ピアノ科卒業式と卒業演奏会

2016年も、各地区でピアノ科卒業式と卒業演奏会を開催しました。スズキ・メソードのピアノ科は、前期初等科から研究科まで、9段階ある卒業課程で課題曲を録音し、全国レベルで検定評価します。卒業演奏会では、その中から選出された生徒が大舞台で演奏することになります。

ピアノ科卒業式と卒業演奏会
日程 開演  地区 会場
3月20日(日) 13:30 沖縄地区 沖縄県立芸術大学 奏楽堂ホール map
3月21日(月) 13:00 甲信地区 才能教育会館ホール map
3月26日(土) 13:00 関東、北海道・東北地区 渋谷文化総合センター大和田 さくらホール map
3月27日(日)
12:30
東海、北陸越地区
三井住友海上しらかわホール map
3月31日(木) 12:30 関西、中国・四国、九州地区 京都コンサートホール 大ホール map


沖縄地区

3月20日(日)沖縄県立芸術大学 奏楽堂ホール

沖縄地区
華やかなこと! 思い出に残る卒業演奏会になりました 才能教育研究会創立70周年の記念すべき、この年。

 沖縄地区のプログラムにも記念ロゴが入り、いつもより華やか!
 本番に向けて観客動員を促すためにチラシも作成してみました~!

 15年間ずっとオーケストラでお世話になっている沖縄県立芸術大学、庭野隆之教授にサポートしていただき、大学内の「奏楽堂ホール」にて卒業演奏会を開催することができました。スズキ・メソードの卒業制度のお陰で、ほぼ毎年ピアノ協奏曲は、教授のご指導のもと、県立芸術大学や琉球大学の学生、沖縄フィルハーモニー管弦楽団、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488の素敵な音色がホールに響き渡りましたスズキ・メソードのヴァイオリン科OBを含む生徒さんなど、本当に多くの関係者のお力をお借りして開催されていることに感謝の気持で一杯です。この奏楽堂ホール・・・実は県内一響きの素晴らしいホールとして定評があり、前期初等科から研究科の生徒さんたちが、のびのびと楽しそうに演奏している姿に、関係者一同、感無量でした。

 終演後は、皆、素敵な笑顔で日頃の成果をフルに発揮しました鈴木裕子会長を囲んで記念撮影!

 毎年、遠い沖縄まで足を運んでくださる会長に、関係者一同、感謝の気持で一杯でした! 有意義な一日をありがとうございました。

 ☆演奏を終えて生徒さんや親御さんからの感想がありました(一部抜粋です)☆
二重奏も鮮やかでした♪今回の奏楽堂、評判通りの素晴らしいホールで、リハーサルで自分の生徒の演奏を聴いた時、感激しました。本人たちも鍵盤のタッチや演奏している響きに満足のようで喜んでいました。研究科Bの生徒は、演奏会場をいろいろな所で経験してきていますので、今回、気分よく弾けたと思います。

卒業生たちに囲まれた鈴木裕子会長 ♪リハーサルでピアノの音が気持ち良かった。本番も楽しく弾けて嬉しかった(生徒)
 子どもの演奏が上手に聴こえたので、
 奏楽堂はピアノもホールも凄いと思った(親)
 演奏会で刺激を与えたかったので、兄を部活に行かせたことを後悔した(親)

♪娘の演奏している間、祈るような気持ちで聴いていました。娘にとってオーケストラと一緒に演奏することは、不安な気持ちで一杯だったようです。先生方に支えていただき、やり遂げることができ、親子ともども最高に幸せな演奏会でした。こういう機会を与えていただき、本当にありがとうございます(再入会の親)

                         沖縄地区卒業演奏会実行委員
オーケストラ担当 松川栄子

甲信地区

3月21日(月・祝)才能教育会館ホール

甲信地区
緊張しますが、嬉しい瞬間です! 甲信地区では、卒業式に参加できる卒業生は、鈴木裕子会長から全員に卒業証書を授与していただいております。これは生徒たちにとって緊張する場面でもあり、誇りに思える経験でもあります。そしてオーケストラとの共演。普段、独奏楽器であるピアノが、オーケストラと協奏曲を演奏するのは、共演できる生徒はもちろん、これから協奏曲を勉強する生徒たちにとっても憧れのステージです。スズキ・メソードならではの舞台です。

 いろいろな方々から、当日の感想を寄せていただきましたので、紹介しましょう。

出演者の感想


・お友だちと一緒に弾けてうれしかったです。自分より上の科の人の演奏を聴いて、すごいと思いました。自分も上手に弾けるようになりたいです。(Kさん)

・大きなお兄さんのように弾けるように、がんばりたいです!(Yさん)

・始めの音がずれたけど、後は合ってたよ。のぼりのスケールはもっと鳴らせられたらよかったかな。(Fさん)

・緊張したけれど、先生に言われたことに注意して弾けたと思います。間違えたところがあって少し悔しいです。(Hさん)

舞台狭しと勢ぞろいした卒業生たち・小さい頃から発表会に何回も出させていただきましたが、いつになっても慣れないな〜と思います。ここまでピアノを続けてきて、ピアノに対する思いが変わり、一つひとつの自分の音を楽しむようになりました。今回も、より自分らしい演奏を届けられました。弾き終わった時、とてもスッキリして今までで一番気持ちよかったです。この素晴らしい経験は指導してくださった先生方、母、応援してくれる家族、友人のおかげです。感謝しています。(Sさん)

・練習ではできなかったことも、各自での練習をたくさんして、本番でしっかり弾け、いいステージになりました。(K さん)

・オーケストラが聴けて良かった。(Mさん)

・緊張した雰囲気の中、一人ひとりが全力で取り組んでいるのがわかって良かった。(Mさん)

・初めてお兄ちゃんとの斉奏、楽しく演奏ができた。(Mさん)

・間違えてしまった部分もあったけど、自分なりに楽しく演奏できたので良かったです。私が弾いた曲は細かい指の動きが多く大変でしたが、先生からのご指導で苦手な部分も弾けるようになりました。いつも優しく指導してくださる先生や支えてくれている家族に感謝して、これからもがんばっていきたいと思います。(Hさん)

・幼稚園の頃から知っているお友だちと、心をひとつに演奏することができて、記念になり、楽しかったです。練習は大変だったけれど小学生最後に良い経験ができて良かったです。(Gさん)

・卒業証書授与式では、鈴木裕子先生から表彰してもらえて、緊張したけれど良かったです。(Nさん)

・オーケストラとの共演を聴くのは、いつも楽しみのひとつです。これからも続けて欲しい。(Iさん)

家族の感想


・オーケストラとの演奏や、研究科の先輩の演奏が聴けて良い刺激になったと思います。(Kさん・母)

・初めての卒業式、いつもと違う雰囲気に少し緊張したようです。ただ他の人の演奏を聴いて、もう少し音を出して弾ければよかったと言ったので、そう感じるだけでもすごいことだと思いました。 お兄さんたちの演奏に感動と憧れを持てたことにも成長を感じました。(Yさん・母)

・斉奏の演奏は、お互いに合わせていこうと感じながらの演奏だったのかなとも思います。よくがんばったと思います。今回のコンサートの経験は、練習も含めて、娘にとって(私も)とても勉強になったと思います。 ピアノはおもしろい!(Fさん・母)

・生徒一人ひとりが一生懸命やろうとしている姿が良かった。(Mさん)

・演奏後の娘の笑顔を見て感無量になりました。自分らしく演奏できたと思ったのでしょう。ピアノを通して身についたこと、それは地道な努力を当たり前と思える力です。春から大学生で松本の地を離れ新生活です。様々な困難も乗り越えて行けると思っています。娘の成長に深く関わってくださった先生方に心から感謝しております。ありがとうごさいました。(S さん・母)

・普段のコンサートより完成度の高い演奏だと思いました。気合いで弾くというよりは感謝の気持ちを込めた演奏に感じました。(Kさん・母)

・兄妹でそれぞれの科を卒業しましたが、自由曲を2台で一緒に演奏しました。いつになく夢中で練習してくれて、わが子に感激です。ここまでの各先生方の日々のご指導の賜物です。(Mさん・母)

・オーケストラが、凄かった…やはり生はいい! (Mさん・父)

・本番までハラハラドキドキしましたが、なんとか弾き終えてホッとしました。斉奏をさせていただくことで、音を合わせること、気持ちを合わせることの難しさや大切さを思い出したようです。先生の粘り強いご指導、本当にありがとうございました。(H さん・母)

・祖父母が聴きに来ましたが、とても堪能して帰りました。(Nさん)

深い感動を覚えたオーケストラとの共演・目の前で聴くオーケストラとの協奏曲の迫力に感動しました。大勢の生徒さんの演奏を聴くなかで、前期中等科を卒業するまでに練習してきた曲を耳にして、その当時を思い出したり、中等科、高等科、研究科の生徒さんの演奏が目標にもなり、いろいろな感情がありました。このように、たくさんの方の生の演奏を聴く機会はあまりないので、貴重な1日となりました。ありがとうございました。(Hさん)

・妹のコンサート、聴きに行けて、本当に良かったです! 小さい頃から一緒に練習してレッスンに通っていた妹が、自分の一番好きな曲(イタリア協奏曲)を卒業式で演奏することが、とても嬉しかったです! 妹が演奏しているときは私が緊張して、ドキドキでしたが、妹のいい音、そして圧巻の最後を聴いて、すごいなーと感激しました! あの音が出る妹が羨ましいです。小さい頃からの努力の積み重ねでここまで感動させる演奏ができるのだろうなと思いました。私も社会人になっても弾けなくならないようにピアノは弾き続けたいなと改めて、このコンサートで思いました! (Sさん・姉)

・卒業式は最初のオーケストラとの演奏がスゴく良かったです。指導者オケと合わせられるなんて夢のようだと思いました。それが最高のごほうびだと思います。(Iさん)

一般のお客様の感想


・オーケストラとの演奏が良かったです。ピアノだけのコンサートとは違った感じで。(Kさん)

・孫の演奏は上手で、きれいによくあれだけ最後まで合わせて弾けるね。いい曲だね。 孫もオーケストラと弾けるようになるのか。楽しみだね。ヴァイオリンはいいね~。合図しながら息を合わせるところは素敵だね。 楽しませてもらった。(Fさん)

・ダンス部で一緒のMちゃんのコンサート、カッコよかったです!

甲信地区ピアノ科委員長
河村圭子


関東、北海道・東北地区

3月26日(土)渋谷文化総合センター大和田 さくらホール

関東、北海道・東北地区

さくらホールにちなみ、プログラムと入場券はさくらの花で飾りました 第46回となる今年は、10数年ぶりに会場を変え、渋谷区大和田文化総合センター さくらホールでの卒業式となりました。文字通り、周囲にはたくさんの桜の木があります。当日は残念ながら満開とはいきませんでしたが、そのかわり、会場では子どもたちの笑顔が満開となりました。

モーツァルト ピアノ協奏曲 K.414  オープニングは、阿久津雅志先生指揮スズキ・メソード関東地区オーケストラの皆さんによる祝賀演奏です。明るい響きとともに、幕開けとなりました。そして、誰もが憧れるオーケストラともに演奏するピアノ協奏曲の演奏へと続きます。(モーツァルト ピアノ協奏曲 K.414)

ステージに並ぶ卒業生と祝辞を述べられる鈴木裕子会長おめでとうございます! 式典では、出席する卒業生全員がステージへ上がります。今年は科ごとにグループ分けをし、ステージ上で紹介する形といたしました。その中で、各科代表生徒へ鈴木裕子会長より卒業証書が授与され、研究科Bを卒業した生徒は、一人ずつ名前を呼ばれ、会場からの祝福の拍手に包まれました。

 第2部は、各科課題曲の演奏です。

独奏 本番2週間前のリハーサルでは、2台斉奏東 誠三先生へレッスンをお願いすることができました。先生の熱意あるご指導に、子どもたちの表情は真剣さを増し、充実した演奏へと変わっていきます。そして、本番では、全員が立派な演奏を聴かせてくれました!

 最後に、研究科B卒業生は、鈴木裕子会長、東 誠三先生とともに写真撮影し、全課程卒業の記念として大切に残されます。

卒業生を代表して述べられた「卒業生のことば」より抜粋


研究科B卒業生集合!「ピアノを習っていてよかったことは、生活のリズムが作りやすかったことです。夏休みなどでも規則正しく生活することができました。また、限られた時間を最大限に使う方法も学べました。練習時間があまりない日でも、優先順位を考え、どんな練習を効率よくやればいいか考えました。僕はピアノの練習が面倒になり、やりたくなくなってしまう時もありました。でもあきらめずに続けてきたからこそ楽しいことができ、研究科Bを卒業することができました。習い始めた時は、ここまで来れるとは思いませんでした。
僕は、ピアノであきらめずに続けることの大切さを学びました」

関東、北海道・東北ピアノ科卒業式
実行委員長 鈴木祐子


東海、北陸越地区

3月27日(日)三井住友海上しらかわホール

東海、北陸越地区

オープニングは、モーツァルトのピアノ協奏曲K.488全楽章 中規模コンサートホールとして、名古屋市を代表する三井住友海上しらかわホールにて、今年も東海、北陸越地区ピアノ科卒業式&卒業演奏会を開催することができました。田中瑞穂指揮、アルテ室内管弦楽団と、才能教育課程卒業科の卒業曲、モーツァルトのピアノ協奏曲K.488全楽章の演奏で厳かに幕を開けました。

代表生徒による証書授与 卒業式典では、鈴木裕子会長をお迎えして、前期初等科から研究科Bまで卒業生全員が登壇し、一人ひとり名前を呼ばれ、各科代表生徒に鈴木会長より卒業証書が授与されました。鈴木会長の先導で「どの子も育つ」の元気な声が響き渡り、会場が温かい雰囲気で包まれました。

才能教育課程卒業科の生徒と保護者による「感謝の花」 才能教育課程卒業科を卒業された生徒さんからは、永きにわたるサポートへの感謝を込めて、保護者の方にもステージに上がっていただき、花束のプレゼントがありました。

 今年度、才能教育課程を卒業された生徒さんの「お礼の言葉」をご紹介します。

お礼の言葉



3台斉奏 私がピアノを始めたのは5歳の時です。姉がやっていたので私もピアノに関心を持ち、ピアノでいろいろな曲を弾いてみたいという気持ちが高まりました。家ではCDを聴いたり、右手の練習、左手の練習、両手の練習を何度もしました。



 先生にはきれいな音の出し方や、自分の音をきながら演奏することや、曲の流れをお洒落にする仕方などを細かくご指導していただきました。毎日の練習が嫌になったりした時もありましたが、いろいろな曲が弾けるようになったり、また、コンチェルトをやってみたいと思うようになったりと、目標を持って今まで練習してきました。



 今日までピアノを続けてこられたのは、時には優しく、時には厳しくご指導をしてくださった先生、ソロ演奏いつも陰で支えてくれたお父さん、お母さん、家族のおかげです。ありがとうございます。


 これからも教えてくださったことをしっかりと身につけ、より人の心を引き付けられるような演奏ができるように、日々練習に取り組んでいきたいです。これからもどうぞよろしくお願いします。


 後半は前期初等科から研究科Aまでよくお稽古した息のあった3台斉奏を聴かせてくれました。最後は研究科Bの独奏。皆の憧れのまなざしを一身に受け、立派にベートーヴェンのソナタを演奏し、すばらしい卒業式を無事行なうことができました。



東海、北陸越地区ピアノ科卒業式実行委員
春日井 美智江



関西、中国・四国、九州地区

3月31日(木)京都コンサートホール 大ホール

関西、中国・四国九州地区

ピアノ協奏曲K.414の演奏で華やかな幕開けです 関西、中国・四国、九州地区ピアノ科卒業式は、関西でも有数の音楽ホールである京都コンサートホールの大ホールでの開催となりました。恒例のモーツァルトのピアノ協奏曲 第12番 イ長調 K.414の演奏に始まり、卒業式典、その後の代表生徒による2台のピアノやソロの卒業演奏、最後に皆での合奏演奏と、充実した一日でした。

 ピアノ協奏曲は例年、関西地区三科の指導者、生徒、OB・OGによるオーケストラとの共演で、これから協奏曲を目指す生徒にとって憧れのステージです。その後もヴァイオリン科生徒による祝賀演奏や、最後の合奏も一緒に演奏し、関西の仲間に支えられて、嬉しい卒業式となりました。

鈴木裕子会長から証書を授与いただき、緊張のなかにも笑顔がこぼれます今回はホールのパイプオルガン下にあるポディウム席にも卒業生が着席して式典に臨みました また、「キラキラ星変奏曲」の録音申請をしたプレ卒業生の紹介に始まった卒業式典では、ホールのポディウム席を利用して、出席の卒業生全員が臨場感ある式典になりました。そのなかで研究科B卒業生からは、舞台上で保護者にお花のプレゼントもあり、これまでの感謝の気持ちを伝えることができました。

卒業演奏ではどの生徒も立派に演奏しました 続いての卒業演奏では、2台のピアノによる斉奏、研究科卒業生によるソロ演奏がありました。音楽専用ホールの良い響きもさることながら、生徒皆がいずれも立派な演奏で、客席からの惜しみない拍手に、関係者一同感無量でした。

会場の出席者全員で楽器を持ち寄っての合奏演奏 そして最後は、会場の出席者全員での合奏です。第45回となる今回、初めての試みでしたが、鈴木裕子会長も合図とヴァイオリンの演奏で参加くださり、皆、それぞれ楽器を持ち寄って「キラキラ星変奏曲」と「アレグロ」を楽しく演奏しました。

 お天気にも恵まれ、桜の花咲く中での絶好の卒業式日和でしたが、何よりも卒業式での生徒の笑顔が眩しく、とても嬉しい日となりました。

関西地区ピアノ科委員長
西田加奈子