初歩指導とスズキの原理原則についての報告
初歩指導とスズキの原理原則担当 松井やすよ先生と石川洋子先生からの報告です。
初歩指導とスズキのプリンシパル(原理原則)は、 世界的な研究課題として、6つのテーマを取り上げ、各大陸ごとに司会、 発表者を決めてグループ討議をしました。6つの中身です。
・初歩からのトナリゼーション
・楽器レッスンを始める前の0歳からの教育
・1巻終了までに身につけておくべきこと
・聴いて育つこと
・初歩指導で一番大切にしていること
・指導者・生徒・保護者のトライアングル
その中でも日本が担当した『初歩からのトナリゼーション』と『楽器レッスンの始まる前の0歳からの教育』については、鈴木先生の教えの根幹であることに焦点をあて、 より深く掘り下げた提案と準備をいたしました。
スズキ・ メソードは、お腹に宿り、生まれたその日からの教育環境として何が 番大切なのか? その環境を整えるためにはどんなことに注意し、心掛けるのか?
音楽を聴く環境が生活の中にあること、その音楽も本物であり、巨匠と言われる大家の演奏を聴くことで、 その音への一音への集中が、 探究心を肥やし、「人となり」を作っていけるようになります。
それがトナリゼーションの根本となること、そして、創始者鈴木鎮一は楽器レッスン前の0歳からの教育が最も重要であると、1960年代に冊子に書き、研究実践を呼びかけています。
私たち大人が、指導者が、子どもの無限の可能性を信じて、より良い環境を作ることで、世界中の子どもが幸せに、平和に暮らせる夢が実現されるであろうと、このセッションでは総括されました。
まさに、「世界の夜明けは子どもから」であります。
鈴木鎮一先生の理念を再認識する会議となったことと思います。