しました。

　寝る前に必ず音楽を聴いていました。スズキの指導曲集やクラシックを聴いたり、日中にたくさん聴いた日などは、童謡をかけたり、英語の歌を聴くこともありました。０歳の頃はお風呂から出たら、キラキラ星を聴きながら、お義母さんが音楽に合わせて指を動かせてくれました。

　私はお風呂の時間や散歩の時間などに、スズキ・メソードの第1巻を音階でずっと歌っていました。私自身は全然ピアノが弾けませんでしたので、美樹ちゃんが赤ちゃんの時に練習しました。音階はすべて暗記し、第1巻だけ弾けるようにしました。毎日必ず午後1時から練習していましたので、ご飯を食べて練習し始めると、お昼寝の時間と思っていたらしく、スヤスヤ寝てくれました。
俳句の唱和も大きな声で、できました　下の男の子（現在1歳7ヵ月）も、今、0〜3歳児コースに通っていますが、美樹ちゃんと基本は同じです。 人前では照れたりして何もしませんが、お家では小さかった頃の美樹ちゃんよりも良く動きます。2人とも常に音楽のある生活をしているので、リズム感があり、音程をとるのが上手です。

　ピアノ科に進んだのは、まずは主人が幼少の頃からピアノを習っていたこと、美樹ちゃんがお義母さんの弾くピアノをよく聴いて育ったので、自然な流れでした。生活の傍に常にピアノがありました。

　山名靖子先生のピアノ教室に伺うようになったのは、家が近いこともありましたし、0〜3歳児コースの頃からお世話になっていた先生だったからです。いつも明るく前向きなお言葉でサポートしてくださった先生でしたので、安心してお願いできました。

　毎日のお稽古ですが、どうしても気持ちにムラがあります。本人の気持ちが乗らない時はあまり無理強いせず、出された課題のみをしたり、時間を分けてレッスンしたりします。そのかわり、本人が弾きたい時は可能な限り付き合います。ドレスを着て弾きたいといえばドレスを着させ、上手に弾けた時はどこが上手に弾けていたと具体的に褒めます。レッスンと関係のない曲を弾いたりしていても最後まできちんと聴くようにしています。　0〜3歳児コースに参加したことで、曲を覚えることが速く、暗譜する力も速いです。絶対音感が身についているので、一度曲を聴くだけで弾いたりすることができます。山名先生からも「音感、音楽性がある」と言われたこともあります。

その日の気分に合わせて、いろいろなアプローチを考えて、お稽古を続けています　私自身も、こうしてスズキ・メソードに関わるようになって、改めて信じて待つことの大切さを知りました。子どもの能力を決めつけず、0〜3歳児コースで教わったように、今は能力を蓄えている時期だと信じて何度も反復し、リズム打ちや俳句をしている時間を笑顔でやり続けた結果、形となって表れるという成功体験を味わいました。基本的な子育ての考え方が変わったというよりは、良い考え方や意見をたくさん取り入れることができて、前向きに物事を考えられるようになりました。

→0〜3歳児コース和泉教室

『2016年 秋冬コースの日程』を公開中!!　（各教室のページにてご確認ください）

　各地区での、0～3歳児コースの秋の日程が公開されています。
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