3人のママさん奏者たち〜ヴォルーナトリオが、
子どもたちに生演奏をプレゼント!
とても素敵な反応をいただいています!

 
 宮下朱里先生(甲信地区ヴァイオリン科指導者)、塚尾桃子先生(チェロ科指導者)と宮下先生の中学時代の同級生、小林亜矢さんによるヴォルーナトリオが、長野県内の保育園・幼稚園などへの「出張コンサート」で大活躍されています。いずれもママさんで幼児教育のスペシャリスト。「出張コンサート」のプログラムは、研究に研究を重ねた内容で、訪問先の保育園や幼稚園の子どもたちに、生の音楽を伝える、感じてもらえる貴重な機会を実践されています。
 
 そうした様子を地元新聞社やテレビ局などメディアもたくさん取材されています。その中から、週刊長野新聞社が2月17日付1面トップに掲載された記事を、まずはご覧いただきましょう。
 

株式会社週刊長野新聞社提供


 さらに、2月27日に長野朝日放送“ABNステーション”で特集として取材され、3月7日に同番組で紹介された「出張コンサート」の様子が、3月8日に早速、YouTubeにアップされました。以下からご覧いただけます。楽しいですよ!
 →長野朝日放送動画
 続いて、NBS長野放送での取材も3月11日に、YouTubeにアップされました。以下からご覧いただけます。こちらも楽しいですよ!
 →NBS長野放送動画


 
 そこで、この活動を続けていらっしゃるヴォルーナトリオの皆さんにメッセージをお寄せいただきました。それぞれの思いを語っていただいております。
 

研究を重ねたプログラムで、子どもたちの心に響く音楽を。

宮下朱里(ヴァイオリン・甲信地区ヴァイオリン科指導者)

 

 中学同級生のピアニスト小林亜矢さんと、2012年に結成したデュオWoluna(ヴォルーナ)。これまでホテルでのロビーコンサートや地区の行事、デイサービス、企業のパーティー、お寺でのコンサート、津波ヴァイオリンを使用した県のイベントなど様々シーンで年間20件ほどコンサートを開催してきた依頼演奏と、

犬種もたまたま同じでびっくり!

自主企画のファミリーコンサート『プレママ•キッズファミリーと楽しむWolunaコンサート』の二つを軸に活動してきました。ちなみにWolunaとは、私の愛犬「ヴォルフィー(モーツァルトからいただきました)」と小林さんの愛犬「ルナ」の名前から「ヴォルーナ」と命名されたものです。

コロナ前のWolunaコンサート

 ファミリーコンサートでは、『お子さまのコンサートデビューに✨』と謳い、チェロ•フルート•クラリネット•トランペットの友人の賛助出演の応援をもらいながら、毎年ホール定員いっぱいの300名の親子にご来場いただいてきました。

 ところが、2020年コロナ禍に入ったことをきっかけにコンサートはストップ。依頼演奏もガクンと数が減り、ここ数年は歯痒い思いをしてきました。
 
 国際スズキ・メソード音楽院時代に一緒だったチェロ科指導者の塚尾桃子先生とは、依頼演奏やファミリーコンサートで共演することも多く、かねてより松本支部で行なっている“松本市情操教育プロジェクト”を「長野でもできたらいいね!」と夢を膨らませていました。
 

右から宮下先生、塚尾先生、小林さん

 今年度、息子が未満児で幼稚園に入園し、平日昼間に時間ができたこと、また園の行事などがコロナ前の水準に戻っていることを実感し、3人で『今だ!!』と決意。 “松本市情操教育プロジェクト”をお手本に、Wolunaのファミリーコンサートを幼稚園•保育園•こども園への出張コンサートと形を変え、復活させることにしました。

 チラシを作り、100ほどある長野市内の園へ一件ずつ手配りをし、2024年年明けから出張コンサートをスタート。今日までに10園にてコンサートを開催してきました。3月、そして新年度もすでにご依頼をいただいています。
 
 コンサートの内容は、オリジナルの紙芝居✖️クラシックの『おはなしとたのしむクラシック~森のどうぶつたちのおはなし』と『いっしょに歌おう』の二本立てで、季節の童謡やそれぞれの園から園児さんたちが日頃歌っている歌のリクエストにも応えます。楽器紹介ではチェロの床からの振動を感じてもらったり各楽器のクイズを出したり••。
 

写真をクリックすると動画をご覧いただけます

 思わず『はやっ!』と声が出てしまうハンガリー舞曲第5番/ブラームスや、手拍子のしやすいトルコ行進曲/モーツァルトが人気のようです。子どもたちの素直な反応と、キラッキラの眼に見つめられての40分は本当にあっという間で、帰りには私たちの方が元気をもらっています。

 園の先生方は『子どもたちがこんなに集中して聴けるなんて••!』と驚きと感動の反応✨ お邪魔した園にはぜひリピーターになっていただき、子どもたちに音楽の楽しさ•楽器の響きを継続して伝えていけたらいいなと思っています。
 

取材後に、放送局のスタッフの皆さんと記念撮影

 今回この出張コンサートを新聞社2社(週刊長野新聞社、信濃毎日新聞社)、テレビ局2社(長野放送、長野朝日放送)に取り上げていただきました。大変大きな反響に驚き、コロナが明けての需要の高まりを実感しています。

 今後も世の中の動きに合わせ、形を試行錯誤しながら、活動を継続していければと思います。
 
 


 

研究を重ねたプログラムで、子どもたちの心に響く音楽を。

塚尾桃子(チェロ・甲信地区チェロ科指導者)

 

子育てをしつつ、演奏に教育活動。共通点が多い

 ちょうどコロナ禍に、私が松本市→長野市に引っ越し、コロナ禍中で制限がありましたがピアノトリオコンサートを行ないました。そのことをきっかけに合わせなどで会う機会が増え、 “松本市情操教育プロジェクト”のようなことを「長野市でもやりたい!」とずーっと思っていたことをお二人に相談し、「ぜひやろう!」とコロナが明けたこのタイミングでのスタートになりました。

 情操教育の活動を記録したDVDを本部事務局からお借りして、みんなで研究したり、紙芝居の絵(ヴォルーナコンサートで使っていたもの)を改良したり、この3人だからこそできる演奏形態になっていると思います。
 

手作りの紙芝居と生演奏に園児が集中します

 園の先生たちからも、「感動して涙が出ました」「未満児さんもちゃんと聴いている姿にびっくりしました」などなど大好評いただき、園から園へ口コミで広がっていて大変嬉しいです。

 実際に、楽器に興味を持ってくれていた子が教室に見学に来て、チェロを始められた子もいます。スズキ・メソードを知ってもらうキッカケになったり、会員拡大に少しでもつながれば良いなと思います。
 
 そして生の音楽でしか感じられない、音、振動、呼吸、空気、、子どもたちの心に響いてくれていたら嬉しいです。


 

生の音楽を間近で、五感で感じてもらいたい。

小林亜矢(ピアノ)

 

大河ドラマ「真田丸」のテーマもしばしば演奏

 長野市内で音楽教室を運営しています小林亜矢です。ヴァイオリンの宮下さんとは中学校の時の同級生で、中学卒業後は別々の道へと進学しましたが、大学卒業後に2人とも地元長野へ戻り、宮下さんからSNSを通じて共演のお誘いをもらったところから、〝ヴァイオリンピアノデュオ・ヴォルーナ〟としての活動を始めました。

 そして今年の1月より、息子のチェロの先生でもあるチェリストの塚尾さんとともに、ピアノトリオで「園への出張コンサート」を企画し、スタート。実際にやってみての感触は、ホールへ足を運ぶコンサートとはちがって、毎日生活している環境で音楽に触れてもらえるため、より自然体で楽しんでもらえているように感じます。
 
 また、ホールでのコンサートへ行かれるお客様は音楽が好きだったり、興味がある皆様が多いと思いますが、園内コンサートの場合は音楽が好きな子もいればそうでない子(はじめて出逢う子)もいるので、その反応もさまざま。自然と手拍子をし出す子、目をまんまるくして口をポカーンと開けっぱなしの子や、大きな音に驚いて耳を塞ぐ子、音楽に合わせてノリノリでダンスを踊り出す子など…。子どもたちはこちらの予想を超えた、何通りもの反応を見せてくれます。
 

この画像をクリックすると動画にリンクします

 そういう子どもたちの素直な反応を、目の前でその瞬間に見ることができるのも距離が近いコンサートならではで、私たちもとても嬉しく感じる時間です。また、それぞれの園のカラーや雰囲気に合わせたコンサートができることもこのコンサートの醍醐味であると感じています。

 音楽は心の栄養です。
 生の音楽を間近で五感で感じてもらい、子どもたちのこれからの人生が豊かなものになってくれたらという願いをこめて。たくさんの子どもたちに音楽の楽しさを伝えられるコンサートにしていきたいと思います。