泉 優志さんが第1位受賞。10月からのドイツ留学に拍車をかけました!

 
 ビバホールチェロコンクールは『MUSIC FARM』の理念のもと、音楽文化の創造と発展、向上をめざし、多くの未知の才能ある若い演奏家たちが集うコンクールです。広く世界に開かれたコンクールとなることを目指し、将来性豊かな芸術を持ったチェロ奏者を発掘、育成することを目的とし、兵庫県養父市で開催されています。
 

 1994年の第1回以来、多くのチェリストたちの勇姿がありました。その中でも、スズキのチェロ科出身の多くの皆様が、上位入賞されています。ちょっと名前をあげてみましょう。菊地知也、酒井淳、遠藤真理、長瀬夏嵐、宮田大、加藤文枝、佐古健一、牟田口遥香、黒川実咲、佐山祐樹、安保有乃の皆さんです。その目的通り、その後の活躍は目覚ましいものがあります。

 この7月6日(木)〜9日(日)に養父市立ビバホールで開催された第15回ビバホールチェロコンクールでは、中島顕先生クラス出身の泉優志さんが第1位、ならびに2021年に兵庫県豊岡市に開学した芸術文化観光専門職大学長賞を副賞として授与されました。泉さんは、6歳の時に自らご両親に「チェロをやりたい!」と頼み、中島顕先生の教室に通いました。第89回日本音楽コンクールで第3位受賞。東京藝術大学を卒業し、この10月からはドイツ・ザール音楽大学に留学し、さらなる飛躍をめざすことになります。

 2次予選では、デュティユーの「ザッハーの名による3つのストローフェ」を力演。本選ではドヴォルザークのチェロ協奏曲で圧倒的な演奏を披露され、第1位に輝きました。
 

 泉さんの喜びのメッセージです。
 「ビバホールチェロコンクール」という若手登竜門のコンクールで賞をいただけて、とても光栄です。1位という結果ももちろんですが、そこまでにかけてきた音楽へのこだわりや、新たな発見を評価されたことが一番嬉しいです。
 たくさん準備をしてきたので不安はなく、本番は自分の音楽に没頭することができました。湧き上がる何かに身を任せながら音楽を楽しんでいたのを覚えています。
 今年の10月からはドイツのザール音楽大学でグスタフ・リヴィニウスの元で勉強します。ヨーロッパの音楽を肌で感じながら、音楽の素晴らしさを皆様に共有できるよう、精進していきたいと思います。