早野龍五会長が、サイトウ・キネン財団の評議員に就任しました。
実は、スズキとサイトウ・キネンは長いつながりがあります。

 

 その一つが、右の写真です。ベルリンで1924年に撮影されました。中央に座っているメガネの男性が、日本のオーケストラのパイオニア的存在の近衛秀麿氏、その左に留学中の鈴木鎮一先生、そして左端にやはり留学中の斎藤秀雄氏が写っています。同じ時代に欧州で研鑽を積まれていたことになります。
 そして二つめが、1991年(平成3年)11月17日付の市民タイムスの記事です。前日の11月16日に、小澤征爾氏が才能教育会館を訪ね、鈴木先生を表敬訪問されました。その時のお二人のやりとりが記されていて、とても貴重なものです。

 ということで、今回の早野会長のサイトウ・キネン財団の評議員への就任は、こうした歴史的な流れがあることがわかりますと、より親近感が湧くでしょうし、今後も手を取り合って、継続的に松本市における音楽活動を盛んにしてゆく意義を感じることができます。
 
以下、早野龍五会長からのメッセージです。
 
  私は、2022年6月23日に開催された財団の定時評議員会において、公益財団法人サイトウ・キネン財団の評議員に選出されました。任期は4年(再任可)です。
 公益社団法人才能教育研究会と公益財団法人サイトウ・キネン財団は、ともに本部を松本に置き、「三ガク都 = 岳都・楽都・学都」を標榜する松本において、楽都を代表する団体です。
 サイトウ・キネン財団は平成4年に設立され(平成22年に公益財団法人へ移行)、サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)によるセイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)音楽祭の開催をはじめとして、若手音楽家の育成、音楽芸術・音楽文化の国際交流の促進などに取り組んでいます。
 このたび、紿田英哉さん(才能教育研究会の元常務理事)がサイトウ・キネン財団の評議員を退任され、その後任として、私が選出されました。実は、サイトウ・キネン財団の常務理事の寺沢和男さんには、2017年から2019年まで才能教育研究会の理事として本会の運営にご尽力いただいたという経緯があり(当時は松本市の文化スポーツ部部長)、また、2017年に実施した本会の外部評価委員会では、サイトウ・キネン財団の小林和男評議員に、評価委員として忌憚のないご意見をいただきました。
 私の評議員としての仕事はまだこれからですが、スズキとサイトウが、ともに楽都を担っていけるよう、尽力したいと考えています。
 
→サイトウ・キネン財団公式サイト