ピアノ科卒業式と卒業演奏会
桜の話題とともに、毎年春に開催されるピアノ科卒業式と卒業演奏会。各地からその様子が届きつつあります。卒業生の皆様、ご卒業、おめでとうございます。
| 2025ピアノ科卒業式・卒業演奏会スケジュール | |||
| 日程 | 時間帯 | 地区名 | 会場 |
| 3月20日(金・祝) | 13:00〜 | 第55回甲信 | 才能教育会館ホール |
| 3月20日(金・祝) | 13:00〜 | 第55回関西、中国・四国、九州、沖縄 | 高槻城公園芸術文化劇場北館中ホール |
| 3月31日(火) | 13:00〜 | 第50回東海、北陸越 | 東海市芸術劇場大ホール |
| 4月3日(金) | 13:00〜 | 第56回関東、北海道・東北 | 練馬文化センター大ホール |
3月20日(金・祝)才能教育会館ホール
甲信地区
春分の日、信州は、朝寒さが残っていましたが気温はぐんぐん上がり、春を感じる1日となりました。
この素晴らしい日に、甲信地区ピアノ科では東誠三会長、臼井文代先生、黒河内健業務執行理事をお迎えして「ピアノ科卒業式」を行なうことができました。
はじめに、オープニング演奏として、生徒3名が1楽章ずつモーツァルトのピアノ協奏曲「戴冠式」を臼井紳二先生指揮、甲信地区指導者オーケストラのご協力をいただき、演奏しました。東先生も式典のご挨拶の中で仰っていらっしゃいましたが、甲信地区の弦楽の先生方には、11月から準備、練習、リハーサルと大変お世話になりました。感謝申し上げます。
続いて式典。これがあるから「卒業式」は普段の演奏だけの会と違い、ぐっと引き締まった特別な日となっていると毎年感じます。東会長から直々に卒業証書を渡していただき、代表の生徒さんたち、緊張の中にも嬉しさの表情が見えたように思います。
東先生からは、「それぞれの課程の曲をやり遂げた自分をまずは褒めて、また次の目標に向かって、計画を立て、練習を積み重ねてください」とのお話がありました。またそのためには生徒さん自身のがんばり、支えてくださるご家族、そして指導の先生と、二人三脚ならぬ「三人四脚」これが大事だとも話されました。
卒業生を代表して降旗菜々子さん(才能教育課程卒業)からお礼の言葉がありました。ここにご紹介いたします。
お礼の言葉
幼い頃の私は、思うような音が出せない悔しさから、トイレに籠って泣くこともありました。それでも毎週のレッスンを目標に、必死に練習を積み重ねてきました。
そんな私の意識が変わったのは受験の時です。勉強が大変な中、ピアノを弾く時間は一番リラックスできるひとときでした。それまでは「先生や親に言われたから」練習していましたが、この時初めて「どんな音を奏でたいのか」と、自分の音楽に向き合うことができました。練習が手につかない時期もありましたが、ピアノを辞めたいと思ったことは一度もありません。
厳しくも温かく指導してくださった先生方、いつも応援してくれる祖父母、そして一番近くで支え続けてくれた両親がいたからです。
ピアノを通して学んだ「自分の音を表現する楽しさ」や「粘り強く努力すること」は、これからの人生の大きな力になると信じています。
本日は、私どものために盛大な卒業式を開いてくださいました、東会長、諸先生方、そして今日まで支えてくれた家族に、心から感謝申し上げます。本日は誠にありがとうございました。
降旗菜々子
続いての卒業演奏では自由曲と課題曲を19名が演奏しました。練習を重ねてきた、それぞれの精一杯の演奏に会場からあたたかい拍手が送られました前期初等科の「メヌエット ト長調」を演奏した𠮷田悠花さんと、前期中等科の「メヌエット1,2」を演奏した関栞那さんが感想を寄せてくれたので紹介します。
前期初等科の卒業に向けて、課題曲を1年間練習しました。大事な所を一音ずつキラキラ星のリズムで弾いたり、一分間同じ所を弾いたり、いろいろな方法で毎日練習しました。大変だったけど、今思うと楽しかったです。お気に入りの曲になりました。
本番前は緊張したけど、弾き始めたら気持ちよく演奏できました。みんなから拍手をもらえて嬉しかったです。次の曲に向けてこれからもがんばりたいです。
𠮷田悠花
オーケストラの人と一緒に演奏していたピアノの皆さんは、迫力がある所と優しい感じの音色が混ざり合っていてすごく感動しました。
そして自分の演奏はというと、またミスってしまいました。「真剣にやらないといけないよ」との先生の言葉を忘れず、私も上級生のような演奏ができるように、これからもピアノを続けていきたいです。
関栞那
この節目の日の特別な経験が、生徒さんたちの記憶に残り、これからの人生に彩りを添えるものになってほしいと願っています。
甲信地区ピアノ科委員長
増澤公子
3月20日(金・祝)高槻城公園芸術文化劇場北館中ホール
関西、中国・四国、九州、沖縄地区
桜の開花宣言がちらほら聞かれる中、第55回関西、中国•四国、九州、沖縄地区ピアノ科卒業式を迎えることができました。
重厚さと美しいハーモニーが調和した素晴らしい演奏で、開会に華を添えていただきました。
きっと、会場の子どもたちの憧れとなったことでしょう。
手作りしていただいたメダルが生徒たちの胸にキラキラと輝いています。お名前を呼ばれて、元気なお返事、小さなお返事、落ち着いたお返事と、それぞれの個性が輝きました。
代表生徒には、早野龍五理事長から直接に卒業証書を手渡され、温かいお祝いのメッセージを頂戴しました。
第2部は、各科ごとの2台斉奏、ソロ演奏と心を込めて日頃のお稽古の成果を立派にご披露され、貴重な経験になったことでしょう。
最後は、客席の生徒も全員で舞台に上がり、全体記念撮影が行なわれました。緊張も少し解け、生徒、先生、皆ニコニコ顔での撮影でした。
皆様、来年も3月20日 いたみホールでお会いしましょう!
関西地区ピアノ科委員長
渡辺裕里子
渡辺裕里子
3月31日(月)東海市芸術劇場大ホール
東海、北陸越地区
例年より少し早く桜の便りが聞かれる中、東海市芸術劇場大ホールにて、第50回 東海、北陸越ピアノ科卒業式と卒業演奏会が3月31日(火)に開催されました。
第1部は、才能教育課程卒業科生によるモーツァルトの協奏曲 第26番K.537「戴冠式」第1楽章です。今年から、セントラル愛知交響楽団メンバーによる弦楽五重奏とのアンサンブルとなりました。このメンバーの中にはスズキメソード出身で活躍している方もおいでになりました。演奏した生徒さんにとっては貴重なアンサンブル体験となり、また客席で聴いていた生徒さんたちには将来の大きな目標となったことでしょう。
続いては卒業式です。証書をいただく時、各科の代表生徒さんたちが東誠三先生のお顔をしっかり見て、そして少し緊張した表情がとても素敵でした。
東先生からのお祝いの言葉では、「音には形がなく目には見えないです。でも毎日聴いていると、少しずつ何かを感じることができるようになります。ピアノという楽器は、音を出すことはそんなに難しいことではないです。でも、組み合わせたり繋げたりしていくことによって、いろいろなことを表現できるようにもなります。最初は弾くことで精いっぱいでも、練習を積み重ねていく中で感じたり気が付いたり、という楽しさが増えてきます。少しずつです。」というお話でした。
少しずつ、ということの大切さを伝えてくださったように思いました。
東海、北陸越地区では、才能教育課程卒業生から親御さんへのお礼の言葉と感謝の花を贈っています。
大川結衣さんからのお礼の言葉をご紹介します。
私がピアノを始めたきっかけは、4歳上の姉の影響です。毎週のように姉のピアノのレッスンについていき、“いつかはこんな風にひけるようになりたい” と思うようになり、ピアノを始めました。
今になっては、ひける曲がふえたり、上達することができて、小さい頃聴いていた姉のピアノに近づけているのかなとうれしく感じます。また、様々な発表会やコンサートで華やかなドレスを着て、大きな舞台で演奏したことは、とても大切な思い出です。そんなたくさんの思い出と、毎週のレッスンを通して、技術面だけでなく、ピアノの楽しさなど、多くのことを教えてくださった杉本弘子先生には、感謝の気持ちでいっぱいです。
また、これまでピアノを続けてこられたのは、お母さんの存在があってこそです。レッスンの送り迎えをはじめ、常にサポートしてくれたり、発表会の前には、緊張している私を励ましたり、勇気づけてくれました。いつもありがとう。これからも、ピアノからもらった様々な経験と学びを生かして、どんどん成長していきたいです。改めてピアノという楽器に出会えてよかったです。
杉本弘子先生と会場の生徒さんたちとが楽しく対話する中、最後に 「しっかりやります」 「ホントかね」、「ホントです」 と言う生徒さんたちの声が会場に響いて、式典の幕を閉じました。
式典の後は第2部 卒業演奏です。
高等科以上、研究科Bまでは独奏で、バッハ作曲、イタリア協奏曲第1楽章、第3楽章。同じくバッハ作曲パルティータ1番前半3曲。ベートーヴェン作曲ソナタ第8番「悲愴」第1楽章と第3楽章と続きました。
毎年行なう卒業式では、前期初等科から研究科Bまでの演奏を聴き、生徒さん同士はもちろん、親御さん、そして指導者にとってもまた一つ経験し、お互いに成長しあうことのできる大きな環境になっている、と今年もまた実感することができました。「来年もまた卒業式で会いましょう」というアナウンスの言葉で終演いたしました。
東海地区ピアノ科委員長 伊藤扶喜子
4月3日(金)練馬文化センター大ホール
関東、北海道・東北地区
すっかり春めいて桜も満開の4月3日(金)、練馬文化センター大ホールにおいて、関東、北海道・東北地区ピアノ科卒業式が開催されました。緊張の中にも笑顔がこぼれる卒業生が、次々と受付をすませて会場に入って行きます。ロビーでは鈴木先生のお写真が皆さんを迎えてくださいます。
オープニングは、印田礼二先生指揮、品川弦楽団の皆さんによる、モーツァルト作曲ディヴェルティメント ニ長調 第1楽章です。軽快で華やかな演奏がホールに響き渡り美しい音が会場を包み込んでいるようでした。
次に、誰もが憧れるオーケストラとのピアノ協奏曲の演奏が始まりました。今回はモーツアルト作曲ピアノ協奏曲 第26番「戴冠式」です。オーケストラと演奏できる代表生は、この日のために何回ものリハーサルや練習を重ねてきました。
オーケストラも、スズキで学ぶ生徒で構成されており、このようにピアノ科の生徒との共演は、スズキ・メソードならではの素晴らしい姿ではないでしょうか。本番は、スズキチルドレンの奏でる美しい演奏でした。
式典は、まず前期初等科から研究科Aまでの卒業生が壇上に上がり、各科代表生が、東誠三会長より卒業証書を授与されました。会場からはお祝いの温かい拍手が贈られました。次に、研究科B(以下研B)卒業生は全員が、東先生より証書が授与されました。長きにわたりピアノを学んできたことに対し、大きな拍手が壇上の研B卒業生を包み込みました。
以下は、東 誠三会長の前期初等科から研B卒業生に向けてのお祝いのお言葉よりの概要です。
皆さんが一生懸命心を込めて作った音というのは、聴いている人の耳を通して、その人の心にきちんと届いていきます。音楽、ピアノを勉強することによって、受け取る力、人の話を聞く力、同時にすごくきちんと発達できていると思います。そして、自分の出した音からも自分の心がちゃんと聞こえてきます。音をよく聴くということは、ピアノが上手に弾けるだけでなく、人の話もよく理解でき、その人の心まで感じ取れるようになれるということを忘れずに、日々の練習を楽しみながらやってみてください。
研Bを卒業なさった皆さんはご自分が弾くだけでなくて、いろんな音楽を聴いた時に 今流行りの SNS、三秒、五秒で終わりの世界ではなくて、一人の人間が一生懸命生き、そしてそれを感じ取ったことを伝えようと思った人が、長い曲を書いて残しています。その人が、何を感じていたのか等、音楽と出会ったからこそ、もっと深く楽しめるようになると思います。 本当にここまで、到達するというのは簡単なことではありません。 もうそれだけでリスペクト致しますが、さらに良い人生を歩まれることを心から望んでおります。
音楽だけでなく、これからの人生に響くお言葉だと思います。
第2部は、各科課題曲の代表演奏です。
演奏代表生は、リハーサルでの東先生のお話をしっかり受け止め、練習を重ねた自信に満ち、そして素敵な衣装に包まれて、それぞれの最高の演奏を、晴れやかに披露しました。会場での惜しみない拍手が、子どもたちのこれからのレッスンの後押しになることと思います。
当日、ご来場いただきましたご来賓の水島隆郎先生(オーストラリアスズキ協会会長)から、ご挨拶をいただきました。この内容は、マンスリースズキ5月号で紹介します。
→マンスリースズキ5月号 水島先生からのメッセージ
最後に、研究科B卒業生代表 岡部圭汰さんの「答辞」をご紹介いたします。(抜粋)
4歳の時、関東卒業式で 前期初等科の証書代表生を体験し、あれから12年後の今日、研究科Bでこの晴れ舞台に立ち、答辞を述べさせていただけますことを、大変嬉しく 光栄に思います。
小学1年生の時には、東先生の公開レッスンを受講しました。姉と一緒に幼い頃からずっと東先生のCDを聴いていたので、お会いできて、とても嬉しかったのを覚えています。
中学生の頃には悩みも多かったですが、諦めず最後まで続けて来られたのは、毎年の卒業演奏会と、教室の発表会のおかげです。皆さんとの再会が嬉しく、お互いの上達を認め合い、次につなげることができる場でした。また、検定曲の録音は毎回、終えた後の高揚感と達成感が とても心地良かったです。
僕は今、高校はサッカーのアスリートコースに通っています。今後は、ピアノで培った集中力や反復力、忍耐力などを活かし、誰からでも応援されるサッカー選手になりたいと思っています。
ピアノとサッカーの両方できるのは、当たり前のことではありません。いつも最高の環境を与えてくれた家族に とても感謝しています。
そして、基礎から長い歳月、一貫した練習方法をご指導くださった教室の先生や、検定曲の録音に講評を書いてくださった審査の先生方、生徒のために様々な行事を開催してくださる先生方、大変お世話になりました。
僕は初志貫徹し、このステージに立つことができ、夢が一つ叶いました。会場の卒業生の皆さんも ぜひ全科終了を目指してがんばってください。
第56回関東、北海道・東北ピアノ科卒業式
実行委員長 細澤美恵子