スズキ・メソード100年に向けて
会長 早野龍五
みなさま明けましておめでとうございます。
鈴木鎮一先生が才能教育運動を始められて70周年を迎えた2016年8月末、私が才能教育研究会の5代目会長に就任してから、4ヵ月あまりが経ちました。会長就任以来、全国各地で指導者の方々と懇談会を持ち、70周年を祝った「老舗」が、100年に向けて発展していくための、さまざまなヒントをいただきました。
鈴木先生は、「音楽を教えることが私の一番の目的ではありません。私は人を育てたいのです。良い音楽を聴き、演奏することを学べば、子どもたちは感受性、規律、忍耐力などを発展させる、身につけることができます」と仰いました。
それから約70年の間に、幼児教育の研究が進み、鈴木先生の先見性が次々と立証されるようになりました。子どもへの教育投資は幼児期に行うのが最も効果的なことや、幼児期には学校の試験で測れる能力よりも、集中力・忍耐力などを身につけるのが大切であること、などが明らかになってきたのです。
スズキ・メソードによって「生きる力」が育つのです。
今年は、『スズキ・メソードが育てる「生きる力」』について、スズキ・メソードの実績と、最近の幼児教育の成果を交えて、全国各地で子育て中のご両親方と語る会を開催する予定です。皆様にお目にかかれるのを楽しみにいたしております。