東海地区主催で、竹澤恭子先生ヴァイオリン・リサイタルと
プレイインコンサートを開催

 
 10月9日(日)、名古屋市しらかわホールにおいて東海地区主催の催しが以下のように行なわれました。東海地区ヴァイオリン科指導者の加藤寿子先生から、この日の様子をお知らせいただきました。
 
第1部 竹澤恭子先生ヴァイオリン・リサイタル 
ピアノ:臼井文代先生
・ヴェラチーニ:ソナタ ホ短調
・サラサーテ :カルメン幻想曲
 
第2部 プレイインコンサート

ピアノ:臼井文代先生
・グループ①(1、2巻より6曲) 生徒約50名
  ワルツ(ブラームス)
  狩人の合唱ウェーバー
  メヌエット第2番バッハ
  アレグロ鈴木鎮一
  こぎつね外国民謡
  キラキラ星変奏曲鈴木鎮一
・グループ②(3、4巻より4曲) 生徒約20名
  カントリーダンス(ウェーバー)
  協奏曲イ短調第1楽章(ヴィヴァルディ)
  協奏曲5番第1楽章(ザイツ)
  ユーモレスク(ドヴォルザーク)
・グループ③(5~7巻より3曲) 生徒約30名
  協奏曲イ短調第1楽章(バッハ)
  アレグロ(フィオッコ)
  2つのヴァイオリンのための協奏曲第1楽章(バッハ)
 
 まず竹澤先生のご承諾がいただけるか、1年前を切っているのにホールに空きがあるか、本番の頃に感染状況が拡大していないか、先生の演奏とご指導を両方実現するにはどのような形にしたらよいか、参加希望者をどのように募り、人数超過の場合は制限をどのように行なえばよいのか…。
 
 実行委員会では、次々に現れる関所を何とか乗り越えつつも、終演後お二人の先生の背中をお見送りするまで、緊張感はベールのようにまとわりついていました。
 
 竹澤先生には、リサイタルでは指導曲集から何かをとお願いしていましたが、指導者から要望の多かった8巻のヴェラチーニの「ソナタ」を選んでくださいました。そこに「カルメン幻想曲」を加えてくださり、2曲のみとは言え、非常に重みのある楽しみいっぱいのプログラムとなりました。
 
 リサイタルは会場を気迫と芳醇な響きに満たし、何よりもオンラインではなく、空気の振動が心を揺さぶる圧巻の演奏でした。
 
 第2部では、ホール側から感染対策のためステージ上は50名までと決められていたので、レッスン参加生徒を最大に増やすため50名以内のグループを進度別に3つ設定し、30分間のグループレッスンのあと、10分間で入れ替わるスケジュールにしました。 非常に豊かな響きを醸す格式高いホールですが、特例として生徒は客席とステージを直接行き来する許可をホールからいただき、スムーズな進行が叶いました。

 竹澤先生の音がまだ隅々に残っているかのような中、生徒たちはとても真剣に集中し、先生の要求を受け止め、即座に変わる姿を見せていました。
 
 スズキ・メソードの目指すところを皆で共有でき、また生徒、保護者、指導者それぞれが課題を受け取りみずからに問う機会になったことと思います。
 
 前例のない形式で手さぐり続きでしたが、コロナ禍にあっても地区全体で力を寄せ合い、スズキ・メソードとして妥協のない姿の実現を目指した催しとなりました。


参加した生徒さんと保護者からの感想です。
 
・ママとパパの前で弾くのは恥ずかしかったけど、がんばって弾けました。みんなと楽しく弾けたし、自分もうまく弾けて良かったです。楽しかったです。(5歳・女)
 
・竹澤先生の演奏を生で聴くこと、そして一緒に演奏することができたことは本人のみならず私たちにも貴重な経験となりました。家で「こぎつね」の練習をする時、先生に「こぎつねっぽく、こんな風に(跳ねるような感じで)弾いてねって言われたよ」などと、指導していただいた内容を語ったりすることもあります。今後も話題に上げて心に残るようにしていきたいと思います。(保護者)
 
・私の席からは、子どもが弾いている姿はまったく見えなかったのですが、後で本人の感想を聞いてみると、楽しく参加できたようで良かったです。弾ける曲も少なく、待つ時間も長かったと思いますが、待つことも演奏することもがんばることができたようです。(保護者)
 

・このたびは、世界的に活躍されているヴァイオリニストの竹澤恭子先生の演奏を聴けるだけでなく、直接ご指導をいただける貴重な機会を設けていただき、ありがとうございました。竹澤先生の演奏には、技術はもちろん表現力にも終始圧倒され、大変感動いたしました。プレイインコンサートでは、他のクラスの生徒さんと一緒に合奏したり、他のグループの生徒さんたちの演奏を聴け、娘も刺激を受け、楽しかったと話してくれました。竹澤先生に教わったことを思い浮かべながら、日々のお稽古に取り組んで行きたいです。 (保護者)

・大きなホールで演奏できて楽しかったです。竹澤先生の綺麗な音色が聴けて良かったです。(9歳・男
 
・生で竹澤先生の演奏を聴いて、暑い夏にアイスを食べるようなスカッとした気持ちになりました。プレイインでは、プロの人と合奏すると音の違いがよくわかり勉強になりました。ありがとうございました。(11歳・男)

・やはり生演奏は格別です。弾き始めから涙がでました。心に沁みました。素敵でかっこいい!それに尽きます。場面ごとに一つひとつ確認しながら丁寧に弾かれている姿も印象的でした。ありがとうございました。また、竹澤先生からご指導いただく機会を得られて息子は幸せ者です。息子本人の常日頃の練習とは違い、前日だけでしたが真剣に向き合ってヴァイオリンを弾いている姿を見て、参加させていただいた意味が大いにあったと思いました。本当に感謝しています。(保護者)
 
・ストラディヴァリウスの素敵な音を聴き、改めて音にこだわることの大切さに気づきました。(14歳・女)
 
・娘二人と参加をしました。私も娘たちも、竹澤先生の迫力ある演奏に感動し、聴き入っていました。プレイインコンサートでは、参加した子どもたちが、先生の音と言葉に一生懸命に耳を傾けており、先生の音に感化され、素晴らしい演奏へと変化していきました。このような素晴らしい機会を与えていただき、感謝をしています。(保護者)