チェロ全国大会参加者たちからの
喜びのメッセージが、たくさん届きました!

 
 チェロ全国大会に参加された出演者たち(現役の生徒さん、OB・OGの皆様、海外からの参加者)、そして会場で、熱心に聴かれた保護者の皆様から、たくさんのご感想が寄せられましたので、ここで教室ごとに一気に紹介します。(五十音順、敬称略)


藍川政隆先生クラス

 
・「このたび、スズキ・メソード創設70周年コンサートに息子が参加させていただきました。息子は3歳からチェロを習い始め、今年で6年目になります。家族の中に弦楽器を演奏できるものはおらず、始めた頃は何もわからないことばかりでしたが、今日まで続けることができました。これもひとえに藍川政隆先生の丁寧で楽しいご指導のおかげと、心より感謝しております。
 今回、息子は『ブレヴァールのソナタ』から『キラキラ星』までを弾かせていただきました。どこのご家庭も同じだと思いますが、ひとつひとつの曲に、その時々の思い出が詰まっています。あの曲は弾けなくて大泣きして大変だったとか、先生にやっと合格もらえて親子で喜んだ、、、など、いろいろなことを思い出しながら演奏を聴いていました。とても幸せな時間をいただけました。
 これまでがんばってきた息子と、温かくご指導いただいた先生に感謝したいと思います。また息子自身も、年下の子どもたちが自分よりも難しい曲を演奏している姿に刺激を受け、自分もそれを弾きたいからがんばりたいと感じたようでした。こうした気づきは、普段のレッスンだけでは得られないので、今回参加して良かったなと思いました。
 最後に、この素晴らしい機会を準備・運営してださった先生方、スタッフの皆様に、心より御礼申し上げます」松山和樹(9歳)母


井上弘之先生クラス

 
・「東北ではいつも少人数なので、今回の大会でズズキのチェロの生徒がたくさん集まっていることに驚きました。ハイドンを大人数で合わせて演奏するという貴重な経験ができました」桶田寛人


臼井洋治先生クラス

 
・「チェロ全国大会には、10歳(白鳥~)と6歳(リゴードン~)の娘が参加させていただきました。私たちはベトナムのハノイに住んでおり、普段はオンラインレッスンを受けています。1年以上、チェロの発表会には出ていません。
 
 そんな折、臼井先生から、春休みに日本の素晴らしいホールでの演奏会のお話をいただきました。子どもたちに聞くと、長女は、現在取り組んでいる曲を練習する時間を取りたいので、あまり復習曲を練習したがらず、今回も少し迷っていた様子でしたが、「荒城の月」を演奏してみたいという理由で出演を決めました。次女は、リゴードンが大好きで、ホールで演奏してみたかったようで、すぐに『出る!』と決めました。
 
 そして春休みを迎え、日本に帰ってからは、先生に対面レッスンをしていただいて、直前のリハーサルに出て、本番当日を迎えました。
 
 当日、子どもたちは、お友だちや先輩方にも、再会することができました。たくさんの仲間と美しい音に囲まれ、先生から目の前でアドバイスをいただいたり、ちょっとした空き時間に子どもたち同士で遊んだり、お話ししたりすることもできました。私自身にとっても、同じ楽器を選んだお子さんの保護者の方々と『過去にお稽古した曲を練習する意味を、子供に聞かれたときは?』などの悩みや、様々な情報交換ができ、よい交流の場となりました。
 
 ホールでのリハーサルや本番、周りの方々との交流を通じて、演奏会は、参加することでしか体験できないこと、学べないこと、感じとることのできない空気があるものだと改めて考えさせられました。
 
 演奏会が終わって、子どもたちからは口々に『先生方が2階席に連れて行ってくださって、山本先生の演奏を聴いた』、「世界の子どもたちの演奏を聴きたかったのだけれど、移動のために聴けなくて残念だった』、『エンドピンを引きずらないようにがんばって階段を上がった』、『待っている時に知らないお友だちと話した』など当日の話が飛び出してきました。自分たちからどんどん話してくれるその様子を見て、楽しめたのだな、と感じました。
 
 子どもたちは、たくさんのお友だちと演奏すること、そして音響の良いホールで演奏することも、今までは年に何度かできましたが、今回は1年ぶり。ベトナムでの生活を体験した上で戻ってみると、当たり前だと思っていたことがいかに恵まれたことだったかを実感できたと思います。今は目の前にある練習が大変で、100%楽しいと感じられなかったとしても、こうして全国大会に参加でき、貴重な経験を積めたことは、いずれ自分の糧になると考えています。
 
 長女は多くの曲を普段の練習と同時に進めることに、時間配分などの面で苦労したようですが、念願の「荒城の月」を演奏することもでき、最後には楽しく終わることができました。次女は、クラスの垣根を越えて大勢で演奏するのが初めてだったので、たくさんの年齢の近いお子さんや上級生との出会い、そして大好きなリゴードンの、迫力のある音色にも感激したようでした。いずれ再びこのような機会に恵まれるよう願っています。   
 
 今回、チェロ科のスタートにカザルスが関わっていたということを学びました。カザルスの音に一歩ずつでも近づいていけるよう、これからも気持ちを新たに、親子ともども、地道に続けていきたいと思います」山崎しずく、山崎さくら(母 美帆)


河地正美先生クラス

 
・「いつも一人で練習しているけど、たくさんのお友だちと弾くチェロは音の響きがとても大きくて波のようでとても楽しかったです。また皆と弾きたいです」金子眞子
 
・「憧れのヴィヴァルディのソナタ2楽章をみんなと一緒に弾けて楽しかった! ロングロングアゴーは、速くて速くて、みんなに追いつくのが大変だった!」野口創司
 
・「久しぶりに全国イベントへ参加し、楽器を通して人と繋がることの素晴らしさを改めて実感しました。200名以上でのキラキラ星変奏曲には、舞台上にいた私も活力をもらいました」彦坂ちえり
 
・「みんなで大きな舞台に乗ってたくさんの曲を気持ちよく演奏できました。また、佐藤明先生や、寺田義彦先生の面白いレッスンに大笑いしながら弾いたのも楽しい思い出になりました」星埜紘海
 
・「いつもの発表会とは違い大人数での演奏だったので、とても大きな音が響いて素敵でした。また、上級生の音につられて、よい音が出せたと思います」林珠子
 
・「緊張したけど、笑顔でチェロが弾けて良かった。家族やみんなが笑顔で見ていてくれたから、みんなで一緒に弾いているように感じました。また出たいです」伊藤斗陽
 
・「たくさんの人数で難易度の高い曲を弾くのはとても難しいのと同時に楽しかったです。反省点はエコーの部分をもっと小さく丁寧に合わせたかったです。ヴァイオリンに伴奏をしてもらうのも初めての体験で、気持ちよかったです」吉田紫音
 
・「大きな会場での初めての演奏で、しかも一番前の演奏席だったので、お客さんが目の前でとても緊張しました。でも上級生のお兄さんお姉さんの演奏がとても上手で、もっと上手くなりたいという気持ちになりました。ロングロングアゴーの曲が好きになったので、まだ習うのは少し先ですが、家で練習しています」桝田真貴
 
・「ヴィヴァルディは、ヴァイオリンとチェロの伴奏で合わせるのが大変だったけれども、普段より華やかで楽しかったです」塚越美羽
 
・「ドキドキしたけど、みんなのチェロの音がたくさん聴こえてきて、楽しくなって、ノリノリで弾くことができました」新 史翔(年中・5歳)
 
・「舞台の1番前で緊張したけど、チェロを弾いていくと緊張がほぐれて、楽しむことができました」 新 あかり(小2)
 
・「初めてのチェロ全国大会で緊張もありましたが、一人ひとり違うビブラートのかけ方や曲の表現の仕方を感じることができ、楽しむことができました」新 こはる(小6)
 
・「ピアノなどでは、ステージに200人も上がって一緒に演奏する機会はなく、チェロで初めてこのような体験をして、その楽器の迫力に圧倒されました」吉井莉菜
 
・「大きなホールだったので、いつもよりも響いているなと思いました。他の人の音とピアノの音も聞きながら弾けました。ハイドンの出だしは緊張したけど、他の人と一緒に弾いているうちにのびのびと気楽に演奏できました」郷原悠輝(小4)
 
・「10年前の60周年記念大会に参加しました。今回、自分にとっては大きな節目でもあったし、ハイドンの斉奏をしたくて迷わず参加を決めました。大会前の練習に参加し毎回みんなで演奏するアンサンブルも上達していくのがわかりました。当日はあまりの人数の多さに圧倒されつつも毎日の練習の成果が発揮できたと思います。楽しかったです」内山莉那
 
・「取材撮影があるため、ハイドンのみの出演ということで、チェロ科の先生方にご了解いただいての出演でした。間違いなく、今回の出演者の中で最高齢記録を作ってしまいましたし、6ページに及ぶ暗譜は、すこぶるハードルが高いものでしたが、こうして全国からのチェロ科生徒たちとの共演は、この上なくエキサイティング。日本武道館や国技館での演奏以上に、文京シビックホールでの演奏は、最上級曲ということもあって、とてもやりがいがあり、チェロのある人生をあらためて満喫しました。3回のリハーサルでは、佐藤満先生のグループレッスンから大きな刺激をいただき、先生が師事されたアンドレ・ナヴァラ譲りの大変美しいボウイングに魅了されたことも特筆ものでした。この夏、スペインのカザルス博物館や佐藤良雄先生がカザルスのもとで学ばれた南仏のプラードを訪問し、全国大会のプログラムや現地からの動画で紹介されたカザルスの足跡を学んでくる予定です」新 巳喜男


川手由紀先生クラス

 
・「上手い人がたくさんいて、刺激をうけてもっと上手くなりたいとおもいました。また出てみたいです」高橋さくら(中2)
 
・「初めて全国大会に参加しました。練習では、佐藤明先生のお話がとてもおもしろかったです。曲名を変えて場を和ませたり、曲の雰囲気を伝えてくれました。全国大会当日は、まず、OB・OGの方々と一緒に演奏した『レリジオーソ』(ゴルターマン)に感激しました。とても好きな曲です。いつかあの中にまざって弾けるようになりたいと思います。自分たちの演奏では、大勢で一緒に演奏できたのがよかったです。特にお気に入りが、『キャベッジダウン』です。前に教室のアンサンブルの会ではまだ弾けず、参加できなかったので、今回演奏できたのはとてもうれしかったです。この曲はアンコールとして用意された曲なので、お客さんにアンコール曲まで聴いてもらえるように、メインの曲もがんばりました。先生方、どうもありがとうございました」村山智(中2)
 
・「たくさんの人と演奏できて楽しかったです」志村泰知(中3)
 
・「プロの演奏家や色々な地域の方たちと同じステージに立つことができ、スズキメソードでレッスンを続けてきて良かったと感じました」志村泰知(保護者)
 
・「全国大会に出られてうれしいです。リハーサルでは友だちができたり、知らない曲を聴けたり、大勢で練習したりして最高でした!」淸水恵(小5)
 
・「大会当日の舞台の様子、プログラム冊子からもチェロ科創設70周年記念のチェロ全国大会に参加できたこと、親としてもとても嬉しかったです。スズキ・メソードで習う良さの1つに、どのレベルであっても演奏したいという気持ちがあれば全体の行事に参加できるところかと思います。今できるところで参加することができることで、次の子どものがんばりたい、弾けるようになりたいに繋がっていると息子を見ていて感じます」淸水恵(保護者)


喜多川悠先生クラス

 
・「今回、ご指導いただいている喜多川先生から大会のお話をいただき、クラスの数名とともに福岡から参加させていただきました。
 初めは、演奏に向けた準備の進め方や、どのくらいの人数で演奏するのか分からず、不安もありました。しかし、本番当日、実際に大人数で音を重ねた瞬間、一人での演奏とはまったく異なる、会場いっぱいに響き渡る音の迫力を肌で感じることができ、まさにその時は天井から声が降りてきて体で浴びているような感覚でした。大変貴重な経験となりました。
 このような素晴らしいコンサートを企画・運営してくださった先生方、関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。そして明日からはこの数々の感動を胸にチェロの勉強に邁進してまいります」松本陽子


北沢加奈子先生クラス

 
・「チェロ全国大会」にさんかしました。チェロを弾いているひとがたくさんいることに、おどろきました。みんなで弾くと音が大きくて、おなかにひびきました。大ぜいで合わせると楽しいです。『ブレヴァールのソナタ』も上手に弾けました。重音に気をつけて、強弱をつけて弾きました。後ろの上級生の音がきれいに聴こえました」徳田安須嘉
 
・「224人でちぇろをひいてよかったです。これからもちぇろをひいて、ちぇろをがんばりたいです」佐藤丈道
 
・「しらないひととやるのは、ちょっとこわかったけれど、たのしかったです。これからもがんばりたいです」宮澤朋由(7歳)
 
・「約250人いたチェロは、弾いている側でも迫力がありました。そのため、いい演奏ができてよかったです」平林永伍


佐藤 明先生クラス

 
・「緊張したけど、とても楽しかった」大森樹(小2)
 
・「初めてのチェロ全国大会でしたが、大勢の方々と一緒にチェロを弾けたこと、普段会えない先生方、生徒の方々と交流できたこと、リハーサルは大変だったけど、楽しかったと子どもたちも満足しておりました。当日は少しドキドキしながらも全国大会に向けて意気揚々とする子どもたちの姿を見て私もワクワク楽しんで過ごすことができました。あんなにたくさんのチェロを一斉に演奏する姿、響きともに圧倒されてしまいました。たくさんの子どもたちの一生懸命な姿を見ることができて、大変感動した一日でした。素晴らしい機会を与えていただきましてありがとうございました」来田ハル・ルカ(小4・小1)母
 
・「息子はオーケストラと一緒に演奏するのは初めてで、とても貴重な経験をさせていただけたと思います。また、普段なかなかお会いする機会のない他の教室の生徒さんからも良い刺激をいただいたと思います。素晴らしい演奏会に参加させていただき、ありがとうございました」中野龍(小4)母
 
・「アンサンブルの練習は、大変でしたが本番で上手く弾けたので良かったです。また、機会があったら参加したいです」向井紗愛(中2)
 
・「チェロだけのアンサンブルに初めて参加しました。大きな響きに包まれている感覚と同時に、この響きの一員になっていることに喜びを感じました」松本考平(小5)
 
・「子どもたちがスズキ・メソードにお世話になっており、母親である私自身も今回のような大きな舞台に、初めて演奏者として参加させていただきました。舞台裏での子どもたち、楽器の準備や整列したりする待ち時間の様子、先生たちのご苦労を垣間見ることができたこと、何より観客で見るのとは一変、舞台に立つことの緊張感、舞台から見る観客席の景色、舞台での立ち振る舞い方、ピアノや皆で合わせることの難しさ、今まで味わったことのないたくさんの初めての経験を味わうことができました。こうした緊張や準備の中で、子どもたちは演奏してきたのかと思うと、我が子含めお子様たち、そして先生方に尊敬の気持ちを持ちました。そして以前先生からお聞きしたように、舞台の経験はどんな練習にも勝る貴重な経験と、身を持って感じることができました。
 たくさんの舞台の経験をさせていただけるスズキ・メソードに所属していることに改めて良かったと感じますし、これからもたくさんの経験を子どもたち、私どもにさせていただきたいと思います。今回は合奏での参加でしたが、もし自分がソロで舞台での演奏することを考えると…緊張で胸が震えます。今までは悪い所ばかり目に入ってしまう我が子たちでしたが、ソロで演奏してきた子どもたちは大先輩!すごい!と思うことができました(笑)。貴重な経験をありがとうございました」武内円・司(中1・小3)母
 
・「久々のチェロ大会、スズキの演奏会らしさを感じられて楽しかった」田中美帆(社会人)
 
・「ヴィヴァルディの伴奏パートを弾いてみて、弦楽で合わせる楽しさを知りました!これから弦楽にも挑戦していきたいと思います!山本裕康先生の演奏や堤剛先生のお話、海外からの動画でもいろいろなことを学べたし、楽しかったです!OB、OGの方のお話ではスズキ・メソードで習えていることに誇りをもてました! 小野紬(中1)
 
・「みんなと『ロングロングアゴー』がひけて、たのしかったです」 内田雅也(年長)
 
・「格式高い会場に親の方が緊張しましたが、心配をよそに子どもは落ち着いた様子で演奏を楽しんでいました。毎日の練習のご褒美を貰ったような素敵な演奏会でした。また、リハーサルの際、先生方のご指導のもと、子どもたちがどんどん熱気を帯びてくるのが伝わり、本番以上に感動しました。親子ともども素晴らしい体験をさせていただき、ありがとうございました」片桐佳大(小4)母
 
・「今回の大会はホールの規模、参加者の数、お客様の数、どれをとっても娘にとって初めてのことばかりで、非常に貴重な経験をさせていただきました。普段とは異なる雰囲気で、本人も本番前は緊張や不安があったかと思いますが、終わってみると「お友達と待っている時間も演奏もインタビューも、全部楽しかった!」と笑顔で話してくれ、親としても大変喜ばしく感じました。本大会のリハーサルや本番を経て、娘の一回りも二回りも成長した姿が見られ、参加させて頂いて本当に良かったと思っています。先生方やスタッフの皆様、ありがとうございました」 芝田琴(年中)母
 
・「いろいろな方たちと一緒に演奏ができて、とても楽しかったです」馬渕泰樹(中2)
 
・「大勢の生徒さんの迫力ある演奏を聴かせていただき、心が癒されました」川田悠喜(中2)母
 
・「チェロ全国大会開催のお知らせをいただいてから、とても楽しみにしていました。たくさんのチェロ、ヴァイオリンの合奏は圧巻でした。一番後ろの席では、座席が振動していたそうです。息子は、チェロを初めて持った時に『ハイドン弾くの!』と言いました。今回、上級生のハイドンを聴いて、数年ぶりに『ハイドンが弾けるようになりたい』と言いました。幼い時も今も、心に響く音楽は変わらないのかな、と嬉しくなりました。
 一方、リハーサルを重ねる中で、そもそもイスに座れなかったことや、演奏曲ごとに大変だったお稽古の時のことを思い出し、懐かしく、また、弾けるようになってどんどん成長していくことを寂しくも感じました。
 チェロを始めた頃のお友だち、夏期学校のお友だちにも再会できて、普段は離れていても、こうして再会できるのもスズキ・メソードならではで、スズキ・メソードでお稽古していて良かったと思いました。またグランドコンサートでお会いできることを楽しみにしています。
 最後になりましたが、チェロ全国大会開催にあたり、ホールの手配から、スケジュール管理、イス並べなど、ご尽力くださった先生方、すべての関係者の皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました」板宮史弥(小5)母


佐藤 満先生クラス

 
・「普段とは違い、自分が知らない全国の同級生、先生方との、練習、演奏。その中でもまだチェロを始めたばかりの子どもから、長年の経験を持つ、熟練のOB・OGなど一人ひとりが特徴を持った弾き方をしつつも、みんなが堂々と弾き、全体で見ると、普段何気なく弾いていた曲は、自分が最後尾から演奏しているみんなの動きと音を観ていたからなのか、そこにしかない、迫力のある、感情のこもった唯一無二の曲になっていたと感じました。
 また、自分は10年前にもこのチェロ大会に参加しており、わずかな記憶ではありますが、これだけの曲を10年かけて弾けるようになったんだなぁ。と、とても成長を実感し、また来たる10年後のチェロ大会に参加するためにもチェロを続けようとより一層思わせてくれました。とにかく次回も楽しみにしています。開催してくださった関係者の皆様、ありがとうございました!」河本雄大
 
・「ぼくが習っているチェロの大会がありました。スズキ・メソードの全国大会です。一番さいしょの曲はそこまでの人数はいません。だんだんふえていって、ぼくは『こうじょうの月』でホールに出て、ずっとひきます。いちばん最後に舞台にでるのは、しょしんしゃです。30分くらいまって、さぁ、ぼくたちがひくばんが来ました。右のぶたいそでからホールに出ました。歩いていすまではきんちょうしましたが、いすにすわってからあん心してチェロをかまえました。お母さんたちは見えやすい一番前のとくとうせきにすわっていました。びっくりしました。『こうじょうの月』はゆみを長く使うので、そんなに早くありません。なのでビブラートをこのきょくだけはやりました。つぎに『ロングロングアゴー』をひいて、つぎにメヌエット2番をひきました。メヌ2はまちがえることもすこしありました。もちろんみんなに見せるために、いつもより上手にひいていました。さい後の『キラキラ星』になりました。ぼくたちの前にもいすが来て子どもがまたすわって、お母さんの顔が見えなくなってしまいました。でも上手にひきました。じつはアンコールもあって、『キャベッジダウン』というきょくです。ぼくはこの曲がいちばんいきょくだと思うし、ひきやすいです。さぁ『キャベッジダウン』もおわってしまいました。もっときょくがひけたらいいなと思います。ちなみにこのきょくはしぼっただけで、ぼくはもっといっぱいきょくをひけます」城谷隼佑
 
・「前回のチェロ全国大会に参加した時は、12歳でした。そこから10年が経ち、ハイドンの第一楽章など当時は弾けなかった曲が弾けるようになったことにしみじみとした感慨を覚えつつ、『キラキラ星』など当時と変わらない曲をいくつも年下の子どもたちと世代を超えて弾けることに喜びを感じました。
 また、チェロ科の現役生徒のみならず、ヴァイオリン科やピアノ科の先生方や生徒さん、OB・OGの方々など、様々な人の協力によってチェロ大会が成り立っていることに気がつき、音楽を介した繋がりがどこまでも広がるスズキ•メソードの強みを改めて感じることができました」中村幸生


塚尾桃子先生クラス

 
・「たくさんの人たちと一緒にチェロが弾けて、楽しかった!とくに、最後に弾いた『キャベッジダウン』は全員の音がホール中に響いてすごかった!」(8歳)
 
・「今回のチェロ全国大会でしか体験・体感できないこと、あの瞬間にしか感じられないものをたくさん吸収できたと思います。それを本人も感じられたようで嬉しく思いました。本当に素晴らしい経験をさせていただきました。ありがとうございました」(母)
 
・「チェロ全国大会に参加しました。チェロをもって電車に乗るのが大変でした。60人でアンサンブルを弾いた時、すごい迫力を出せて良かったです。良い経験になりました」(中2)
 
・「揺れるあずさで気持ち悪くなりながら、でも行ってみると『すごく良かったね〜(歓喜)』となるのがスズキの凄さですね(笑)本当にお疲れ様でした」(母)
 
・「生音の良さ、共鳴しあう厚みのある音の良さ、素敵な音のシャワーを浴びて浄化されました♪確かにそこにあるのは「本物」_それぞれの心のうごめきが音となって魅力を重ねている、素敵な時間を過ごさせていただきました」(高1・母)
 
・「大勢でチェロを演奏できて楽しかった」(8歳)
 
・「私は37歳ですが、参加している子どもたちと年齢をこえてチェロの話をしたり、友だちになったり、とても貴重な体験になりました。息子は6歳で、ステージ上での演奏にとても緊張したそうです。お友だちがたくさんできて、刺激になったようです」(37歳・母)


寺田義彦先生クラス

 
・「みんなで最初に演奏した時は音がすごく大きくてびっくりしたけど、たくさんの人と一緒に弾けてとっても楽しかったです。『ロングロングアゴー』と『キャベッジ・ダウン』が上手に弾けてうれしかったです。それと、本番までの待ち時間にお友だちとお話できたことも楽しかったです」後藤 紡(7歳)
 
・「緊張したけれど、みんなで演奏することができて楽しかったです。特に、『キャベジダウン』でお客さんが手を叩いてくれる中、演奏した時は、興奮しました」福田修也(9歳)
 
・「練習からみんなと団結することができ、本番の一体感は弾いていてとても気持ちが良かったです。上級者の素晴らしい演奏も聴けて、とても勉強になりました。また参加したいです」森下哉太朗(12歳)
 
・「12月に寺田先生から、4月チェロぜんこくたいかいがあることをおしえていただきました。寺田先生にメヌエットだい2ばんをもくひょうにしていただきました。メヌエットだい2ばんはすこしむずかしかったです。さいしゅうてきにはロングロングアゴーをひくことになりました。いろいろなおもしろい曲をひくことができました。たいかいのとう日ほんばんですこしむずかしかったです。でも上手にひけたような気がしました。寺田先生ありがとうございました」藤村晴也(7歳)
 
・「本番は、緊張したけどとても楽しくていい思い出になりました。ロングロングアゴーが一番上手に弾けて、練習した甲斐がありました。次はもっと難しい曲で綺麗な音で弾きたいです」梁島あかり(8歳)
 
・「10年前、6歳の私はこのチェロ全国大会を客席に座って見ていました。チェロに興味があったけれど近くにチェロ教室がなく、ヴァイオリンを始めた頃です。何人ものチェロの音色が重なる心地よさに目覚め、その後東京に引っ越してきてチェロを手にした時、やっと始められると嬉しさでいっぱいになったのを覚えています。そんな私にとって大事なコンサートの舞台でみんなと合奏でき、また、コンミスとしてアンサンブルに参加できたことを本当に幸せに思います。特にアンサンブルの『ニグラサム』は、シビックホールの大きな空間にコーラスのように響いて、弾きながら感動してしまいました。あの時チェロを選んで良かった、心から思った瞬間でした。これからもチェロを弾けることへの感謝の気持ちを忘れずに楽しく練習を続けようと思います」金森周子(16歳)
 
・「まだ弾いていないけれども、『ブレヴァールのソナタ』がとてもすてきでした」小原安観(6歳)
 
・「たくさんのお友だちと一緒に、練習も本番も演奏できて本当に楽しかったです。先生方ありがとうございました!」熊谷康生(10歳)
 
・「みんなの息が揃っていて楽しかった。もう1回やりたい!!」渡邉志帆(9歳) 
 
・「大きいホールでみんなと音や気持ちを合わせて、合奏ができて楽しかったです」渡邉 慧(11歳)
 
(保護者感想)
・「当日まで不安げにしていましたが、春休み中だったこともあり、本番に向けていつもより多く練習を重ねることができました。本人なりに納得のいく演奏ができたことで、自信も芽生えました。もっと上手になりたい、そしてたくさんの人とたくさんの曲を奏でることは楽しい、という気持ちが湧いてきたことが、親として何よりも嬉しかったです」


名越菜々子先生クラス

 
・「今回はとても有意義な場を設けてくださり、ありがとうございました。幾度か発表会として一人で大きな舞台に立ち、楽器を演奏することは経験しておりましたが、とても多い人数で、しかもチェロという人口の少ない楽器で集まって演奏することができたのは私のチェロを弾いてきた経験の中でとても印象深いこととなりました。ソロに始まり、ヴァイオリンの伴奏、チェロソロの伴奏オーケストラとしてのアンサンブル、チェロアンサンブル。どれも素晴らしい音色が舞台に響くのを、出演者側として聴くことができ、とても楽しい日となりました。特にアンサンブルは皆様レベルが高く、着いていけているか不安な面はあったものの、大きく弓を伸ばして演奏し、4パートが集い、1つの音楽を作り上げている時間はとても気持ちが良く、終わって立ち上がりお辞儀をして、達成感や緊張が解れた時特有の心地良い疲労が溢れました。また数年の時を経て開催する時はまた、もっと上達した状態で臨むことができたらとても嬉しいです。チェロ全国大会お疲れ様でした、参加させていただき、本当にありがとうございました」上村ひかり(高1)
 
・「アンサンブルの際に、みんなの音がぴったり合った時に、すごく楽しくて気持ちがいい!!と思いました。表現したいと思って練習したことが、本番でみんなで息を合わせて実現できて、大きな達成感がありました。アンサンブルで、全員の音がぴったり合った時に、すごく楽しくて、気持ちがいいと感じ、音楽がさらに大好きになりました」小笠原響(中2)


原 力海先生クラス

 
生徒感想
・ 新幹線に乗って、たこ焼きを食べて楽しかったです。ホールでは堤先生に会いたかったです。
 
・4月6日に文京シビックホールでチェロ全国大会へ参加させてもらいました。リハーサル室では、あまりきん張しなかったけど、ホールに入ったらきん張しました。また、山本先生というすごい先生がとてもきれいな音楽を弾いてくださいました。そこから、生徒が集まって、弾いていきました。自分が入っていく時にはたくさんの人がいて、弾き出すと、きん張がなくなりました。曲が始まる時には、先生方が指揮をしてくださいました。
 あんな風に始めることに、熱くなる感じがしてきました。熱く感じながら弾いた曲が聴いている人たちにどんな音がひびいたのかなと思いました。皇族の方も来てくださっていたので、きれいな音がひびいていたら、うれしいです。
 
保護者感想
・先日はチェロ全国大会ありがとうございました。初めての遠征での参加で、私の方がドキドキでしたが、大きな素敵なホールで演奏ができる経験をさせてあげられたこと、素敵な演奏を聴かせてあげられたこと、大変嬉しく思いました。先生も、準備からいろいろ大変だったかと思います。ご活躍さまでした。ありがとうございました。
 
・普段それぞれの住む街でチェロを弾いているスズキの子どもたちが、1つの音楽を共有しているステージは、まさに音楽がボーダーレスであることを実感する光景でした。息子がチェロを通して今回体感した音の響きやお友だちとの絆を糧にして、また毎日のおけいこをがんばっていきたいです。ありがとうございました。


廣岡直城先生クラス

 
・「チェロ全国大会に10年ぶりに参加しました。前回は小学生で、すべての曲は弾くことができませんでしたが、今回は高校生となり、ほとんどの曲の演奏に参加できました。全国大会になると『ハイドンのコンチェルト』が弾ける人も多く集まるため、大人数での演奏がとても楽しみでした。事前練習では佐藤満先生のご指導が、いつもとは違った雰囲気で、とても勉強になりました。また、予想以上に同世代の仲間がたくさん参加していて、コロナ禍のために夏期学校などで会うことはできませんでしたが、全国にこれだけたくさんの仲間がいることを知って嬉しかったです。
 アンサンブルの曲では、事前練習に参加した際、はじめは周りに合わせることも、宮田先生の指揮を見て合わせることもできませんでしたが、だんだん理解できるようになり、本番ではしっかり雰囲気を掴んで合わせることができました。
 久しぶりのチェロ全国大会に参加できて、多くのチェロ仲間と一緒に演奏することができたことは、とてもいい経験になりました。指導してくださった先生方、ありがとうございました」柴田翔太(高3)


山田慶一先生クラス

 
・「200人以上のキラキラ星は圧巻でした。いつもの発表会の斉奏の、めちゃくちゃ規模が大きいバージョンの感じで、曲が進むごとにどんどん演奏者が増えて、見ていてこちらのテンションも上がりました。
 日本全国から集まってきた、住んでいるところも教室の雰囲気もおそらく異なる人たちなのに、みんな同じところを目指して、同じマインドで音楽を楽しんでいる、つながっている、というのを感じ、嬉しく思いました。
 息子は少しは緊張したようでしたが、楽しかった、と言う感想でした。こんな大きなステージで演奏する機会はまたとなく、とても良い経験をさせていただいたと思います」鈴木優就(小3)母
 
・「今回の全国大会では、ともだちができました。ともだちだった人とはもっと仲良くなれました。そして音の出し方を教えてもらってためになりました。ホールは広くてびっくりしました。1曲目のプレヴァールはきんちょうして汗が出ました。ですが気持ちよくひけました。やっぱり楽しかったです。いい経験になりました。ありがとうございました」福田紘大(小4)
 
・「自分よりも小さい子から大きなお兄さんお姉さんまで、たくさんの人数で一緒に弾けて、後ろからも横からも音がすごくて気持ち良く、楽しかったです。待っている間に、近くで弾いていた女の子とお話して、友だちになれたのが嬉しかったです。また夏期学校などで会えたらいいな。あと、できたら、堤剛先生にもっと近くで会いたかったです」高辻音羽(小3)
 
・「初めてこのような大きな大会に参加させていただきました。全国から集まったたくさんの子どもたちと一緒に、大きなステージで胸を張って演奏する娘の姿は頼もしく見えました。全員で奏でるキラキラ星は、音がうねるようにホールに響き渡り、圧巻でした。山本先生の演奏も子どもたちはホールで聴けたそうですし、この大会を通して、娘はたくさんの学びと刺激を得られたことでしょう。この経験が、日々のお稽古の意欲へと繋がっていくことを願っています」高辻音羽(小3)母
 
・「中々大勢で弾く機会などない中で弾ける機会を設けてくださり、貴重な経験になりました。ありがとうございました」大谷昊凜(高3)
 
・「全体練習との兼ね合いもあり、首都圏以外からの参加はなかなか難しいのかな、という心配はありましたが、先生たちの事前の調整もあり、このたび参加が叶いました。このような機会に恵まれたことにとても感謝しております。
 夏期学校や、合宿、昨年のチェロキャンプで出会った講師の先生や生徒さん、北海道の教室を離れて関東の教室に移った仲間たちと、こうやって一堂に会せたことに息子も何か感じるものがあったようです。
 カザルスの胸像の隣でVサインしていた当時「奇跡」だった彼も今は高校生。東京に来ることにも四の五の言っておりましたし、入会当初の心持ちと距離ができるのも、ある意味自然なことと思っておりました。
 ですが、あの場での奮い立つような演奏を聴くと、その考えが間違いである事を認めざるを得ません。
 世の中美しものばかりではありませんが、
 かといって何も無い訳ではない。
 あの日はとても美しく、可能性の象徴とも言える多くの子どもたちの演奏を目の当たりにすると明るい「兆し」のようなものを感じずにはいられませんでした。ひょっとしたらカザルスはその「兆し」の先に見えたものを「平和」と表現したのかもしれない。そんなことを考えさせられる時間でした。素晴らしかったです」大谷昊凜(高3)父


OB・OGの皆様から

 

出演者に配布されたチェロ全国大会英語版の
クリアファイル、大変好評でした

・「チェロ全国大会の案内チラシを拝見し、OB参加可能と知り、今回参加させていただきました。スズキ・メソードの演奏会イベントへの参加は、佐藤満先生にご教授いただいた現役以来(約20年ぶり!)のため、初回の練習日は追い返されないか不安でしたが、温かく迎え入れていただき、感謝しています。
 演奏は2曲(Nigra Sum、レリジオーソ)とも第3パート担当でしたが、広範囲のポジション移動こそほぼないものの、予想以上に音程を取るのが難しかったです。特にNigra Sumはパート選びを間違えてしまったと思ったほどでしたが、練習を重ねるうちに何とか形になり、達成感とともに、チェロアンサンブルの楽しさを改めて感じることができました。また、一緒に演奏して頂いたOB・OGの皆様や現役生徒さんとも交流でき、素敵な時間を過ごすことができました。
 
 私は音楽とは別の道を進みましたが、今でもチェロを弾くことを楽しめる、その基礎を築いてくださった佐藤満先生、そして今回アンサンブルを指揮してくださった宮田先生、OB・OG対応して下さった名越先生、大会運営に携わってくださったすべての関係者の皆様に感謝申し上げます。
 
最後になりましたが、チェロ科そしてスズキ・メソードの今後の益々のご発展を、心よりお祈りしております」伊藤雄介


・「数十年ぶりにスズキメソードに里帰りをさせていただきました。先生方の愛情がたくさん詰まったコンサートだったと感じました。プログラムの最後の大合奏は小さな子どもが増えれば増えるほど、会場の空気が明るくなっていき、エネルギーと迫力に驚かされました。そしてそこには『愛と平和』が見えました。佐藤明先生に『音楽の楽しさ』を教えていただき、僕は今年で50歳になります。里帰りができる場所があるのはとても嬉しいことです。本当にありがとうございます」斎藤孝太郎
 


・「親子でチェロ全国大会に参加させていただきました。春から高校3年生になる息子にとっては、スズキ・メソードの大きなイベントに参加できるのは最後となり、そこに自分もOBとして同じ舞台に乗せていただくことができて、とても良い記念になりました。自分が生徒だった頃は、中野サンプラザ、神戸ポートピア、京都会館、宇都宮…といった場所でのチェロ全国大会に参加した記憶があります。その頃はチェロ全国大会に参加することよりも、いろいろな場所に行けることが楽しみで、当時の久保田クラス仲間や家族と旅行気分で参加していたのを思い出します。
 今回、OB・OGはアンサンブルのみの参加でしたが、大人数でもあっという間に息が合っていく、スズキ育ちらしい雰囲気を感じながら弾くことができました。一緒に演奏したOB・OGの中には、同じ久保田クラス卒業生仲間や東海地区でよくご一緒した方もおれば、世代も教室も違う方もおられましたが、楽屋や舞台袖で懐かしい昔話に大変盛り上がり、まるで同窓会のような雰囲気がありました。生徒の皆さんを含め、初対面でも初対面とは思えない『スズキのチェロ仲間』という不思議な感覚は、演奏にも通じるものがありまして、本番はとても良い一体感を出せたのではないかと思います。楽しい時間はあっという間に終わってしまいましたが、いい雰囲気に囲まれて楽しく演奏することができ、大変感謝しております。
 最後に、生徒時代には気が付かなかったことですが、こうした大きなイベントに参加させていただけるのは、運営スタッフの皆様のご尽力の賜物であります。運営に携わっていただきましたチェロ科指導者の先生方をはじめ、関東地区の関係者の皆様に、誠に感謝申し上げます」久保田クラスOB 柴田敦史
 


・「チェロ科創設70周年記念 第26回スズキ・メソードチェロ全国大会に参加させていただき、心より感謝申し上げます。久しぶりにスズキのステージに立ち、スズキ全国から集まった幅広い年齢層の方々とともに合奏できたことはとても印象的で、世代を超えて音楽でつながるスズキ・メソードならではの温かさを改めて感じました。
 なかでも「懐かしいな」と強く感じたのは、先生方が子どもたちに向けて語りかける言葉や接し方を耳にしたときです。その声のトーンや言葉選び、子どもたちへの信頼と愛情がにじむようなやり取りを聞きながら、自分もこんなふうに育てていただいたのだなと思い出し、胸が熱くなりました。 OGとして再びこの場に戻ってこられたことを心から嬉しく思うとともに、スズキで育った一人として、今後も音楽と誠実に向き合っていきたいという気持ちを新たにしました。大会に関わってくださったすべての方々に心より御礼申し上げます。
 最後に、今スズキ・メソードでチェロを学んでいる皆さんへ。私もかつて皆さんと同じように、先生の言葉に励まされながら練習を重ねてきました。どうかこれからも音楽を楽しみながら、自分の音を大切に奏でていってください」水谷桜
 


・「チェロ全国大会では大変お世話になり、誠にありがとうございました。もう長らく”舞台”に立つ機会がなかったので、久しぶりのスズキのコンサートに懐かしさを覚えるとともに、当時は気づかなかったありがたさを感じました。
 特に、朝、控室に向かう時、あの大きな反響板が聳え立つ薄暗い舞台裏に入った瞬間、コンサート前のワクワクする高揚感とドキドキする緊張感を思い出し、一気にあの頃に戻ったような気分になりました。また、リハーサルや本番の前後に舞台裏がチェリストでぎっしり埋まった様子は他では絶対見られないであろう、圧巻の景色でした。
 第二部のアンサンブルは、テンポが大きく揺れることもあり、リハーサル時点ではなかなか皆で揃えることが難しく、不安が大きかったのですが、本番では今までで一番一体感のある、綺麗な演奏ができたように思います。フレッシュな現役生からプロとして活躍されているOBOGの方々まで幅広いメンバーが集まる貴重な機会に参加させていただけたこと、大変嬉しく思います。
 最後になりましたが、このような機会をご用意くださった、実行委員長の藍川先生、実行副委員長の名越先生をはじめ、チェロ科の先生方に深くお礼申し上げます。本当にありがとうございました」阿部有佑子

海外の生徒さんから

 
親愛なる水島隆郎先生、原 香恋(Karen)先生へ
 香港から来たCatherine Ngと申します。
 
 4月6日に日本での演奏会で起きた出来事を振り返るたびに、今もなお感謝の気持ちで胸がいっぱいになります。お二人への感謝の想いは、言葉ではとても表しきれません。
 この演奏会のために、私は長い時間をかけて準備をしてきました。ですが、当日の朝、深圳から空輸したチェロケースを開けた瞬間、目の前に広がった光景はまさに悪夢でした。チェロは壊れ、駒は倒れ、弦はずれてしまっていたのです。一瞬で絶望に突き落とされ、今までの努力がすべて無駄になってしまうような気がして、途方に暮れてしまいました。「もう演奏者ではなく、観客として参加するしかないのか……」と、受け入れがたいながらも、そう覚悟し始めていたのです。
 
 そんな時、Silvia先生が冷静に状況を判断し、すぐに人脈を駆使して事態の打開に動いてくださいました。そして、Karen先生、迷うことなくすぐに万能接着剤を買いに走ってくださったのは、あなたでした。水島先生もすぐに修理を引き受けてくださり、お二人の迅速なご対応は、暗闇の中で差し込む一筋の光のように、私に希望を与えてくださいました。
 
 水島先生、到着された時に、白い手袋をはめ、接着剤を手に、ひざまずいて私のチェロを静かに点検してくださるそのお姿に、私は胸を打たれました。豊富なご経験から、すぐにより強力な接着剤が必要だと判断され、再びご自身で買いに走ってくださいました。そのお姿を目にしながら、私は涙をこらえることができませんでした。このようなご厚意に、どうお返しすればよいのか分からないほどです。
 
 その後、先生はまさに職人技とも言える高度な技術で、私のチェロを集中して修復してくださいました。先生の魔法のような手によって、チェロは少しずつ命を取り戻し、私は再び舞台に立つ機会を得ることができました。
 
 リハーサルの時間に追われていたため、お二人ときちんと記念写真を撮ることも、感謝の気持ちを直接お伝えすることもできず、それが今でも心残りです。
 
 この感謝の気持ちを表すために、私はさらに一生懸命チェロの練習に励みます。そして来年1月2日のシドニーでの音楽キャンプで、水島先生に直接お礼を伝えられることを願っています。この恩を胸に、これからも音楽の道を精進してまいります。
改めて、心より感謝申し上げます。

香港 Catherine Ng

 

会場で演奏を聴かれた海外の指導者から

台湾からの生徒さんの付き添いで、黃韻宇先生が客席で観覧されました。報告を含めた感想をいただきました。
 
 スズキ・メソードのチェロ科が日本で創設されてから70周年を迎え、「チェロ全国大会」が開催されました。台湾からはOliviaさんが参加し、今回の大会に参加した4名の海外生の1人となりました(他の3名は香港からの参加者)。全国から200名以上の学生が、それぞれの形式で音楽を表現しました。感動的な音楽会でした。
 
 スズキの音楽会で、特徴的かつ興味深いのが「大合奏」です。曲目の順番は難しいものから簡単なものへと並び、最初に高いレベルの生徒が舞台に上がり、次第にレベルの低い生徒が加わっていきます。どんどん人数が増えていき、最後には数十~百本以上のチェロによる大合奏となります。
 
 舞台上では年齢やレベルの違いに関係なく、上級者が初級者をリードしながら、あたたかな音色を一緒に奏でます。音楽は個人の限界を越え、一人ひとりが参加し、ともに創り出す「美しさ」と「善意」に支えられています。その場に巨大なエネルギーが生まれ、私の心を深く震わせました。
 
 まるで皆で集中して走る「ランニング」のようで、素晴らしい空気感が生まれます。私はこれを「走魂(ラン・スピリット)」と呼んでいます。それは個人を越えつつも、決して圧迫しない、支える力。時には儀式のように神聖な感覚すらあります。そのような雰囲気の中では、自分らしくいられるだけでなく、自分の良い部分にも気づけます。
 
 また素晴らしい点は、まだ弓を持ってチェロを弾けないような初心者の小さな子どもたちも「登場」できるということ。楽器をしっかりと持ち、観客にお辞儀し、兄姉たちと一緒に舞台に座るのです。たとえ演奏していなくても、ちゃんと「参加」している。「お兄さんお姉さんたちはすごい、自分もすごい」と感じられることで、人の優れた部分を認めながら、自分自身の存在も肯定できます。
 
 Winnicottの言葉を思い出しました。「子どもが自己肯定感を持てる幻想を、理解ある親が支える」。Kohutの言う「理想化された自己対象」と「誇大的自己」のバランス。スズキ・メソードのような環境で音楽を学ぶことは、単に技術の習得ではなく、人間としての成長でもあると感じます。まさに鈴木鎮一先生の「愛に生きる(Nurtured by Love)」の精神です。
 
 今日の演奏会には、皇室の高円宮妃久子さまも来場され、民とともに音楽を楽しまれていました。音楽は人との境界を越え、心と心をつなぐ、最も直接的な媒体なのだと改めて実感しました。

台湾 黃韻宇