鈴木鎮一先生の教えをスター先生がふんだんに動画として記録。
大変貴重な映像集が公開されました。
アメリカにスズキを広めた立役者、ウイリアム・スター先生。2020年12月に亡くなられましたが、スター先生の1968年7月から1年2ヵ月にわたる日本滞在中に録画された鈴木鎮一先生へのインタビューや各種レッスン動画が、国際スズキ協会(ISA)のサイトで5月から公開されました。大変貴重な映像集です。
スター先生は、滞在中に「スズキを記録する」ことの重要性を、とても強く感じていました。ちょうど、この年に発足した幼児開発協会の井深 大さん(ソニー創業者の一人)から才能教育研究会に寄付された最新のビデオカメラを、誰も使っていないことを知り、借用。鈴木先生のレッスンを撮り続けたのです。この時の動画は、DVDになり、指導者向けの講演で、たびたび使われている貴重な資料でした。それが、今回、ISAのサイトで公開されるにいたったことは、とても大きな前進と言えます。
マンスリースズキ編集部は、かつてスター先生の米国コロラド州ボウルダーのご自宅を取材で訪ねた際に、「鈴木鎮一先生からは、撮影協力の代わりに、研究生の合奏の指揮とカルテットのコーチをお願いされました」、「この動画をなんとかみなさんに見てもらいたい」とスター先生がおっしゃっていたのをよく覚えています。それだけに、今回、このようにインターネットで誰もが見られるようになったことは、素晴らしい進化です。鈴木鎮一先生の教えを次世代に引き継ぐ重要な動画であり、宝物がそこかしこに記録されています。画質や音声の収録状況は、今の4K高画質時代からは隔世の感がありますが、内容は伝わります。ぜひ、ご覧ください。
→ISA(国際スズキ協会)のサイト