minamisanriku5.jpg minamisanriku6.jpg minamisanriku7.jpg minamisanriku9.jpg minamisanriku31.jpg minamisanriku10.jpg minamisanriku22.jpg minamisanriku21.jpg minamisanriku19.jpg minamisanriku11.jpg minamisanriku14.jpg minamisanriku17.jpg minamisanriku18.jpg minamisanriku15.jpg minamisanriku11.jpg minamisanriku16.jpg minamisanriku13.jpg minamisanriku12.jpg minamisanriku8.jpg minamisanriku26.jpg minamisanriku28.jpg minamisanriku25.jpg minamisanriku23.jpg minamisanriku24.jpg minamisanriku27.jpg minamisanriku29.jpg

第2回「じしんをしるたび」
〜星をつなぐコンサートを宮城県南三陸町で開催しました!

 
第2回じしんをしるたび~星をつなぐコンサートを開催して

                      東北地区ピアノ科 菅野由美

 

 「じしんをしるたび」も2回目の開催となり、今回は宮城県の南三陸を訪れました。 開催にあたり、知人を通して311メモリアルの方を紹介していただき、そこから南三陸町観光協会に繋げていただきました。そこで「合宿プラン」を勧められました。こちらを利用して宿泊すると、町で運営している観光協会が窓口となり、こちらの要望に合わせて様々にコーディネートしてくださるのです。
・宿泊施設の紹介、予約
・町内施設の予約
・町との交渉(演奏場所311メモリアル前の演奏許可、名義後援)
・震災伝承プログラムのプラン立案(町内の震災遺構を巡る語り部ガイド付きツアー)
・バス会社紹介、打ち合わせ
・地元メディアへの広報をはじめチラシの設置、観光協会のHPやSNSを使っての広報活動
・地元中学への出演交渉代行(実現できなかったですが)
 その他、悩んだり迷ったりしたときには、小さなことでも相談に乗ってくださり、大変心強かったです。特に演奏場所を町の施設である「311メモリアル前」としたのは、すでに開催2ヵ月前を切っていた頃…観光協会のご協力なければ、その短い時間で許可はいただけなかったかもしれません。
 
 何よりも南三陸でこのイベントをやりたい!と決めたのは、行く先々で、「welcome」の気持ちをいっぱい感じたこと。そして、若い方々が地元のために、とても熱心に生き生きと働いていらっしゃる姿です。「聴いてもらうだけでなく、もう少し実際に交流できるといいのでは?」という浪江での反省をもとに、本当は、地元の皆さんに演奏に参加していただき、音楽でコラボすることを目指したのですが…準備、打ち合わせも立派な「交流」? 私たちも南三陸の現状や美味しいものまでいろいろ知ることができたし、南三陸で関わってくださった方々も、私たちを通して「スズキ・メソード」を感じてくださっていると思いました。だからこそ、誠意を尽くし、一生懸命すてきなコンサートでお返ししたいと強く思いました。
 

進行役を務めた菅野由美先生

 「星をつなぐコンサート」では、現地での直前リハーサルから、足を止めて聴いてくださった方も多くいらっしゃいました。熱心に聴いてくださっている様子を感じてか、生徒さん方の演奏も本番ではさらに熱を帯び、集中した真剣な面持ちで懸命に演奏している姿が印象的でした。小さな生徒さんを中心に、前日練習の合間に12名ほどで「笛つくり」を体験。笛は南三陸の自然の素材でできています。音が出るまで、丁寧にご指導いただいた笛は、子どもたちにとってお気に入りのものとなり、その笛を使って弦楽合奏に参加できたことは、良い思い出になったことと思います。ピアノ科も、お父さんお母さんも交えた「おもちゃの交響曲」の合奏は、今回のコンサートを象徴したプログラムとなりました。

 そして、本番終了後は全員がバスに乗っての震災学習プログラム。途中バスを止めながら、実際の場所に立って、三陸特有のリアス式海岸という地形を感じました。湾の一番奥では、津波は24メートルにもなったこと。この場所でどのくらいの方が亡くなったのか。語り部の方は、自分のその時の気持ちも交えながら、淡々と事実を語ってくれました。「まさか、ここまでは来ないだろう」「警報が出ても、どうせ数メートル、たいしたことないだろう」おそらく誰でも思ってしまうその驕りが、まさに生死を分けてしまったことに愕然としました。改めて「自然への敬意と畏れ」の必要性を感じました。

Live配信の機材も持ち込んでのコンサートでした

そして、悲しみを乗り越え、それでもなお、その土地に生き続ける方々の強さに、心打たれました。今は穏やかな海を見ながら、参加者それぞれ感じた想いを大切に持ち帰ったことと思います。私も帰宅して、自分の生活の中で、どんなことに備えたらいいのか、考えてみようと思いました。

 当日はライブ配信もあり、お忙しい中、南三陸まで来てくださった配信チームの先生方、ありがとうございました。多くの支えがあったからこそ、すばらしい「たび」ができたこと、関わってくださった皆様に深く感謝申し上げます。
 
 最後に、観光協会の担当をしてくださった方から、開催後にいただいたメールです。
 

 昨日のコンサート、本当に素晴らしい演奏でした。
 練習の段階からすでに圧倒されていましたが、本番ではその熱意と技術がさらに輝き、多くの方々の心に届いたことと思います。感動をありがとうございました。
 笛も演奏に取り入れていただき、ありがとうございました。震災学習につきましても、14年が経ち、町も整備され、当時の様子は少ないかもしれませんが、語り部ガイドのお話から当時の状況や教訓など、お話しさせていただきました。この学びを通して、何かを感じていただけたら幸いです。可能であれば、毎年お越しいただき、素敵な演奏会を開催いただけましたら大変嬉しく存じます。
 とはいえ、東北各3県を巡っていらっしゃるご活動の中で、南三陸とはまた異なる地域の魅力や出会いもあることと存じます。そのような中で、再び南三陸にお越しいただける機会がございましたら、心より歓迎申し上げます。
 

 貴重な出会いと経験ができて、私の指導者生活の中でも、有意義な2日間となりました。
 


 
「じしんをしるたび」第2回を終えて

東北地区ヴァイオリン科 飯塚 大

 
 今回、私たちが学習させていただいた宮城県本吉郡南三陸町は、漁業の町として成り立ち、同時にその長い歴史の中、大きな津波を何度も乗り越えてきた力強い町です。
 

右が機関誌編集部が震災から5週間後に撮影した防災庁舎。
左が現在の震災遺構としての防災庁舎

 他の先生方のレポートにもあるように、東日本大震災時にも、まさに想像を絶する高さの津波が町を襲いました。このことは大変大きなニュースとして世界中を巡りましたし、この記事を読んでいらっしゃる方の多くがご存じのことと思います。僕自身も知識としてはもちろん知っていたものの、現地に実際に行ってみて感じる「こんな高さまで?!」の衝撃は、言葉で伝えることが陳腐に思えるほどです。ぜひ多くの皆さんに、この地を訪れて、語り部さんたちとともに町を回っていただきたいと強く思いました。

 これまでの大津波では、町の拠点を移さずに復興してきた南三陸が、東日本大震災後には高台に居住区を移し、新しい復興の形を模索しています。僕たちにできる応援の仕方はいろいろありますが、その一つはこの町に訪れ、美味しい魚介類に舌鼓を打ち、町の皆さんのぬくもりに触れることだと思います。
 
 今回の企画にご賛同くださり、信じられないほど数々のアテンドをしてくださった南三陸町観光協会の皆様(特にSさん!)に、本当に心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。また参ります。
 


 
震災伝承プログラムに参加して

東北地区ヴァイオリン科 田中洋子

 
 今回の語り部さんは特にご自身の体験を語ってくださり、辛いことが多かったでしょうけれど、冷静に分かりやすく伝えていらしたので、その気持ちを考えると切なくなりました。津波におそわれる以前の写真と、現在のあまりにすっきりとした風景の違いに驚くばかりです。
 
 そして、配信チームの先生方だけでなく、理事の先生方も遠くからかけつけてくださり、嬉しかったです。心配したお天気にも恵まれ、美味しいものをたくさんいただき、楽しい2日間でした。地元の方々(観光協会の方など)とのふれあいは当日はあまり感じられず、むしろ下見の時に皆さんの温かさを感じました。東北地区の先生方、本当にお疲れ様でした。あと1回楽しみです。
 


 
じしんをしるたび~星をつなぐコンサートに参加して

東北地区ピアノ科 塚本彩央

 
 このたび、南三陸で演奏する機会をいただき、大変貴重な経験となりました。演奏を聴いてくださる方々の温かい表情や拍手に触れ、音楽が人と人をつなぎ、心を支える大きな力を持っていることを改めて実感しました。今回の経験を忘れず、これからも音楽を通じて人の心に寄り添えるような活動を続けていきたいと思います。
 
 震災伝承プログラムでは、現地に出向き、実際に被災された方のお話を伺ったことで、ニュースで知るのとはまったく違う深い実感を得ることができました。言葉の一つひとつから当時の恐怖や苦しみ、そして復興へ向けた思いが伝わってきて胸が熱くなりました。今回のプログラムを通じて災害への備えの大切さを改めて意識しました。


 
第2回じしんをしるたび~星をつなぐコンサートを終えて

東北地区ヴァイオリン科 平澤敦子

 
 東日本大震災を知らない世代が増えてきた中で、自分がもし被災したら・・・と改めて震災について考えることと被災した方々へ自分たちが演奏を通して応援する気持ちお届けすることを目的としたツアーは、第2回目を迎えました。今回の場所は宮城県本吉郡南三陸町です。
 
 前日まで大雨が降り、天候を心配しましたが、南三陸で過ごした2日間は、晴天に恵まれ、爽やかな秋空の下で、心地の良い海風を感じながら過ごすことができました。この2日間は普段なかなか会う機会の少ない、福島県郡山教室の皆さんと仙台にある教室の生徒有志が集い、演奏したり、笛作りをしたり、語り部さんのお話を聞きながら、バスで震災遺構を見学したり、多くの体験をしました。
 
 その中で、特に印象に残ったことは2つあります。
 一つは、語り部さんのお話を聞きながら、被害の大きかった戸倉地区をめぐるバスツアーです。「22メートルの津波がここまで来た」と以前から報道や新聞の紙面で知っていたことですが、実際にその場所に立ってみると、想像以上の高さに言葉が出ませんでした。いったい、どこに逃げたら助かったのだろう・・・多くの人が想像していた津波の高さとは桁外れの高さに、未曾有の大震災という言葉の重みをかみしめました。また語り部さんのお話の中で、震災遺構を残して後世へ伝えるべきと考える人、たくさんの方が命を落としたこの場所をいつまでも残すのは辛すぎるというご遺族の癒えることのない深い悲しみを訴える人、町として結論が出せないというお話にとても心が痛み、悲しみがこみあげてきました。
 

稚児行列

 二つ目は、15日のコンサート中での出来事です。この日はちょうど演奏した場所の近くの神社でお祭りがあり、稚児行列が、演奏会終盤にすぐそばを通過するということが直前に判明し、そのような場合は稚児行列が通り過ぎるまで演奏を中断し、見物することになっていました。

 しかし、早くも中盤頃、稚児行列が近づいてきました。こちらはチェロ科が「白鳥」の演奏中でした。ところが、稚児行列の掛け声は小さく、「白鳥」の調べに乗ったお神輿がゆっくり動いていきました。本来は威勢の良い掛け声なのでしょうが、宮司さんの計らいで、お神輿を担ぎながら私たちの演奏を聴いてくださったのだと思います。その優しさが身に染みて心が熱くなりました。
 
 現地の方々は、お互いを認め合い、相手を思う気持ちがとても強く、優しい方が多いように感じました。震災後、移住して町の復興を一生懸命支えている若者も多くみられ、昔からいる町の人々もそんな彼らを温かく受け入れ、とても穏やかでかつ活気のある町だと思いました。
 
 南三陸にまだ訪れたことがない方は、ぜひ一度足をばしてみてください。 
 
 最後に、今回も東北地区以外の先生方が複数お手伝いに駆けつけてくださいました。それぞれにお忙しいスケジュールの中、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
 


 
星をつなぐコンサートに参加して

東北地区チェロ科 井上弘之

 
 昨年の浪江でのコンサートと今回の南三陸でのコンサートは、私にとって大変大きな経験でした。
 
 先生方と子どもたちが力を合わせて作り上げた演奏会も素晴らしかったですが、午後の「学びのプログラム」で、まだ残っている実際に津波で被災した場所を見て、また被災して苦労して生き延びた「語り部」さんのお話を聞き、衝撃を受けました。もちろん東北の人たちはそれぞれの場所で地震に遭遇し、大変な思いをして過ごしてきたのですが、津波の被害は想像を絶するもので、語り部さんの言葉に何度も涙が浮かんできました。こんな災害が二度と起こってほしくないと、心から思います。犠牲になった人たちのご冥福をお祈りするとともに、被災地のこれからの復興と発展を願うばかりです。
 
 ボランティアなど積極的な支援はできませんが、現地を訪ねて宿泊する、買い物をするなど、微力ですが、今後も何か貢献することができればと思っています。
 


 
すべての被災地に幸多かれと願います。

東北地区ヴァイオリン科 佐々木 勲

 
 2011年3月11日に東北地方を襲った大地震と大津波。犠牲者は死者15,854人、行方不明者3,276人という戦後の自然災害では最悪の被害をもたらしました。青森、岩手、宮城、福島の4県で被災した漁船は19,000隻(内、宮城県は12,000隻)、浸水面積は507平方キロ、これはJR山手線の内側面積の8倍にあたる膨大な広さです。
 
 昨年の福島県浪江町に続き、今年は宮城県の南三陸町でその震災復興コンサートを行ないました。寺田義彦、西田加奈子両理事、そして当日の音響、配信、記録などのために遠方より宮原正治、川沼顕の両先生が参加してくださいました。
 
 前日の打ち合わせ、練習から天気に恵まれコンサート本番も無事に終えられました。
 
 コンサート後に貸切バスで震災遺構を巡り、被災者の語り部の方のお話を伺いながら14年前のことを思い出しておりました。私の生徒のご父兄のなかにも亡くなられた方がおられます。何年経っても忘れることなどできず、思い出すたびに心が痛みます。たとえ長い時間がかかっても被災地がまた人々で溢れ賑わうことを願ってやみません。
 
 コンサートの終盤に私たちの前を稚児行列が通りました。お祭りだったようですが、可愛らしい稚児たちの姿にこれからの地域の発展の希望をみることができました。すべての被災地に幸多かれと願います。
 


 

参加した生徒・保護者の感想

 
菅野由美クラス 只森麻里子(小6)
 地元の人たちや観光に来ていた人たちに演奏を届けることができて良かったです。また、ヴァイオリンやチェロと一緒に演奏できる機会はあまりないので、貴重な経験ができてとてもうれしかったです。水笛というふだんはあまり演奏できない楽器もふけて「おもちゃの交響曲」に参加できたことも思い出になりました。
 
菅野由美クラス 只森三千代(保護者)
 実際に体験した元小学校の先生のお話は淡々とした語りでしたが、かえって当時の様子が想像でき、津波の怖さももちろん感じましたが、その中でたくましく生きていこうとする人間の強さも感じました。前向きに地域の方々が復興に取り組んでいたことが分かり、震災の怖さだけではないお話には勇気をもらいました。
 
田中洋子クラス 片寄希香(小4)
 皆にきれいな音楽を伝えられて良かった。また参加したい。津波の高さを知ってたくさんの人々が亡くなって悲しくなった。これから郡山市でも教わったことを伝えたいと思う。
 
田中洋子クラス 谷川陽生(中1)
 このような演奏を経験して、復興について深く考えさせられました。これからも知らないことをもっと学んでいきたいと思います。一生懸命演奏したことで、少しでも被災地の方々の力になれたら嬉しいと思います。楽しかったです。津波が22メートルもの高さで押し寄せてきたと知って、改めてその恐ろしさを実感しました。自分は経験していないけれど絶対に後世に伝えていきたいと思う。
 
田中洋子クラス 久米菜巴(小1)
 みんなでヴァイオリンを弾くのはとても楽しかったです。私もみんなと一緒に「戦場のメリークリスマス」を弾けるように練習をがんばりたいです。お泊りもみんなと遊べて楽しかったです。私が生まれる前の出来事だったけど、もし私が同じような場面に遭遇したらと思うと怖くなりました。家族みんなの命が大切なことに気づいたし、いつでも逃げられるように準備しておかないと、と思いました。
 
田中洋子クラス 久米庸平・美穂(保護者)
 昨年に引き続き2回目の参加となりました。昨年よりも弾ける曲が増えていて子どもの成長を感じることができました。普段お会いしない皆様と短時間で練習し、一つの曲を作り上げるのは子どもたちにとって集中力がついたことでした。とても良い刺激になったと思います。「南三陸の防災センター」の話や様子を震災当時、テレビで見ていましたが、実際に見ると津波の大きさと威力に驚きました。語り部さんから震災をただ悲しい出来事にするのではなく、この地で生きていくための力にかえて、強く歩んでいることがうかがえて胸がうたれました。
 
飯塚大クラス 植松有里佳(大人の生徒)
 昨年は付き添いで参加しましたが、今年は演奏に参加させていただき、至らない所も多々ありましたが、自分なりにがんばって練習して参加できたことがとても嬉しかったです。娘のことを構う余裕がなかったですが、後から動画でのびのび楽しそうに弾いているのを見て安心し、日々の苦労も重ねてきて良かったかなと思えました。私は震災の時に、たまたま東京にいて、被災しませんでした。小学校の先生をされていたという語り部の方のお話をお聞きして、子どもたちの命を守るためにどれだけ必死に逃げたかと思うと心に突き刺さるような想いが込み上げました。町がまるごとなくなってしまったその場所でお聞きしたことで、強く心に響きました。
 
飯塚大クラス 酒井かおり(保護者)
 普段から地震や津波に敏感に反応する息子(5歳)でした。いつもなるべくわかりやすく震災のことについて説明するようにしており、本人なりに驚いたり悲しい気持ちになっているようですが、そろそろ目の当たりにできる被災地へ訪れるべき時かと思い、出演しました。現地で私が町の被害を説明したり語り部さんのお話を聞き、何かを感じていたとは思いますが、そのような土地で演奏できる意義までは理解できていなかったと思うので、大きくなった時に思い出して、考えてくれれば嬉しく思います。
 
平澤敦子クラス ニャネシュワル ラウト(大人の生徒)
 精一杯、演奏をがんばりました。恐怖と緊張感を乗り越えられたと思います。(被災地を見て)鳥肌が立ちました。自然って本当に怖いです。
 
平澤敦子クラス 目時結花(小5)
 皆と演奏するのが楽しかったです。「戦場のメリークリスマス」や「おもちゃの交響曲」など(弦楽)練習するのは大変だったけれど、先生に言われたことをほんばんでちゃんと覚えていたし、演奏できたので良かったと思います。来年もあったらまた参加したいと思います。東日本大震災がおきて、たくさんの方が亡くなったことが分かりました。震災がおきて14年たってあまり知らない子どもたちも増えてきたので、改めて知ることができて良かったです。モアイ像もこわれるほどの大きな地震だったことが分かりました。
 
平澤敦子クラス 目時崇也(保護者)
 あの日に津波を体験された方の言葉は一つひとつが重く、特に「知り合いで亡くなった方がいない方はいない」というお話には胸が詰まる思いでした。そして、想像を絶するような悲しみの中でも、町の復興のために前に進もうとする南三陸の方々の気持ちがバスから見学させていただいた風景とともに強く伝わってきました。被災された方に直接できることはあまりないかもしれませんが、置かれた場所で一生懸命生きることが、今自分にできることなのかなと改めて思いました。
 
平澤敦子クラス 菊地恵麻(中2)
 限られた時間の中でここまで合奏をするのは大変でした。大変だったけれど、その苦労に値する得がたい経験をこの南三陸でしました。先生方の入念な準備のおかげで私たちはつつがなく「星をつなぐコンサート」を終えることができました。私はこのプログラムに参加して、津波の恐ろしさについて実感しました。現存している防災庁舎を見たとき、とくら中学校跡地に訪れたとき、ガイドさんの話からどれだけ悲惨だったのかとしょうげきを受けました。私はそれらを忘れることなく伝え、つないでいきたいです。
 
井上弘之クラス 堀野ねり(中1)
 夜、みんなで「戦メリ」をたくさん練習して、本番、その成果が出せた気がする。みんなで「おもちゃの交響曲」をひいたり、アンサンブルをしたことが楽しかった。鉄骨だけになってしまった建物を見て、津波の力を感じた。自分は津波を映像でしか見たことがなかったけれど、実際にそういうものを見て本当にあったことだとあたらめてわかった。行方不明の人が思っていたより多くてショックを受けた。まだ海にいるという話を聞いて悲しくなった。
 
井上弘之クラス 堀野正太(保護者)
 昼と夜の練習で一体感が生まれていく様子が見られて良かったです。またいつもながら、段取りの良さに感心しました。今後の発表会でのサポートに活かしたいです。準備の難しい、予測を上回る災害が起こるということを現地をみてあたらめて感じました。対応ができない事態に遭った際にどうすべきかを考えたいと思いました。
 
井上弘之クラス 宗像豊(大人の生徒)
 去年から続けての参加です。大人だけではなく小さな子供も参加してくれているのを嬉しく思いました。また、朝早かったり天気も安定しないなかでも笑顔が絶えず終わることができホッとしました。また、震災の脅威について改めて認識することができて、いい機会でした。
 


 

コンサートを記録したLive配信動画や、地元のさんさん商店街の記事、
南三陸観光協会の合宿プラン紹介サイトでも、当日の内容が紹介されています。
ぜひご覧ください。

 
→Live配信動画
→さんさん商店街の記事
→南三陸観光協会の記事
 
→第1回「じしんをしるたび」福島県浪江町での様子