ジョン・ケンドール先生のオリジナル冊子と関連資料 を
国際スズキ協会(ISA)が、オンラインアーカイブにて公開中。

 

オリジナル版

 ISAのオンラインアーカイブに掲載されているのは、ジョン・ケンドール著『Talent Education and Suzuki: What Every American Teacher Should Know About Shinichi Suzuki』のオリジナル表紙と「序文」です。 タイトルページには、このパンフレットが出版された1966年の鈴木先生の署名入りの引用文が掲載されています。裏表紙には、1964年に初めてアメリカを訪れた「第1回テン・チルドレンツアー」の写真が掲載され、また、ケンドール先生によるオリジナルの「序文」も掲載されています。 また、松本市の鈴木鎮一記念館に展示されている、吉原甲蔵画伯による鈴木先生の油絵のサイン入りポストカード、そして1,400人以上のスズキの生徒が出演した1966年3月の東京での全国大会(現在のグランドコンサート)の写真数点も含まれています。

 ISAは、スズキ・コミュニティの皆さまに広くお楽しみいただけるよう、これらの貴重で興味深い資料をオンライン・アーカイブに提供してくださったビバリー・チャー氏に感謝しています。
 →ISAオンラインアーカイブ
 
 ジョン・ケンドール先生は、1959年6月にアメリカの弦楽器指導者として、初めて日本の土を踏んだ人物でした。日本各地でスズキ・メソードをつぶさに観察し、アメリカに持ち帰り、後の爆発的な普及を促した立役者となりました。
 

現在の印刷物

 スズキ・メソード機関誌編集部は、2009年1月、アメリカ合衆国ミシガン州アナーバーのケンドール先生のご自宅を訪ね、直接ケンドール先生にスペシャルインタビューをしていましたので、とても感慨深くこの出版物を眺めているところです。その時のインタビュー記事は、下に掲載しました。画像をクリックすると拡大します。

 なお、このパンフレットの現在の印刷版は、アルフレッド・ミュージックから入手可能で、1978年のケンドール先生自身による改訂部分が含まれています。
 →アルフレッド・ミュージックからの購入
 
 現在、販売されているものは、オリジナルとは判型も表紙も異なるものになっていますが、中身は同じです。ぜひ一度、ご覧ください。


 
 以下は、機関誌No.168からの転載です。このケンドール先生の日本での見聞が、アメリカの弦楽器指導者の間で広がり、後の爆発的なブームを生み出し、今もなお、アメリカでスズキ・メソードが盛んに行なわれていることを考えますと、感慨深いものがあります。


 

 

 
 上記の取材は、2009年で、ケンドール先生は91歳でした。その2年後の2011年1月6日、残念ながら亡くなられました。93歳でした。その時の追悼記事も掲載します。