甲信地区チェロ科指導者の北沢加奈子先生と、クラスの生徒さん、その親御さんとの温かな交流を綴られたお便りが、北沢先生の松本支部公式サイトとチェロ科公式サイトにそれぞれ掲載されました。とてもいい内容で、マンスリースズキにも転載することの許可を得ましたので、こちらでも紹介します。
→松本支部の記事
→チェロ科の記事
~第73回夏期学校「午後のコンサート」に出演して~
鈴木先生は、「お稽古をしなくてもよい日があります。それは朝から晩まで何も食べない日」とおっしゃっていました。一見恐ろしいように思えますが、日常の中にレッスンを取り入れるということなので、集中力の持続時間を考えて、一日2回、朝と夕方、お稽古をしました。今でもそれが習慣づいて、必ず一日2回、自発的に練習しています。が、お稽古も「楽しく」なければ、そして「努力して苦労した先に何かいいこと」がなければ、なかなか身が入りません。「苦労した先のよいこと」は、グループレッスンであったり、発表会であったり、北沢先生がいろいろと考えてくださるので、それに乗ってがんばりました。日々の練習は究極「この曲を仕上げて次の曲に進む」ためにがんばる場合が多いのですが、彼の場合はそれがモチベーションにならず、練習の大半は復習をやっていました。曲が進むにつれて難しかった曲が簡単に弾けるようになるのがとても楽しいようでしたし、それが次の難曲をこなす原動力になっているようでした。
普通なら、ハイドンのコンチェルトを弾くころには親の手を離れるのですが、彼の場合は「曲を仕上げる」ために小さい子と同じように親の手助けが欠かせません。ほかの子が3回でできることを100回は練習しないと弾けるようにならないので、その努力を暁健はずっと重ねてきました。また、「言ったこともできたことも、3秒で忘れて元に戻る」我が子にイラつきながらも、毎日毎日練習させる忍耐が私には求められました。レッスンで教えていただいたことをどう家で身につけていくか、根気と工夫が必要でした。
今回の場合、「曲の出だしを立派な音で弾くこと」が最後に先生のおっしゃったことでしたので、「深い音」を出すために、今まで先生が教えてくださった「駒のそばで」「駒と並行」「丸い音」「立派なビブラート」「音程正しく」を実現するべく、作戦をたてました。小さなころは、駒のそばを弾くために箸をたてて箸にぶつからないように弾かせてみたり、私が適当なところに立って自然に手が後ろに行かないようにさせたり、弓の先を重くしてみたり・・・。言われたことが自然に守れるようにいろいろ試していました。曲が難しくなると(上級生はこれを一人でやっているのでしょうが)、部分的にCDを聴いてその部分を弾かせたり、北沢先生のレッスンを録音して一人で練習できるようにするなど、彼の耳を信じて手助けを続けました。
普通なら、ハイドンのコンチェルトを弾くころには親の手を離れるのですが、彼の場合は「曲を仕上げる」ために小さい子と同じように親の手助けが欠かせません。ほかの子が3回でできることを100回は練習しないと弾けるようにならないので、その努力を暁健はずっと重ねてきました。また、「言ったこともできたことも、3秒で忘れて元に戻る」我が子にイラつきながらも、毎日毎日練習させる忍耐が私には求められました。レッスンで教えていただいたことをどう家で身につけていくか、根気と工夫が必要でした。
今回の場合、「曲の出だしを立派な音で弾くこと」が最後に先生のおっしゃったことでしたので、「深い音」を出すために、今まで先生が教えてくださった「駒のそばで」「駒と並行」「丸い音」「立派なビブラート」「音程正しく」を実現するべく、作戦をたてました。小さなころは、駒のそばを弾くために箸をたてて箸にぶつからないように弾かせてみたり、私が適当なところに立って自然に手が後ろに行かないようにさせたり、弓の先を重くしてみたり・・・。言われたことが自然に守れるようにいろいろ試していました。曲が難しくなると(上級生はこれを一人でやっているのでしょうが)、部分的にCDを聴いてその部分を弾かせたり、北沢先生のレッスンを録音して一人で練習できるようにするなど、彼の耳を信じて手助けを続けました。
どの子も育つ 先生次第。
どの子も育つ 私次第。」
とおっしゃっていました。どれが欠けてもいけないと。
親にとって、これ以上プレッシャーなことはありません。しかし上の子(ヴァイオリン)を苦労して育てる中で、自分なりに考えて、一言付け加えました。
「どの子もその子なりに育つ 親次第。」
すると心が大分軽くなり、少しの上達も喜べるようになりました。
どの子も育つ 私次第。」
とおっしゃっていました。どれが欠けてもいけないと。
親にとって、これ以上プレッシャーなことはありません。しかし上の子(ヴァイオリン)を苦労して育てる中で、自分なりに考えて、一言付け加えました。
「どの子もその子なりに育つ 親次第。」
すると心が大分軽くなり、少しの上達も喜べるようになりました。
演奏後、多くの方々から温かいお言葉をかけていただきました。北沢先生の御恩に少しでも報いることができたことを実感できてホッとしました。これからもこの経験を糧に、暁健は人生の大切な柱としてチェロを続けていくと思います。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます
北沢クラス・外山 由美子(暁健 母)