ジャマイカの子どもたちへ「より良い環境づくり」を!
楽器の支援を通して広がるスズキ・メソード
関東地区チェロ科指導者 寺田義彦
マンスリースズキ2017年1月号で、かつてグランドコンサートにて募って集めた21本のヴァイオリンと弓のジャマイカ贈呈をご報告しました。→マンスリースズキ2017年1月号
このウェブマガジン公開後にご覧になった旧会員と現会員から2本の分数チェロセットの追加寄付を受け、それらも駐日ジャマイカ大使館にお渡しできましたので、ここに「続報」としてお知らせさせていただきます。
2017年11月、送り先であるジャマイカのユースオーケストラ National Youth Orchestra of Jamaica(NYOJ)に修理を終えた楽器23本すべてが届き、楽団員に無事渡されたとのご報告と感謝状を駐日ジャマイカ大使Mr. Ricardo Allicock様より、2018年4月4日のグランドコンサート開催前日に頂戴しました。
Allicock大使の感謝状には「NYOJは2017年12月23日(天皇誕生日)に駐日ジャマイカ大使館主催の特別イベントを開催、Talent Research Education Institute (TREI 才能教育研究会)からの寄付楽器を使った楽団員のクラシック楽曲の練習と演奏を公開」とのご報告があり、「TERIのご好意から頂戴しました寄付楽器は、NYOJによって、ジャマイカの恵まれない子どもたちの生活をクラシック音楽を通して大いに変える援助となりました」と記されております。
そして「近い将来、TERIとNYOJが相互訪問による特別交換音楽会開催を楽しみにしております。我々はその実現に努力を続け、若いジャマイカの音楽家たちが必要とするTERIの気遣いと優しいご援助に心より感謝します」と締められております。
一緒にいただきましたNYOJの理事長Ms. Karen Prenticeの感謝状には、寄付楽器のお礼と合わせて現在の状況のご報告も含まれております。
「これらの寄付楽器は現在、ジャマイカの首都キングストンの繁華街にある新しいクラシック音楽訓練センターで使用されています。私たちは11月、この不安定な地域の住民に向けて、非常に強く積極的な対応を講じるためにこのセンターを開設しました。現在、ここで35名の落ちこぼれる恐れがある若者たちが放課後にクラシック音楽を学習しており、貴会からの寄付がなければこれを行なうことはできませんでした」
「過去9年間の我々の調査によって、NYOJの団員全員が我々のプログラムにより、より高いレベルの規律と社会的スキルを持ち、そして積極的な良い手本となる人物に成長することを検証しました」
「ジャマイカの青少年オーケストラ育成という私たちの使命において、楽器のご寄付は、クラシック音楽を困難な地域社会の子どもたちに力を与える道具として活用するために大いに役立ちます」
「私たちの希望は、オーケストラのレッスンを通して、団員は生活のすべての面で卓越した目標を作り、達成するために必要な規律、思いやり、献身、およびその他の中核的価値を彼らから導き出すことです」
まさしくスズキ・メソードの理念と目標「音楽による人作り」の実践です。今後この交流によって、ジャマイカにもスズキ・メソードが理解され、広がることを感じます。皆様のご協力にあらためまして感謝申し上げます。