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東京スカイツリーで、松本市とスズキ・メソードをPR!

 日本の各都道府県、市町村などの団体が各地域の観光をPRできるコーナーを開設している東京スカイツリー。3月16日(金)〜22日(木)の7日間、東京スカイツリー 5階 出口フロア「Beautiful NIPPON」全国観光PRコーナーで、松本市とスズキ・メソードを様々にPRしました。東京スカイツリーそのものの魅力を堪能していただくとともに、松本市とスズキ・メソードの関係をあらためて学べるチャンスとあって、多くの皆様にご来場いただきました!

 今回のイベントでは、松本市の観光案内を配布し、「3ガク都 松本」(岳都、学都、楽都)をアピールし、その中で音楽の都になる礎となったスズキ・メソードのご紹介をしました。戦後すぐ、昭和21年に松本音楽院でスタートし、その後世界中に広まって40万人以上が学び、「どの子も育つ」、音楽を通して心と能力を育てるメソードであることを伝えました。

 東京スカイツリーには日本中、世界中から様々な人が集まっていて、大変興味深い出会いもありました。思ったより地元の方もいらしていて、下町らしい反応の良さで会話が弾むこともしばしば。

 今回の展示では、松本市や音楽に少しでも反応した方々に、それぞれの興味に合わせてアプローチすることを目指しました。松本ゆかりの人や旅行好きには「実は音楽の都でもあるんです」。小さなヴァイオリンを見て「おもちゃ?」と聞かれた方(かなりいました)には「3歳くらいの子が弾く本物です!」。ヴァイオリンなんて難しくてまさか自分には音が出せないと信じてこんでいる方々には、楽器体験をしてもらうと皆さん笑顔になり、子どもが興味があることはなんでもやってみようと思っている親御さんにはメソードを知っていただき、子連れの休日を楽しんでいる人には笑顔の楽器体験を動画撮影していただき、多くの方に松本について、スズキ・メソードについて、歴史や最近の写真、卒業生が各方面で活躍していることなどご紹介しました。

実施期間・会場
・期間  2018年3月16日(金)~3月22日(木)10:00〜18:00
・場所  東京スカイツリー 5階 出口フロア「Beautiful NIPPON」全国観光PRコーナー

概要
松本市で行なわれた第16回世界大会での歓迎イベントの様子(2013年3月27日) 松本市は、風光明媚な山岳がもたらす多くの恩恵を背景に、学びを尊び、音楽・芸術を育むまち(3つのガク都:岳都、学都、楽都)として発展してきました。今回は、松本市の観光情報をPRしながら、「スズキ・メソード」の活動を通じて“楽都松本”の魅力を紹介しました。

 松本市は、スズキ・メソードやOMF(セイジ・オザワ松本フェスティバル)などを通して、世界に音楽のもたらす様々な力を発信する“楽都”です。 その礎となっているスズキ・メソードは、70年以上前に松本で生まれ、世界46の国と地域に広まった幼児からの音楽教育です。

 スズキ・メソードは、創始者の鈴木鎮一(松本市名誉市民)による「どの子も育つ 育て方ひとつ」という母語教育法の理念に基づき、ヴァイオリン・ピアノ・チェロ・フルートによる音楽教育を実践していますが、「人を育てる」という活動は、単なる音楽教育の枠を超え、人間教育として世界中で認められています。

展示内容
松本市のキャラクター「アルプちゃん」松本市の観光情報をPRしながら、松本市発祥のスズキ・メソードの活動をとおして「楽都松本」の魅力と様々な観光情報を発信しました。
①3ガク都のPRポスター掲示
上高地(岳都)、学びの都(学都)、スズキ・メソード(楽都)のポスターを掲示します。
②各種パンフレットの展示・配布
・松本市観光パンフレット
・学都のパンフレット
・松本市の施設でもある鈴木鎮一記念館パンフレット
・スズキ・メソードのパンフレット、チラシ、DVD
・松本市のキャラクター「アルプちゃん」の展示
③スズキ・メソードの活動を紹介する映像の放映
④楽器に触れられるコーナーの設置
松本市を紹介する映像、並びにスズキ・メソードの活動を紹介する資料と写真パネルの設置
 松本城での演奏会の様子が分かる横断幕とのぼり旗なども展示しました。

今回の東京スカイツリーでのプロジェクトを担当された関東地区ヴァイオリン科のお二人の指導者から、コメントをいただきましたので紹介しましょう。

小林庸男先生
・松本城をバックにした生徒たちの演奏写真を円筒状の大きな展示パネルに横断幕に印刷して掲示できたので、通りすがりの方々にも松本市が音楽に深い関係があることを、象徴的にご覧いただくことができました。

・松本市の観光という切り口。「楽都」としてのスズキ・メソードを紹介。切り口上として「松本市で始まったスズキ・メソードを紹介しています。70年の歴史があります。世界で40万人の子どもたちがこのメソードで学んでいます。どうぞご覧になってください。楽器演奏体験もできます・・」と何度も通りすがりの方々に伝えました。

・70年代のご年配の男性が「私の息子は40歳になりますが、かつてスズキでヴァイオリンを習っていました。松本の夏期学校へもたびたび参加しました。このメソードは素晴らしいものだと今も感じています。実践から生まれたものだから確かです」とお話しくださいました。うれしい思いをしました。

・別の同じ70代と思われる年配のご婦人は「最近、スズキの話題を耳にしていなかったが、今も活動されていて、うれしく感じた。がんばってください」と励ましてくださいました。
・50代のご婦人。都内在住。「長野の小諸市で子どものころヴァイオリンをスズキで習っていました。とても懐かしい」とのことで、私が知っているその頃の先生のお名前を挙げたところ、「そうです、そうです」と懐かしがってくださった。

・長野県から東京スカイツリーへ遊びに来た方は、それぞれ皆さん、声をかけてくださった。長野県のつながりということで共感くださったようです。上田市から来ていた方とは、NHK大河ドラマで放送された「真田丸」の話などからテーマ曲演奏の三浦文彰さんの話を伝え、「スズキ・メソード出身の演奏家ですよ」と伝えました。

・親子連れに対しては、となりのトトロより「さんぽ」のメロディーを分数ヴァイオリンで奏でると、皆、共感してくれました。「作曲家の久石譲さんはスズキで学んでいました」と話すと「ほ〜」と関心を持たれました。機関誌の「先輩、こんにちは」の記事でいろいろな方々を紹介できて良かったと思います。

野口美緒先生
・子どもが楽しそうにヴァイオリンを弾いている姿を親御さんたちは、写真、動画で撮影されていました。「松本城の写真をバックに撮影をいかがですか」と奥へお誘いもし、展示パネルや写真に目をやってくださったり、ご質問を受けたり、スズキ・メソードのお話もできました。

・「教えてもらって弾くと綺麗な音が出せるものなのですね」「自分に音が出せるとは思っていなかった」など、「大人のスズキ」に興味を持った方々もおられました。
・スカイツリー近辺にお住まいの来場者も多く、お話好きでスズキ・メソードのことも熱心に聞いてくださいました。

・「全然知りませんでした」と、興味を持って説明を聞いてくださった若い方々も。そのうちの一人は修学旅行の引率の先生でした。

・「松本」に関心を示したり、「スズキ」について聞いたことがある、から会話がはずんだ方々も。

・あるシニア男性が別の日に再度いらして「やはり子どものうちはスズキが一番だと思う。(配布された鈴木記念館のパンフレットが)鈴木先生の経歴や理念が詳しかったのでもう3部欲しい」とおっしゃり、3セット差し上げました。

・外国からのお客様も多く、シンガポールやニュージーランドの親子(スズキの特徴を質問)、香港のヴァイオリンの先生(スズキに興味あり)、日本人とのハーフの親子2組(ヴァイオリン体験)、日本在住ガイドさん(松本訪問歴あり)に質問され説明、日本に住んで18年のフィリピン人女性と連れのお二人が「知らなかった」と熱心に説明を聞きVTRの「白樺」などをずっと観てしきりに感動されていました。

・卒業生に興味を示してくださった方も多数いらっしゃって、様々な職業で活躍されていることもお話しました。久石譲さん、葉加瀬太郎さん、大谷康子さんなどが知名度が高く、教育テレビで江藤俊哉さんが出演していたおけいこ番組「バイオリンのおけいこ」を覚えている方も複数いました。

・うつむき加減に通り過ぎた後でふとDVDと「松本市」の表示を見て足を止め、スズキ・メソード説明パネルに目を落としてじーっと読み始めた学生さんらしき女性。声をかけてみると、説明をフルコース、興味を持って聞いてくれて、「今朝、三重を出て一人旅しています。今日一日硬くなって歩いていましたが、ここで足を止めてお話ができて本当によかったです。スズキ・メソード、覚えておきます!ありがとうございました」と言われ、あたたかい気持ちになりました。

・地元ジュニアオーケストラのファンでコンサートに通っているという女性は、一度は通り過ぎたのに戻っていらして「ここが何のイベントかどうしても気になって」(笑)。その後、説明にも「知らなかったです!」と目を輝かせ、楽器体験もされて「まさか自分にも音が出せるなんて。教えていただくといい音が出るものなのですね!」。そして資料を手に取り「とっても楽しい時間をありがとうございました。」と笑顔でのど飴をくださいました。

 そのほかにも、子どもの頃スズキで習っていた女性(お子さん連れ)、楽器体験に2回来た男子二人組、地元の広報誌など書いている方、近所のリピーターの皆様、様々なご家族やカップルなどなど、多くの「一期一会」がありました。

 貴重な機会をいただき、ありがとうございました。多くの方に松本市とスズキ・メソードの絆と魅力を知っていただき、今後のさらなる出会いに結びついていくことを願っております。