チェロ科特別講師陣 

 4月1日からの新年度開始に合わせて、チェロ科の新しい特別講師陣をご紹介します。スズキ・メソード出身、もしくはスズキ・メソードと密接な関係のある皆様ばかりです。様々な場面で会員の皆様との触れ合いが予定されています。
 

倉田澄子先生 Sumiko Kurata < Cellist > 

 
 チェロを堤清氏(剛氏父上)より手ほどきを受け、齋藤秀雄氏に師事。桐朋女子高等学校音楽科在学中、日本音楽コンクールに入賞。同大学在学中フランス政府給費生として渡仏。P.トルトゥリエに師事。パリ国立高等音楽院のチェロ科と室内学科を首席で卒業。
 帰国後はリサイタルやN響、都響、読響、日フィル他と共演、テレビ、ラジオ出演を活発に行なう傍ら、独・エッセン音楽大学のマスタークラスに籍を置き、フランス人の「クアチュオール・エリゼアン」のチェリストとして、ヨーロッパ各地への演奏旅行を重ねる。日中国交回復十周年記念に中国より招待され、2年間にわたり瀋陽音楽学院における教授活動の他、各地で日本人の演奏家として初めて中国のオーケストラとドヴォルザーク、シューマンなどを共演。この後、国内で、サイトウキネン・オーケストラのメンバーとして出演の他、リサイタル、室内楽、伯母の長岡輝子「宮沢賢治の世界」の共演など、演奏活動を続け、ロシア・サンクトペテルブルグで行なわれた音楽祭やフランスのマスタークラスの講師に招かれる。
 桐朋学園「第7回・生江賞」受賞。現在、桐朋学園大学名誉教授・特命教授として、毎年行なわれるマスタークラスの講師や、内外のコンクールの審査員を務めるなど後進の指導に力を注ぎ、レッスンビデオも多数。ドキュメンタリー映画「イーハトーブ幻想曲」に出演。演奏の他、ナレーターも務める(NHK)。CD:「フォーレ/チェロソナタ」「夢のあとに/倉田澄子チェロ愛奏曲集」「フランスへの想い」(以上すべてfontec)
 

 菊地知也先生 Tomoya Kikuchi < Cellist>

 
 東京藝術大学附属音楽高等学校を経て東京藝術大学卒業。第6、8回霧島国際音楽祭にて奨励賞受賞。東京藝術大学にて安宅賞受賞。第60回日本音楽コンクール第1位、併せて増沢賞、特別賞受賞。第4回日本室内楽コンクール第1位、併せて東京都知事賞受賞。第1回全日本ビバホール・チェロコンクール第1位。霧島国際音楽祭などの多くの音楽祭に参加している。また、紀尾井ホール室内管弦楽団、アンサンブル・ノマド、アクロス弦楽合奏団、カルテット・プラチナム、バロック21、アンサンブル・ロココのメンバーとしての室内楽活動やソリストとしても活躍。
 桐朋学園大学、桐朋学園芸術短期大学非常勤講師として後進の指導にもあたっている。現在、日本フィルハーモニー交響楽団ソロ・チェリスト。一般財団法人日本チェロ協会理事。
 
 
 
 
 
 
 

 山本裕康先生 Hiroyasu Yamamoto < Cellist >

 
 10歳の頃よりスズキ・メソード名古屋支部の中島顕氏の元でチェロを始める。桐朋学園大学卒。同大学にて井上頼豊、秋津智承、山崎伸子の各氏、同大学室内楽研究科ではピュイグ・ロジェ氏に師事。在学中、1987年第56回日本音楽コンクール第1位、第1回日本室内楽コンクール第1位など数々の受賞歴を持つ。キジアーナ音楽院などでR.ブレンゴラー氏の元で室内楽、2重奏ソナタの研鑽を積む。
 1990年東京都交響楽団首席奏者に就任。1994年退職後、広島交響楽団の客演ソロ奏者、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者を歴任。
 サイトウ・キネ ン・オーケストラ、宮崎国際音楽祭に毎年参加。現在、京都市交響楽団特別首席奏者、 セントラル愛知交響楽団客演首席奏者、また東京音楽大学専任講師、スズキ・メソード特別講師。