第89回日本音楽コンクール「チェロ部門」で、水野優也さんが第1位に!
お見逃しなく!
●Eテレドキュメンタリー
2020年12月13日(日)14:30〜15:30
● NHKBSプレミアム「クラシック倶楽部」5:00〜5:55
2020年12月17日(木)チェロ部門
10月27日に東京オペラシティで開催された第89回日本音楽コンクール(主催=毎日新聞社・NHK、特別協賛=三井物産、協賛=岩谷産業)のチェロ部門の本選会は、通常のオーケストラとの共演ではなく、ピアノ伴奏での協奏曲の本選会となりました。その中で第1位を射止めたのが、水野優也さん(関東地区河地正美先生クラス出身)でした。岩谷賞(聴衆賞)、黒柳賞、徳永賞も受賞され、さらにコンクール最終日には、全部門で最も印象に残る奏者に与えられる増沢賞も受賞しました!
→「エルガーの協奏曲に人生の陰影」を深く刻んだ水野優也さんの記事
→全部門を通じて最も印象的な奏者に贈られる増沢賞も受賞の記事
マンスリースズキ編集部では、水野優也さんご本人へのインタビューに加え、河地正美先生にもお話を伺いました。
水野優也さんにインタビュー
・第1次予選から本選会までのすべての演奏曲を教えてください。
入賞者再応募のため第2次予選からの出場でしたので、
第2次予選では、
ブラームス:チェロとピアノのためのソナタ 第1番 ホ短調 作品38
本選会では
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 作品85
を演奏しました。
2人で協奏曲を弾かなければいけなかったので、できるだけ分厚い音で、スケールの大きなオーケストラのサウンドに近くなるように、共演したピアニストの五十嵐薫子さんと試行錯誤しました。スコア譜を見ると実際オーケストラにはあるのにピアノ伴奏譜にはない音も必要に応じて足したりして、突き詰めました。
前回は6年前に出場しましたが、前回との明らかな違いは「舞台の経験値」でした。あれだけ大きなホールで演奏するということは勿論大変な緊張感がありますし、本番前の過ごし方も難しいです。
本選会の結果発表前に
ピアニストの五十嵐薫子さんと
・ブダペストでの留学生活を、思いもよらないコロナ禍の中で過ごされたのは大変なことだったろうと思います。どんな生活スタイルでしたか。
3月にブダペストに戻り、レッスンを1回受け終わったところで、すべてが閉ざされてしまいました。先生にも友だちにも会えない日々は辛かったですが、迫り来る予定に縛られない日々も意外に新鮮でした。私はポジティブに基礎練習をはじめ、エチュードを1冊練習したり、基本のバッハを練習したり…とにかく練習に打ち込んでいました。その他、料理も毎食作るようになりましたし、ドナウ川沿いでたくさんランニングもしました(笑)。1日1日を無駄にするまいと日々奮闘していました!
・今回の受賞に対して、倉田澄子先生やミクローシュ・ペレー二先生からはどんな言葉をいただきましたか。倉田先生と河地先生は、優也くんの演奏後にグータッチされたそうです。
倉田先生も河地先生もいつも演奏を聴いてくださり、本当に嬉しいです。もちろん、結果には大変喜んでいただき、「嬉しい!!」「今しかできない歌を精一杯歌いましたね」と仰っていただきました。ペレーニ先生は日本では連絡を取るのが非常に難しくて…このあと、すぐにハンガリーに戻りますので、ゆっくりご報告します!穏やかな先生です。
河地正美先生より
水野優也さんの最新のプロフィールと期間限定の動画をご覧ください。