2024年7月冬のチェロ・ワークショップ(ニュージーランド)

関東地区チェロ科 寺田義彦
 
 帰国後の1週間、通常のレッスンや本会の様々な仕事を経て、今度は7月9日~15日までNew Zealand, Hamiltonにて開催のCello Workshop “Cello Collective Winter Cello Retreat 2024”  に赴きました。まさしく7月のNew Zealandは真冬でした。
 
 Cello Retreat 2024はNZ Suzuki Cello代表者Sally- Anne Brown先生のお嬢様Anne-Marie Alloway先生が企画、私は昨年9月のNZ訪問の際(Monthly Suzuki 2024年1月号「ニュージーランド指導者研究会報告」)に、彼女から相談されて協力しました。
→マンスリースズキ2024年1月号

8年前、Aucklandで指導したときの生徒さん(矢印)に再会


8年前に出会った少女が
こんなに成長

会場のTAMAHARE コミュニティセンター

 Cello Retreat 2024の会場であるTamahere Community Centreに到着したところ、8年前、Aucklandにて指導した少女が大きく成長していて、出迎えてくれました。同じく8年前に指導した少年も参加(上の写真の矢印)、彼がデザインしたTシャツを頂戴しました。

 期間中はほぼ最高気温12度、最低気温は1度でした。会場施設内、暖房装備の部屋は一つでしたが、日中はオセアニアの特徴である冬でも日差しが強く、昼近くになると大きな窓のある部屋は暖房なしでも過ごせました。隣の公園は陸上競技場が併設されており、休憩の合間にランニングを楽しむ保護者もいらっしゃいました。
 
 朝8時半からAuditoriumにて最初のレッスンが始まります。オーストラリアからの招待講師Esther Alber先生、 Sally- Anne Brown先生とご一緒に指導します。まだ冷えており、コートや指ぬき手袋を装着したまま受講している生徒さんもいらっしゃいました。 Morning tea timeの休憩中、テラスに出て陽射しを浴びながら練習する熱心な生徒さんたちを見かけました。どんな環境でもチェロを弾く喜びを追求する姿、とても素敵ですね。

Felicity Beker先生親子と

 Wellingtonからご家族で参加されたFelicity Beker先生もご指導の合間に、私のレッスンを受講されました。

8年前指導した男子生徒(寺田先生の右)に再会

 最終日のPlay Outでは指導者によるCello Ensemble “Chanson Triste”、上級生によるCello Ensemble “Concerto for Two Cellos by Vivaldi”など、また期間中練習に励んだ指導曲集のグループ演奏もあり、寒さを吹き飛ばす参加者全員の笑顔で終わりました。

 集って楽しむことがCello Collectiveの名前由来であり、開催期間中、主催の先生方の地道で前向きなご尽力、及び保護者の皆様のご理解と静かで暖かなご協力を感じました。前述の8年前Aucklandにて指導した生徒さんのお母様が最終日の保護者の集いで、スズキ・メソードで育てたお子さんの経験談をしっかり語られ、日本と変わらない姿に嬉しく思いました。

朝8時30分からのグループレッスンは、さすがに寒かったです