第18回スズキチルドレン ピアノコンサート
21人の生徒たちによるピアノコンサート
4月16日(土)、春の陽気に誘われたかのように、多くの観光客が横浜の海辺をのどかに過ごしている最中に、横浜みなとみらいホール小ホールでは、スズキ・メソードでピアノを学ぶ全国の子どもたちの代表21名が、それぞれの持ち味を生かしたピアノ曲で、日頃の研鑽ぶりを披露しました。→動画を公開しました(11月26日)
いずれも各地のオーディションで選ばれてから3ヵ月間、さらに練習を重ねてきました。この日は、午前中から舞台衣装を着てのドレスリハーサルを入念にこなし、教室の先生との本番への最終的な確認をして、午後の本番に臨みました。いずれも立派な演奏が続きました。
演奏後、東京藝術大学教授で、国際スズキ・メソード音楽院教授でもある東 誠三先生と、国立音楽大学准教授の進藤郁子先生から講評をいただきました。
●進藤先生の講評
「今日の皆さんの演奏は、音楽の流れがとても心地よくて、日頃からCDをよく聴いて勉強されていらっしゃることをとても感じさせるものでした。それと自らの『こう演奏したい』という表現力が育っていることにも感心しました。楽譜には、いろいろなお宝がたくさん書かれています。神秘的な音、楽しい音、悲しい音、指導される先生と一緒に、さらに勉強を重ねてください。期待しています」
●東先生の講評
「どの生徒さんも力演で、とても聴きごたえがあり、あっという間に21名の演奏が終わりました。少しアドバイスをするとしたら、ここのホールのようないい響きに、どう瞬間的に慣れていくかを仕上げの段階で想定しながら練習していくと、さらに力が発揮できると思います。ピアノの勉強では、自分の音を聴きながら判断して弾き進めていくことが、とても大切です。これを普段から心がけて練習していくと、新しい環境でも短い時間で対応できるようになります。そのためには、日頃の環境で一つひとつ着実に練習していくことが大切です。次回もさらに楽しみにしております」
それでは、各生徒さんのスナップと曲名、そして学年を紹介しましょう。それぞれの写真は、クリックすると拡大します。
左)小2 バッハ:ジーグ〜パルティータ 変ロ長調 BWV825より
中)小2 バッハ:春〜プレインヴェンションより
右)小3 バッハ:メヌエット1,2〜〜パルティータ 変ロ長調 BWV825より
左)小3 モーツァルト:幻想曲 ニ短調 KV.397
中)小2 バッハ:ジーグ〜パルティータ 変ロ長調 BWV825より
右)小5 湯山昭:バームクーヘン〜お菓子の世界より
左)小4 シベリウス:カプリス
中)小5 シューベルト:即興曲 変ホ長調 Op.90-2
右)小5 ショパン:夜想曲 嬰ハ短調 遺作
左)小5 ヘンデル:愉快な鍛冶屋〜クラヴィーア組曲 第5番 ホ長調より
中)小6 バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56
右)小5 モーツァルト:幻想曲 ニ短調 KV.397
左)小5 バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.56
中)小6 バッハ:イタリア協奏曲 第1楽章
右)中1 モーツァルト:ソナタ KV.576 第1楽章
左)中3 ショパン:練習曲 Op.10-3「別れの曲」
中)中1 シューベルト:即興曲 変ホ長調 Op.90-2
右)中1 モーツァルト:キラキラ星変奏曲
左)中3 リスト:ため息「3つの演奏会用練習曲」より
中)中3 ショパン:ポロネーズ Op.53「英雄」
右)中2 ベートーヴェン:ソナタ第17番「テンペスト」第1楽章